今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 鈴木智晴 社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 病院総合内科

監修: 徳田安春 一般社団法人 群星沖縄臨床研修センター

著者校正/監修レビュー済:2024/10/02
参考ガイドライン:
  1. 日本医療研究開発機構障害者対策総合研究開発事業 神経・筋疾患分野「慢性疲労症候群に対する治療法の開発と治療ガイドラインの作成」研究班:筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)臨床診断基準(案)(2016年3月改訂)
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った(近年の診断および治療における文献を確認したが、とくに反映すべき変更点はなかった)。

概要・推奨   

  1. 疲労(慢性疲労、通常の疲労含む)に関しては、検査を行っても最終的に原因不明となってしまうケースが約1~3割存在する。しかし、初期診断がつかなかった場合でも約半数は自然に軽快することも知られ、その内訳は筋骨格系(19%)、精神系(16.5%)、身体疾患(8.9%)であった。
  1. 慢性疲労の患者にスクリーニングを行うと約7~8割が精神疾患を合併している。特にうつ(約6割)が多く、続いてパニック障害(約1.5割)、身体表現性障害(約1割)となっている。したがって、慢性疲労の患者に精神疾患のスクリーニングを行うことは強く推奨される(推奨度1)
  1. むやみに検査を行っても、ほとんどのケースでは検査は陽性にならずに意味がないため、まれな疾患の検査は問診、身体所見により疑われたときのみに限られるべきである(推奨度3)
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病態・疫学・診察 

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 疲労は比較的多くの人が訴える症状である。症状が疲労のみでは診断が難しいため、随伴症状や患者背景にも着目する必要がある。世界的には人口の6~8%が疲労を訴えており、日本人成人の約30%が疲労を感じているという[1]
  1. 原因は多岐にわたる。過労、薬剤、廃用、精神疾患、睡眠障害、感染症、心臓・呼吸器疾患、血液疾患、膠原病、悪性腫瘍などが鑑別疾患となる。6カ月以上続く慢性疲労でのうつ病をはじめとする精神疾患や睡眠障害の頻度は多い。
  1. 検査をむやみに行っても診断に役立つことは少ないという報告がある。
  1. 睡眠障害が半数以上に合併するという報告もある。睡眠時間の確保や睡眠環境の改善で疲労感が改善する場合は、睡眠障害に準じた治療を行う。
 
  1. 疲労感は比較的頻度の高い症状で、米英では人口の6~8%存在していた[2]。また、別の検診のコホート研究によると、慢性疲労およびその症状は1.5~6%存在した。また、就労中の人に電話サーベイを行ったところ、約4割の人が2週間以上継続する疲労感を訴えており[3]、かなり頻度が高いことがわかっている。また日本の疫学調査でも成人の約30%が疲労を感じているという[1]
  1. 米国とイギリスで一般人に電話調査を行ったところ、疲労は人口の6~8%存在していた。また、生涯で疲労の症状を訴える率は2割を超えていたと報告されている。また、米国の就業者に疲労の有無を聞いたところ、約4割の人が2週間継続する疲労があると答えていた。日本の疫学研究でも成人の約30%が疲労を感じているという結果がある。このことより、疲労は比較的頻度の高い症状であり、その一部のみが医療機関を受診していることがわかる。
 
  1. 治療により、慢性疲労症候群、特発性疲労の患者の約4割程度に軽度の改善があるが、完全に疲労感が消失する割合は平均5%で予後は悪い。(参考文献:[4][5][6][7]
  1. 慢性疲労の予後をみた研究は複数存在し、そのどれも完全に疲労感が消失する例はそれほど多くないと報告されている。その1つとして、1995年の論文があるが、それによると、445人の慢性疲労の患者をフォローした結果、64%に改善が認められたが、完全に疲労がなくなったと答えたのは2%のみであった。ほかの論文も似たような結果であり、慢性疲労の予後はそれほどよくはないことが予想される。
問診・診察のポイント  
ポイント:
  1. はじめにすべきことは、患者の言う「疲労」が、眠気なのか、(労作性)呼吸困難なのか、筋力低下なのか、それらにあてはまらないものなのか、確認することである。またどれくらいの期間疲労・倦怠感が続いているのかも重要な情報である。眠気であれば睡眠の問題、うつ病など精神疾患、(労作性)呼吸困難なら呼吸・循環器・血液など、筋力低下なら神経・筋疾患である可能性が高まる。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
鈴木智晴 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:徳田安春 : 特に申告事項無し[2025年]

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疲労・倦怠感

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