今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 森崎裕 NTT東日本関東病院 整形外科

監修: 竹下克志 自治医科大学整形外科

著者校正/監修レビュー済:2024/10/16
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、以下について加筆・修正した。 
  1. 外用NSAIDsについての記載を追加した。

概要・推奨   

病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 母指CM関節は、第1中手骨と大菱形骨の間にある鞍状の関節である。
  1. 手の使い過ぎや加齢に伴って、関節軟骨が摩耗し、関節の痛みを来す疾患である。瓶の蓋を開けるときやドアのノブをまわすときなど、つまみ動作や握り動作で痛みを生じる。
  1. 多くは一次性の変形性関節症であり、両側罹患が多い。発症のメカニズムは明らかではないが、関節への過度の力学的負荷が主因であると考えられている。女性は男性より、中手骨の掌背方向の凹面が浅く、大菱形骨の掌背方向の凸面が低いことが報告されている。この形状差は母指CM関節症が女性に多い理由の1つに挙げられている。
  1. Roland骨折やBennett骨折の変形治癒などに続発する二次性の変形性関節症もある。
  1. 女性に多く、40歳以降に多い。
 
手根骨部の解剖

a:手根骨部を背側からみた図
b:手根骨部を掌側からみた図

出典

酒井昭典先生提供
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 既往歴を確認する。

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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
森崎裕 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:竹下克志 : 講演料(第一三共(株))[2025年]

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母指CM関節症

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