今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 佐藤幸保 ハシイ産婦人科

監修: 小林裕明 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科生殖病態生理学

著者校正/監修レビュー済:2025/03/12
参考ガイドライン:
  1. 日本産科婦人科学会:産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2023
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 『産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2023』の発行に伴い、主要項目を追加した。
  1. 異常子宮出血(Abnormal Uterine Bleeding; AUB)の鑑別に使用されるPALM-COEIN分類について記載した。
  1. プロゲデポー筋注125 mgをはじめとする黄体ホルモン注射製剤がすべて製造中止となったため、大量性器出血に対応するための処方例を変更した。
  1. 1989年に厚生労働省から示された神経性やせ症(神経性無食欲症)の診断基準を2013年に米国精神医学会から発表されたDSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)-5 に変更し、「続発性無月経」の記載内容と統一した。
  1. その他文字、表現の一部修正を行った。

概要・推奨   

  1. 月経不順を訴える女性では、身長と体重から肥満あるいはやせの重症度を評価する(推奨度1)
  1. 月経不順を改善させるためには、肥満女性では減量、やせ女性では増量により標準体重に近づけることが強く推奨される(推奨度1)
  1. やせ女性における月経不順を是正するためには、できるだけ早期に体重を標準の90%以上まで回復させることが推奨される(推奨度1)
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病態・疫学・診察 

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 約1カ月の間隔で起こり、限られた日数で自然にとまる子宮内膜からの周期性出血を月経と定義する。
  1. 月経周期の正常範囲は25~38日とされており、この周期の異常を月経不順という。
  1. 月経周期が24日以下のものを頻発月経、39日以上90日未満のものを希発月経、90日以上のものを無月経と呼ぶ。また、最長月経周期と最短月経周期との差が7日以上のものを不整周期月経と呼ぶ。
  1. 妊娠に伴う性器出血や婦人科器質性疾患(子宮頸がん、子宮体がん、子宮筋腫など)による不正性器出血を月経不順として訴える女性も多い。月経不順を訴える女性では、まず妊娠および婦人科器質的疾患の存在を除外することが重要である。
  1. 不正性器出血のうち、妊娠性出血および膣・子宮腟部からの出血を除いた子宮頸管内または子宮内からの出血を異常子宮出血(Abnormal Uterine Bleeding; AUB)と判断し、FIGO(International Federation of Gynecology and Obstetrics)の提唱するPALM-COEIN分類にしたがって、器質性疾患(PALM: Polyp子宮内膜ポリープ、子宮腺筋症Adenomyosis、子宮筋腫Leiomyoma、悪性腫瘍または子宮内膜増殖症Malignancy & hyperplasia)と非器質性疾患(COEIN: 凝固異常Coagulopathy、排卵障害Ovulatory dysfunction、子宮内膜機能異常Endometrial、医原性Iatrogenic、その他Not otherwise classified)を系統的に鑑別診断する。
 
異常子宮出血(Abnormal Uterine Bleeding)の位置づけとPALM-COEIN分類

出典

日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会 編・監:産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2023、p.107、日本産婦人科学会事務局、2023
 
  1. 非器質性(機能性)月経不順の分類には基礎体温表が有用である。3カ月間程度基礎体温をつけ、その表中に性器出血の起こる時期を記入させることで、下記のように分類することができる。
  1. 頻発月経:卵胞期短縮、排卵期出血、無排卵性周期症
  1. 希発月経:卵胞期延長、無排卵性周期症
  1. 不整周期月経:黄体期出血、卵胞期出血、無排卵性周期症
  1. 思春期(10~19歳)にみられる月経不順(思春期月経不順)では、視床下部の未熟性による無排卵性周期症が多い。
  1. 初経以降、性成熟期まで持続する月経不順は、多嚢胞性卵巣症候群(<図表>)による卵胞期延長や無排卵性周期症が多い。
  1. 性成熟期になってから出現する月経不順は、体重減少や精神的・肉体的ストレスから来る視床下部の機能異常(体重減少性、心因性、運動性)による卵胞期延長や無排卵性周期症が多い。
  1. 45歳以上にみられる月経不順(更年期月経不順)は、加齢に伴う卵巣機能の低下による卵胞期短縮、卵胞期出血、黄体期出血などが多い。
問診・診察のポイント  
  1. 問診にて、「いつ頃から月経不順があるのか」「月経周期はどれくらいか(最短周期および最長周期はそれぞれ何日か)」「出血量はどれくらいか」「周期によって月経量にばらつきはあるか」「妊娠の可能性はないのか」を明らかにする。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
佐藤幸保 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:小林裕明 : 講演料(MSD(株),アストラゼネカ(株),サノフィ(株)),研究費・助成金など(日本ベクトン・ディッキンソン(株)),奨学(奨励)寄付など(中外製薬(株),(株)新日本科学)[2025年]

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