今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 前達雄 大阪行岡医療大学

監修: 酒井昭典 産業医科大学 整形外科学教室

著者校正/監修レビュー済:2025/02/26
参考ガイドライン:
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、数箇所、語句の修正を行った。

概要・推奨   

  1. 若く活動性の高い患者ではACL再建術を行うことが推奨される(推奨度1)
  1. ACL再建は受傷後早期(3~6カ月以内)に行うことが推奨される(推奨度1)
  1. ACL再建術において膝蓋腱と膝屈筋腱を用いるACL再建術後の臨床成績に差はない(推奨度1)

病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 膝関節の主な靱帯は、前十字靱帯、後十字靱帯、内側側副靱帯、外側側副靱帯の4つで構成され、それぞれ膝関節の前方・後方・内側・外側の安定性を担っている。
 
膝関節の4つの靱帯

膝屈曲90°で前方から見た図。中央部に前十字靱帯と後十字靱帯、内側に内側側副靱帯、外側に外側側副靱帯が位置する。

出典

大森豪先生ご提供
 
  1. 膝靱帯損傷は、膝関節の不安定性を生ずる外傷性疾患である。
  1. スポーツ外傷のなかで高頻度に生ずるものの1つである。
  1. 内側側副靱帯、前十字靱帯、後十字靱帯、外側側副靱帯の順に損傷頻度が多い。
  1. 高エネルギー外傷の場合には複数の靱帯損傷が同時に生することがある(複合靱帯損傷)。
  1. 複合靱帯損傷の場合には、単独損傷に比べて不安定性が残存することがある。
  1. 膝靭帯損傷では半月板損傷や骨・軟骨損傷を合併することがある。
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 急性期(受傷後早期)の場合、受傷機転を正確に把握する。

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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
前達雄 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:酒井昭典 : 講演料(旭化成ファーマ(株),帝人ヘルスケア(株))[2025年]

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膝関節靱帯損傷

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