今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 大川清孝 大阪市立十三市民病院 顧問/淀川キリスト教病院 消化器内科顧問

監修: 上村直実 国立健康危機管理研究機構(JIHS)国立国府台医療センター/東京医科大学消化器内視鏡センター

著者校正/監修レビュー済:2024/05/29
参考ガイドライン:
  1. アメリカ消化器病学会(AGA):ACG clinical guideline: epidemiology, risk factors, patterns of presentation, diagnosis, and management of colon ischemia(CI). Am J Gastroenterol 2015;110:18-44. PMID: 25559486(大腸虚血のガイドライン)
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビュー行った。
  1. 非閉塞性腸管虚血(non-occlusive mesenteric ischemia: NOMI)に関して新たに項目を作成し、概念、病態とリスク因子、診断、画像診断、治療について解説した。

概要・推奨   

  1. 虚血性大腸炎とは可逆性の一過性型と狭窄型を指し、不可逆性の壊死型を含めないのが現在の考え方である。しかし、臨床的には重症の虚血性大腸炎と壊死型虚血性大腸炎の鑑別は難しいことがある。
  1. 虚血性大腸炎の治療には統計学的に示されたエビデンスはない。
  1. 腹膜刺激症状を示さない壊死型虚血性大腸炎がある。
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 1963年に、Boleyらが大腸栄養血管の可逆性閉塞に基づく一過性の腸管虚血性病変を、初めて1つの疾患単位として提唱した[1]。1966年にMarstonらは症例の集積と解析から、この疾患を虚血性大腸炎と呼称し、臨床経過から一過性型、狭窄型、壊死型に分類した[2]。しかし、Marstonは1977年には、壊死型を除外し、「主幹動脈に明らかな閉塞がなく、しかし虚血の証拠を証明し難い腸管粘膜血流障害によって引き起こされた可逆性の病変」という疾患概念に変更した[3]。そして壊死型を急性腸管不全の範疇に入れるとした。わが国では飯田らの定義のように、後者の定義が用いられることが多いが、海外では、前者の定義が用いられることが多い。わが国でも壊死型虚血性大腸炎という言葉が使われることも多く、未だに定義の混乱がみられる。
  1. 虚血性大腸炎とは、動脈硬化や腸管内圧の亢進による腸管の虚血により生ずる粘膜傷害である。本症の病因は不明であるが、血圧低下、動脈硬化などの血管側因子と腸管内圧亢進などの腸管側因子がからみあい、腸粘膜あるいは腸管壁の血流低下を引き起こして虚血状態を作ると推定されている。
  1. 突発する血便に対する緊急内視鏡により診断されるなかで最も多い病気で、common diseaseである。
  1. 欧米での頻度は1,000人の入院患者中1人とされているが、軽症例が多いため実際の頻度は不明である。
  1. 予後は病気の重症度に依存しており、壊死型以外は予後がよい。
  1. 欧米とわが国では臨床像が異なるため、注意が必要である。欧米では軽症例が少なく、重症例が多い。
問診・診察のポイント  
  1. 腹痛、血便、下痢が多い症状であるが、これらの順番を詳細に聞くことが重要である[4]
  1. 突然に強い下腹部痛が出現し、その後下痢を来し徐々に血性下痢となっていくのが典型的パターンである。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
大川清孝 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:上村直実 : 講演料(武田薬品工業(株),カイゲンファーマ(株))[2025年]

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虚血性大腸炎

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