今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 田崎憲一 荻窪病院 整形外科・手の外科

監修: 竹下克志 自治医科大学整形外科

著者校正/監修レビュー済:2025/11/26
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、以下の点を加筆した。
  1. Watson-Jones分類に固執することなく、個々の症例に応じ治療方針をたてることを加筆した。
  1. 手術における内固定法の鋼線締結法の優位点を加筆した。
  1. 手術体位について加筆した。
  1. 参考文献を追加した。
  1. Albright JA, et al. Am J Sports Med. 1978 Jan-Feb;6(1):15-21[1].
  1. Papavasiliou VA. Clin Orthop Relat Res. 1982 Nov-Dec;(171):172-4[2].
  1. Fowles JV, et al. J Bone Joint Surg Br. 1984 Aug;66(4):562-5[3].
  1. Nyska M, et al. Am J Sports Med. 1992 May-Jun;20(3):347-50[4].
  1. 河野慎次郎ほか. 小児上腕骨内側上顆骨折の手術療法: Tension band wiring 固定と早期運動療法. 日本肘関節研究会雑誌. 2017;24:63–65[5].
  1. 難波二郎、宮村聡、岡本道雄ほか. 小児上腕骨内側上顆偽関節に対して靭帯再建術を施行した1例. 日本肘関節研究会雑誌. 2017;24:70–72[6].
  1. Knapik DM, et al. J Pediatr Orthop. 2017 Jun;37(4):e224-e228[7].
  1. 森崎真介、藤原浩芳、小田良. 当院における小児上腕骨内側上顆骨折の治療成績. 日本肘関節研究会雑誌. 2018;25:24–26[8].
  1. 今泉泰彦、瀧川悟史、新倉路生. 当科における小児上腕骨内側上顆骨折に対する手術治療例の検討. 日本肘関節研究会雑誌. 2019;26:9–11[9].
  1. 玉置康之、田中康之. 小児上腕骨内側上顆偽関節の1例. 日本肘関節研究会雑誌. 2019;26:23–26[10].
  1. Anthony Stans, Todd Milbrandt: Medial epicondyle apophysis fractures. Rockwood and Wilkins’ Fractures in Children: 9th ed. Waters PM, Skaggs DL, Flynn JM(J) edited, Wolters Kluwer, 2020. 581-594[11].
  1. 伊藤惠康: 前腕骨(橈骨·尺骨)近位部 骨折. 「骨折・脫臼」第 2版 .富士川恭輔ほか編.南山堂, 2005: 354-376[12].

概要・推奨   

  1. 転位のある上腕骨内側上顆骨折は、保存的治療では骨癒合せず、内側動揺性、肘関節症や遅発性尺骨神経障害を続発するものが多い。手術治療が絶対適応である(推奨度2)
  1. 内側上顆骨端核の出現は5歳頃からで、健側との比較X線像が大切で、関節造影も手術時参考になる(推奨度2)
  1. 正面XPで転位がわずかであっても実際の転位が大きいことがあり、CTや斜位の XP や Axial viewのXPを撮影することが推奨される(推奨度2)
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
田崎憲一 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:竹下克志 : 講演料(第一三共(株))[2025年]

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