今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 平井豊博 京都大学

監修: 長瀬隆英 東京大学名誉教授

著者校正/監修レビュー済:2021/06/30
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、疾患情報について加筆修正を行った。

概要・推奨   

  1. 肺LCHは、喫煙と関連した疾患である(推奨度1)
  1. 肺LCHの診断には、胸部CT検査(HRCT)は必須である(推奨度1)
  1. 肺機能検査所見はさまざまであり、病変の程度と罹病期間に依存する(推奨度1)
アカウントをお持ちの方はログイン
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となりま

病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. ランゲルハンス細胞組織球症(LCH)は、ランゲルハンス細胞の増殖により組織障害を来す原因不明の希少疾患である。
  1. 以前は、好酸球性肉芽腫症、Hand-Schüller-Christian病、Letterer-Siwe病の3疾患を総称してhistiocytosis-Xと呼ばれていた。
  1. LCHは、小児から成人まで、骨、皮膚、中枢神経系(脳下垂体等)、肺など多臓器にわたる多彩な病態を含んでおり、単一の臓器(系)が障害される単一臓器型(Single system LCH)と、2つ以上の臓器が障害されている多臓器型(Multisystem LCH)とに分類されている。
  1. ほとんどの症例のLCH細胞にMAPK経路の遺伝子に変異を認め、約半数の症例にBRAFp.V600E変異が認められる。
  1. 小児のLCHは、小児慢性特定疾病の一つ(番号:46)であり、骨病変などが多いが、成人では肺病変(肺LCH)が主体であり、喫煙者に多く禁煙で軽快することがあることなどから喫煙が関連しているとされる。
  1. 厚生労働省難治性疾患克服研究事業呼吸不全に関する調査研究班によって、診断基準が示されている。
  1. 肺に限局した症例の予後は比較的良好であるが、慢性経過で肺病変が進行し呼吸不全に至る症例もある。
 
  1. 肺LCHは、喫煙と関連した疾患である(推奨度1O)(参考文献:[1][2][3]
  1. 肺LCH患者の90%以上が喫煙者(既喫煙を含む)であり、喫煙は、疾患の進行に対する強力な危険因子とされ、禁煙によって病状が寛解することが報告されていることから、本疾患は喫煙と強く関連した疾患とされている。
病歴・診察のポイント  
  1. 20~40歳の若年を中心として、女性より男性のほうが多く、患者の90%以上は喫煙者である。

これより先の閲覧には個人契約のトライアルまたはお申込みが必要です。

最新のエビデンスに基づいた二次文献データベース「今日の臨床サポート」。
常時アップデートされており、最新のエビデンスを各分野のエキスパートが豊富な図表や処方・検査例を交えて分かりやすく解説。日常臨床で遭遇するほぼ全ての症状・疾患から薬剤・検査情報まで瞬時に検索可能です。

まずは15日間無料トライアル
本サイトの知的財産権は全てエルゼビアまたはコンテンツのライセンサーに帰属します。私的利用及び別途規定されている場合を除き、本サイトの利用はいかなる許諾を与えるものでもありません。 本サイト、そのコンテンツ、製品およびサービスのご利用は、お客様ご自身の責任において行ってください。本サイトの利用に基づくいかなる損害についても、エルゼビアは一切の責任及び賠償義務を負いません。 また、本サイトの利用を以て、本サイト利用者は、本サイトの利用に基づき第三者に生じるいかなる損害についても、エルゼビアを免責することに合意したことになります。  本サイトを利用される医学・医療提供者は、独自の臨床的判断を行使するべきです。本サイト利用者の判断においてリスクを正当なものとして受け入れる用意がない限り、コンテンツにおいて提案されている検査または処置がなされるべきではありません。 医学の急速な進歩に鑑み、エルゼビアは、本サイト利用者が診断方法および投与量について、独自に検証を行うことを推奨いたします。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
平井豊博 : 未申告[2024年]
監修:長瀬隆英 : 特に申告事項無し[2025年]

ページ上部に戻る

肺ランゲルハンス細胞組織球症

戻る