今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 中島務 一宮医療療育センター

監修: 森山寛1) 東京慈恵会医科大学附属病院

監修: 小島博己2) 東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科

著者校正/監修レビュー済:2022/10/12
参考ガイドライン:
  1. 厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業:急性高度難聴に関する調査研究平成23年度 総括・分担研究報告書(24年3月)、ムンプス難聴診断基準(案)
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い文献ふくめて加筆修正をおこなった。

概要・推奨   

  1. アミノ配糖体抗菌薬、シスプラチンによる難聴では、グルタチオンや抗酸化薬の投与を行う場合がある(推奨度2)
  1. 抗癌薬であるシスプラチンを投与するとき、耳毒性の予防のために抗酸化薬やグルタチオンを事前に投与することは、現時点では推奨されない(推奨度3)
  1. 母親が妊娠中、耳毒性となる薬物投与を受けたとき、新生児の聴覚スクリーニングは強く推奨される(推奨度1)
アカウントをお持ちの方はログイン
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となり
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要とな
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となり
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧には
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必

病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 後天性難聴とは、突発性難聴、外リンパ瘻、メニエール病、騒音性難聴、機能性難聴、聴神経腫瘍、中枢性循環障害(前下小脳動脈領域)、薬剤やウイルス感染症により、後天的に難聴が起きることである。この項目では主に、薬剤やウイルス感染症について扱う。
  1. 薬剤性難聴の原因となる薬剤として抗菌薬、抗癌薬、ループ利尿薬など種々ある。リストを表に示す。(表<図表>
  1. 抗生物質のうちアミノ配糖体系抗生物質は、結核の治療にも用いられており不可逆性の感音難聴を来す。
  1. アミノ配糖体系抗生物質による難聴の感受性には、ミトコンドリア遺伝子による母系遺伝が関与する。
  1. 抗癌薬として白金製剤のシスプラチンが広く用いられているが、難聴、耳鳴の訴えに注意する。
  1. ウイルス感染による後天性難聴としてムンプス難聴、帯状疱疹ウイルスによるハント症候群(ラムゼイハント症候群)がよく知られている。
  1. ムンプス難聴は、高度難聴で有効な治療法はないので、予防としてムンプスワクチンの接種が勧められる。
 

a:アミノ配糖体系抗菌薬による難聴進行パターン
b:ムンプス難聴の聴力図

出典

著者提供
 
  1. ムンプス予防接種は、難聴予防のため推奨される(推奨度1)
  1. ムンプス(おたふくかぜ)の罹患により高度な感音難聴を来すことがある。多くは一側性であるが、両側性のときもある。現在、日本では、ムンプス予防接種率の低下からムンプス難聴発症数の増加が危惧され、ムンプス予防接種が推奨されている[1][2][3]。一側性の難聴があり、ムンプス未罹患である場合は、ムンプスの予防接種が強く推奨される。
 
問診・診察のポイント  
 
問診:
  1. 難聴の有無、その経緯

これより先の閲覧には個人契約のトライアルまたはお申込みが必要です。

最新のエビデンスに基づいた二次文献データベース「今日の臨床サポート」。
常時アップデートされており、最新のエビデンスを各分野のエキスパートが豊富な図表や処方・検査例を交えて分かりやすく解説。日常臨床で遭遇するほぼ全ての症状・疾患から薬剤・検査情報まで瞬時に検索可能です。

まずは15日間無料トライアル
本サイトの知的財産権は全てエルゼビアまたはコンテンツのライセンサーに帰属します。私的利用及び別途規定されている場合を除き、本サイトの利用はいかなる許諾を与えるものでもありません。 本サイト、そのコンテンツ、製品およびサービスのご利用は、お客様ご自身の責任において行ってください。本サイトの利用に基づくいかなる損害についても、エルゼビアは一切の責任及び賠償義務を負いません。 また、本サイトの利用を以て、本サイト利用者は、本サイトの利用に基づき第三者に生じるいかなる損害についても、エルゼビアを免責することに合意したことになります。  本サイトを利用される医学・医療提供者は、独自の臨床的判断を行使するべきです。本サイト利用者の判断においてリスクを正当なものとして受け入れる用意がない限り、コンテンツにおいて提案されている検査または処置がなされるべきではありません。 医学の急速な進歩に鑑み、エルゼビアは、本サイト利用者が診断方法および投与量について、独自に検証を行うことを推奨いたします。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
中島務 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:森山寛 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:小島博己 : 特に申告事項無し[2025年]

ページ上部に戻る

後天性難聴(薬剤性難聴、ウイルス感染による難聴)

戻る