今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 黒澤照喜 両国キッズクリニック

監修: 渡辺博 帝京大学老人保健センター

著者校正済:2025/02/26
現在監修レビュー中
参考ガイドライン:
  1. 日本小児救急医学会:エビデンスに基づいた子どもの腹部救急診療ガイドライン2017 第Ⅱ部 小児急性虫垂炎ガイドライン
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1.  定期レビューを行った(変更なし)。

概要・推奨   

  1. 虫垂炎を疑う患者には、丁寧な診察、超音波やCTなどの画像検査を、必要に応じて繰り返し行う必要がある。特に小児患者では早期に穿孔を起こすことが多く、保護者への説明が不可欠である(推奨度1)
  1. 乳幼児や精神発達遅滞の児では典型的な右下腹部痛を呈さないことがあり、慎重な診察が要求される(推奨度1)
  1. 穿孔しておらず血流が保たれている虫垂炎は待機的手術、あるいは保存的治療を選択することがある(推奨度2)
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 虫垂炎とは、虫垂の閉塞により感染が起こった病態である。小児の重症腹痛疾患のなかで最もよく認められ、全体の1-8%を占める[1]
  1. わが国での人口1万人に対する年平均虫垂切除数は、5歳未満では男女とも0.6人、5~9歳では男児6.9人、女児4.9人と増加し、10~14歳では男性13.2人、女性8.5人と最も高くなる。5歳以降では、男児の発生頻度が高い傾向にある[2]
  1. 右下腹部(McBurney点)を最強とする疼痛・圧痛などが典型的だが、心窩部痛などから始まることも多い。発熱、嘔吐、下痢、便秘、食思不振などもみられる。特に乳幼児では特徴的な症状がみられないことも多い。
  1. 虫垂炎が進行すると壁を穿破して腹膜炎を来すことがある。小児は成人と比べて虫垂穿孔が起こりやすく(15.9~34.8%)、なかでも幼児期の穿孔率は学童期と比べて高率である[3][2]
  1. 腹膜炎から敗血症性ショックを来すと死亡することもある(0.5~1%)。
  1. 超音波・腹部CTなどの画像検査、血液検査を施行する。
  1. 抗菌薬などを投与する内科的な方法、切除を行う外科的な方法、および抗菌薬投与後の待機的な切除(interval appendectomy)が行われ、患者の状態・施設の方針・経験などによって決まる。
 
  1. 虫垂炎の起因菌は大腸菌などが多いとされており、それに合わせた抗菌薬を選択する(推奨度2)[4]
  1. 起因菌は通常の腸管内細菌で、主に好気性および嫌気性グラム陰性桿菌による。最も一般的なものは大腸菌、腸球菌、緑膿菌などである。
  1. 追記:虫垂培養および腹水培養から起因菌が推測される。後者はより正確だが陽性率は必ずしも高くない。
    抗菌薬のプロトコールは施設ごとに決まっていることが多く、今後、再検討し種類の統一・減少が行われることが望ましい[5]
問診・診察のポイント  
  1. 虫垂炎は典型的には右下腹部痛、悪心嘔吐、発熱が認められるとされるが、小児患者、特に乳幼児では症状が典型的でないことも多い。

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オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
黒澤照喜 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:渡辺博 : 特に申告事項無し[2024年]

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虫垂炎(小児科)

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