今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 石村典久 島根大学 第2内科

監修: 木下芳一 兵庫県立はりま姫路総合医療センター

著者校正済:2024/12/11
現在監修レビュー中
参考ガイドライン:
  1. ClinicalInfo HIV govGuidelines for the Prevention and Treatment of Opportunistic Infections in Adults and Adolescents with HIV
  1. Clinical Practice Guideline for the Management of Candidiasis:2016 Update by the Infectious Diseases Society of America
  1. 深在性真菌症の診断・治療ガイドライン 2014
  1. 日本医真菌学会:侵襲性カンジダ症に対するマネジメントのための臨床実践ガイドライン(2021)
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、『侵襲性カンジダ症に対するマネジメントのための臨床実践ガイドライン(2021)』に基づいて、以下について加筆・修正した。
  1. 食道カンジダ症に対する治療として、フルコナゾール(ジフルカン)100~200 mg/日経口投与 2~3週間は、最も安全かつ有効な治療選択肢である。投与期間に関しては、長期投与で耐性のリスクが上昇することから、症状経過を目途に治療を終了し、再発が見られた場合に再治療を行いつつ、宿主の免疫不全の改善を図ることが望ましい。イトラコナゾール(イトリゾール内用液)200 mg/日は経口フルコナゾールと同等の治療効果が期待できるが、チトクロームP450 CYP3A4を介した薬物相互作用に注意が必要である。
  1. また、Guidelines for the Prevention and Treatment of Opportunistic Infections in Adults and Adolescents with HIVのリンク先を修正した。

概要・推奨   

  1. 感染性食道炎は主にHIV感染症を始めとする免疫抑制状態において真菌・ウイルス・細菌などの感染によって生じる食道の炎症性病変である。
  1. カンジダ食道炎はエイズ患者における最も頻度の高い感染性食道炎の原因であり、約10~15%の頻度で認められる。
  1. 臨床的にカンジダ食道炎が疑われる場合、内視鏡検査前に抗真菌薬による治療を開始して良い(推奨度1、G)
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
石村典久 : 講演料(武田薬品工業(株))[2024年]
監修:木下芳一 : 講演料(アストラゼネカ(株),武田薬品工業(株),大塚製薬(株),ヴィアトリス製薬(株))[2024年]

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