今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 渋谷紀子 総合母子保健センター愛育クリニック 小児科

監修: 渡辺博 帝京大学老人保健センター

著者校正/監修レビュー済:2023/01/11
参考ガイドライン:
日本アレルギー学会日本皮膚科学会、アトピー性皮膚炎診療ガイドライン作成員会編:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021.アレルギー:70(10),1257-1342. 2021
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021に基づき、また、新しい知見を参考に、重症度評価、治療、薬剤情報などを改訂した。

概要・推奨   

  1. アトピー性皮膚炎とは増悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、病態的には角層や表皮の異常に起因する皮膚の乾燥とバリア機能異常を伴う。
  1. 湿疹は左右対称性の分布を示し、年齢により特徴的な好発部位や皮疹の性状を呈する。
  1. アトピー性皮膚炎の薬物治療として、その有効性と安全性が科学的に立証されている外用薬剤は、ステロイド外用薬とタクロリムス軟膏(カルシニューリン阻害外用薬)、デルゴシチニブ軟膏(ヤヌスキナーゼ阻害外用薬)、およびジファミラスト軟膏(ホスホジエステラーゼ4阻害薬)である(推奨度1)
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. アトピー性皮膚炎とは、増悪・寛解を繰り返す、瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ[1]。湿疹は、特徴的な左右対称性の分布を示し、年齢により好発部位や湿疹の性状が異なる。
  1. 日本には今まで、日本皮膚科学会と、厚生労働省研究班および日本アレルギー学会による2つのアトピー性皮膚炎診療ガイドラインが存在したが、2018年のガイドライン改訂にあたり、これらが統合された。定義および診断基準については、従来の日本皮膚科学会のものが採用されている。
 
アトピー性皮膚炎の定義・診断基準

①瘙痒、②特徴的皮疹と分布、③慢性・反復性経過の3つを満たすものを、症状の軽重を問わず、アトピー性皮膚炎と診断する。皮疹には急性および慢性病変があり、皮疹の分布には年齢による特徴が認められる。

出典

日本皮膚科学会、日本アレルギー学会、アトピー性皮膚炎診療ガイドライン作成員会編:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018. 日皮会誌:128(12),2431-2502. 2018. p2438, 表1.
 
  1. 病態的には、セラミド含有率の低下やフィラグリン遺伝子変異にともなう角層の異常、表皮細胞間のタイトジャンクションの異常などに起因する皮膚の乾燥とバリア機能低下という皮膚の生理学的異常を伴い、多彩な非特異的刺激反応および特異的アレルギー反応が関与して生じる[2][3][4][5]
  1. 有病率は3歳頃で最も高く、小児全体ではおおむね10%と報告されている[6]
 
アトピー性皮膚炎の年齢別有症率

アトピー性皮膚炎の有症率は3歳、次いで乳児に多く、小児全体でおおむね10%と報告されている。

出典

日本アレルギー学会、日本皮膚科学会、アトピー性皮膚炎診療ガイドライン作成員会編:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021. アレルギー:70(10), 1257-1342. 2021. P1261, 図3.
 
  1. 乳児期に発症して1歳を過ぎると寛解するタイプ、そのまま症状が持続するタイプ、遅れて発症するタイプなど、小児期のアトピー性皮膚炎は経過によりいくつかのタイプに分かれることが報告されている[7][8][9]
  1. 予後については、報告によって調査方法・追跡期間が異なるため比較が困難であるが、乳幼児期のアトピー性皮膚炎は改善傾向が強いとする報告が多い[10][11][12]
 
問診・診察のポイント  
  1. 最も重要な臨床症状は、①瘙痒、②特徴的皮疹と分布、③慢性・反復性の経過、である。
  1. 乳児では2カ月以上、その他では6カ月以上を慢性とする。

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オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
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尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
渋谷紀子 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:渡辺博 : 特に申告事項無し[2024年]

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アトピー性皮膚炎(小児科)

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