今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 大高俊一 国際医療福祉大学 救急医学

監修: 志賀隆 国際医療福祉大学 医学部救急医学/国際医療福祉大学成田病院 救急科

著者校正/監修レビュー済:2021/10/27
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 熱傷診療ガイドライン改訂第3版(2021年7月)の発行に伴い改訂を行った。

概要・推奨   

  1. 初期輸液には晶質液(乳酸リンゲルなど)を使用することが勧められる(推奨度1)
  1. ABLSでは輸液過剰による浮腫によって、臓器血流障害を来すなどの理由により、24時間の初期輸液量は、4ml×kg×%TBSAより2ml×kg ×%TBSAとする初期輸液量を推奨している(推奨度1)
  1. 輸液量は尿量を指標として調節を行い、0.5ml/kg/時以上を目標とすることが推奨される(推奨度1)
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 重症熱傷とは、あらゆる熱源が原因となり、皮膚および皮下の組織を変性させ損傷させるものである。
  1. 小児・成人女性は家庭内での受傷が多く、成人男性は屋外・仕事中に受傷することが多い。重症熱傷の原因としては火炎・火災によるものが多い。自殺目的・虐待の事例も報告がある。
  1. 重症熱傷では、熱傷創を含めた組織の血管透過性亢進により循環血液量の減少、末梢血管抵抗の上昇、心拍出量低下により熱傷ショックに至る。
問診・診察のポイント  
  1. 熱傷は外傷の一種であり、基本はJATECと同様の手順で進める。Airway Maintenance with Cervical Spine Protection(A)、Breathing and Ventilation(B)、Circulation and Cardiac Status(C)、Disability, Neurological Deficit and Gross Deformity(D)、Exposure and Environmental control(E)の順で行う[1]
  1. A・B:気道確保・酸素投与を行う。気道熱傷の合併を考慮する。顔面の熱傷がある場合、嗄声やストライダーに注意する[2]。気管支鏡も検討する[3]。頚椎保護を行う。
  1. C:血圧・心拍数を確認し輸液路を確保する。非熱傷部位の皮膚色調を確認する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
大高俊一 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:志賀隆 : 未申告[2024年]

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重症熱傷

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