今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 牧田和也 牧田産婦人科

監修: 小林裕明 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科生殖病態生理学

著者校正/監修レビュー済:2024/01/24
参考ガイドライン:
  1. 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2015年版
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2015年版」に基づいて更新を行った。
  1. 現在、日本骨粗鬆症学会が主体となって、本ガイドラインの改訂版を作成中であるが、現時点で具体的な公表月日が未定のため、その後発売された新薬に関しては、「今日の治療薬 2023年版」を参考に追加記述した。

概要・推奨   

  1. 骨粗鬆症とは、骨強度(骨密度+骨質)の低下により、骨折の危険性が増大した病態である。
  1. 男性より女性に多い疾患、エストロゲンの低下と強い関連がある。
  1. 骨量測定(可能であれば、腰椎と大腿骨近位部の2種類)および他の疾患の鑑別診断のために椎体骨のX線撮影を行い、それらの結果から骨粗鬆症の診断基準に基づき診断する。
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まとめ 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 骨粗鬆症とは、骨強度(骨密度+骨質)の低下により、骨折の危険性が増大した病態である。
  1. 女性に多く、40歳以上の女性の有病率は腰椎で19.2%、大腿骨頸部で26.5%と報告されている。
  1. 骨量減少は閉経後に加速され、閉経後数年間において最も激しく、椎体は閉経後10年間で約20%の骨量を失う。
  1. 骨量減少の最大要因はエストロゲン欠乏であるが、その他、運動不足、低栄養、特にカルシウム不足が関与する。
  1. その成因により原発性骨粗鬆症、続発性骨粗鬆症に大別される。
  1. 原発性骨粗鬆症には分類上、閉経後骨粗鬆症、男性骨粗鬆症、および特発性骨粗鬆症(妊娠後骨粗鬆症など)が含まれる。
  1. 骨折の存在は、著明なADL・QOLの低下ならびに死亡のリスクを高める。
  1. 糖尿病、慢性腎不全、関節リウマチ、副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能亢進症、糖質ステロイドホルモン使用、性ホルモン低下療法などは、骨粗鬆症のリスクを高める。
  1. 椎体骨折のリスクは骨折の個数と相関する。したがって、最初の骨折を起こさないようにすることが重要である。
  1. 骨折のリスク因子には、低骨密度、家族歴、喫煙、飲酒、ステロイドの服用などがある。
  1. 周閉経女性では骨量減少予防を、骨量減少の場合には骨折予防を、すでに骨折を起こした女性では骨折の連鎖を防ぐことに治療の主目的をおく。
  1. 骨折のみられた女性では、椎体骨折、大腿骨骨折の区別なく死亡リスクも増加する。
 
骨粗鬆症の定義

わが国の骨粗鬆症診断基準は1995年に初めて発表され、以後1996年、2000年、2012年の3回改訂が行われた。現在も、骨粗鬆症の診断基準自体は、2012年度改定版に準じる。

出典

骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版、P36、図18、ライフサイエンス社、2015(改変あり)
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 医療面接として、以下の項目を聴取する

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
牧田和也 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:小林裕明 : 講演料(MSD(株),アストラゼネカ(株),サノフィ(株)),研究費・助成金など(日本ベクトン・ディッキンソン(株)),奨学(奨励)寄付など(中外製薬(株),(株)新日本科学)[2025年]

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女性の骨粗鬆症

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