今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 加藤裕史 名古屋市立大学大学院医学研究科 加齢・環境皮膚科

監修: 戸倉新樹 掛川市・袋井市病院企業団立 中東遠総合医療センター 参与/浜松医科大学 名誉教授

著者校正/監修レビュー済:2025/08/06
参考ガイドライン:
  1. 日本皮膚科学会/日本皮膚悪性腫瘍学会:皮膚がん診療ガイドライン第4版 有棘細胞癌診療ガイドライン 2025
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 『有棘細胞癌診療ガイドライン 2025』を参照し、下記の点を加筆・修正した。
  1. 治療の第一選択である外科的切除に関し、腫瘍のリスク分類に応じた適切な切除マージンの確保について具体的に記載した。
  1. 免疫チェックポイント阻害薬の登場について紹介した。
  1. 有棘細胞癌の診療アルゴリズムをアップデートした。

概要・推奨   

  1. 原則として有棘細胞癌(扁平上皮癌、SCC)を想起した場合、手術を含めた集学的治療が行うことができるがん拠点病院へ紹介することが推奨される。
  1. 治療の第一選択は外科的切除であり、可能な限り完全切除を目指す。腫瘍のリスク分類に応じた適切な切除マージンを確保することが重要である。低リスク症例では4~6 mm程度の側方マージンで十分とされるが、高リスクおよび超高リスク症例ではより広い側方マージン(例:10 mm程度以上)の確保が推奨される。ただし顔面など広範囲な切除が困難な部位では、最新のエビデンスに基づき従来より縮小したマージンで手術を行うことも許容される(推奨度2)
  1. 手術適応がなければ根治的放射線療法を行い、再発の危険が高い場合には、術後放射線療法を追加することも推奨される(推奨度2)
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病態・疫学・診察 

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
監修:戸倉新樹 : 講演料(サノフィ(株),日本イーライリリー(株),アッヴィ合同会社,マルホ(株))[2025年]

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