今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 中村元信 松岡医院

監修: 戸倉新樹 掛川市・袋井市病院企業団立 中東遠総合医療センター 参与/浜松医科大学 名誉教授

著者校正/監修レビュー済:2022/06/08
参考ガイドライン:
  1. 日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った(変更なし)。

概要・推奨   

  1. 男性型脱毛症では必ず、毛が細く短くなる軟毛化が前頭部、頭頂部に起こり、軟毛化を確認することが診断の決め手になる(推奨度1)
  1. 円形脱毛症、休止期脱毛症、瘢痕性脱毛症を除外する(推奨度1)
  1. 内服薬、外用薬とも効果発現までに長期間を要し、治療を最低6カ月は継続する(推奨度1)
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 男性型脱毛症は「若ハゲ」と呼ばれており、思春期以降に進行する頻度の高い状態である。
  1. 男性型脱毛症は「たかがハゲ」と軽視されがちだが、社会の成熟とともに治療への欲求が高まっている。
  1. 鑑別すべき疾患は円形脱毛症や休止期脱毛症など多岐にわたるが、特徴的な部位や、軟毛化を伴っていることが多いことから、鑑別は比較的容易である。
  1. 内服薬、外用薬とも効果発現までに長期間を要し、治療を最低6カ月は継続することが必要である。
 
男性型脱毛症:前頭部から頭頂部にかけての脱毛斑前頭部から頭頂部にかけ軟毛化を認める。

ケースの説明
病 歴:40歳代男性、頭部の脱毛斑の拡大を主訴に受診。
診 察:前頭部から頭頂部にかけ毛髪の色が薄くなり、細く短くなる軟毛化を認める。
治 療:フィナステリド内服治療と5%ミノキシジル外用を併用した。
転 帰:1年後、頭頂部の軟毛化は改善し、脱毛斑は目立たなくなった。
コメント:男性型脱毛症の治療には長期間かかり、治療を辛抱強く継続してもらうことが肝要である。治療を中止すると悪化する場合が多い。

出典

著者提供
問診・診察のポイント  
  1. 男性型脱毛症は思春期以降、場合により10歳代から始まり、治療をしなければ徐々に進行する。

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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
中村元信 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:戸倉新樹 : 講演料(サノフィ(株),日本イーライリリー(株),アッヴィ合同会社,協和キリン(株))[2024年]

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