今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 橋爪洋1) 和歌山県立医科大学教授 保健看護学部病態学・医学部整形外科学講座 兼務

著者: 吉田宗人2) 社会医療法人スミヤ 角谷整形外科病院院長・和歌山県立医科大学名誉教授

監修: 酒井昭典 産業医科大学 整形外科学教室

著者校正済:2025/02/26
現在監修レビュー中
参考ガイドライン:
  1. 日本整形外科学会:腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン 2021(改訂第2版)
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った。全体的な内容に則し、患者向け説明資料を改訂した。

概要・推奨   

  1. MRIは腰部脊柱管狭窄症の画像診断に適した非侵襲的な検査である。しかし、最も大切なのは臨床症状や身体所見であり、画像所見は補助診断に過ぎないことを理解する。
  1. 馬尾型もしくは混合型の患者には、リマプロストの投与が推奨される(推奨度2、RsJ)
  1. 神経根型もしくは腰痛を有する患者には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の投与が推奨される。ただし、腎機能障害、消化器障害などへの配慮が必要であり、短期間の使用が望ましい(推奨度2、RJ)
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 腰椎部において椎骨、椎間板、靭帯(後縦靭帯、黄色靭帯)で構成される脊柱管内には、硬膜で覆われた脊髄神経(腰髄神経・仙髄神経)の束が通過しており、各椎弓根の高さで分岐した脊髄神経は椎間孔を通って脊柱管外部に出て行く。
 
腰椎部の解剖

a:脊椎と脊髄・脊髄神経の位置関係
b:L4/5椎間板が脊柱管内で突出した場合、L4神経ではなくL5神経が障害される
c:腰椎横断面とMR像(L1椎体高位)

出典

Jon C. Thompson MD. Netter's Concise Orthopaedic Anatomy, 2nd ed, Elsevier, 2010; 29-74, CHAPTER 2.
 
  1. 腰部脊柱管狭窄症は神経の通路である脊柱管や椎間孔が狭小化することで、特有の症状(立位の継続や歩行により出現あるいは増悪する殿部下肢の疼痛や痺れ、会陰部症状)を呈する症候群である[1]
  1. 多くは腰椎の椎間板と椎間関節の変性を基盤として発生し、黄色靭帯の変性肥厚を伴う。
 
腰部脊柱管狭窄の模式図

a:正常な腰部脊柱管
b:腰部脊柱管狭窄

出典

著者提供
 
  1. 50歳代以後に発生し、加齢と共に有病者の割合は増加する[2]
 
腰部脊柱管狭窄症の性別・年代別分布

和歌山県の住民コホート1009名を対象に行われた横断研究結果である。横軸は年代、縦軸は検診参加者における有病者の割合を示す。(下記文献を改変)

出典

Ishimoto Y, Yoshimura N, Muraki S, Yamada H, Nagata K, Hashizume H, Takiguchi N, Minamide A, Oka H, Kawaguchi H, Nakamura K, Akune T, Yoshida M.
Prevalence of symptomatic lumbar spinal stenosis and its association with physical performance in a population-based cohort in Japan: the Wakayama Spine Study.
Osteoarthritis Cartilage. 2012 Oct;20(10):1103-8. doi: 10.1016/j.joca.2012.06.018. Epub 2012 Jul 10.
Abstract/Text OBJECTIVE: The purpose of this study was to investigate the prevalence of symptomatic lumbar spinal stenosis (LSS) and to clarify the association between symptomatic LSS and physical performance using magnetic resonance imaging (MRI) in a population-based cohort.
DESIGN: This cross-sectional study was performed as a part of the research on osteoarthritis/osteoporosis against disability (ROAD) in Japan and 1,009 subjects (335 men, 674 women, mean age 66.3 years, age range 21-97 years) were analyzed. An experienced orthopedic surgeon obtained the medical history and performed the physical testing for all participants. Symptomatic LSS diagnostic criteria required the presence of both symptoms and radiographic LSS findings. A 6-m walking time, chair standing time, and one-leg standing time were obtained from all participants.
RESULTS: The prevalence of symptomatic LSS was 9.3% (95% confidence interval [CI]: 7.7-11.3) overall, 10.1% (CI: 7.4-13.8) in men and 8.9% (CI: 7.0-11.3) in women. There was a difference in the prevalence with increasing age by gender. The LSS prevalence showed little difference with age greater than 70 years for men, but the LSS prevalence for women was higher with increasing age. Among physical performance measures, 6-m walking time at a maximal pace was significantly associated with symptomatic LSS (P = 0.03).
CONCLUSION: The prevalence of symptomatic LSS was approximately 10% in a cohort resembling the general Japanese population. A 6-m walking time at a maximal pace was a more sensitive index than walking at a usual pace in assessing decreased physical performance associated with symptomatic LSS.

Copyright © 2012 Osteoarthritis Research Society International. Published by Elsevier Ltd. All rights reserved.
PMID 22796511
 
  1. 外来受診する60歳以上の患者の中で殿部下肢痛の最も多い原因である[3]
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 発症時期を確認する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
橋爪洋 : 特に申告事項無し[2025年]
吉田宗人 : 未申告[2024年]
監修:酒井昭典 : 講演料(旭化成ファーマ(株),帝人ヘルスケア(株))[2025年]

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腰部脊柱管狭窄症

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