今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 長堀正和 東京医科歯科大学病院 臨床試験管理センター

監修: 上村直実 国立健康危機管理研究機構(JIHS)国立国府台医療センター/東京医科大学消化器内視鏡センター

著者校正/監修レビュー済:2024/01/24
参考ガイドライン:
  1. 日本消化器病学会:炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン 2016 および 2020
  1. 厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」(久松班):潰瘍性大腸炎・クローン病診断基準・治療指針 令和4年度 改訂版(2023年5月31日)
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 潰瘍性大腸炎・クローン病診断基準・治療指針 令和4年度 改訂版(2023年5月31日)に基づき、以下について加筆修正した。
  1. 腸管外合併症としての貧血に関する疫学、症状、検査、治療:
    ・IBD患者における貧血の合併率は成人では30~40%と高率である。症状は無症状や倦怠感など非特異的である。
    ・貧血合併例では、病態評価のために、赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、MCV、網状赤血球数、血清鉄、鉄結合能、血清フェリチンなどのほか、葉酸やビタミンB12などの評価を行う。
    ・寛解期あるいはクローン病の活動性が軽症の軽度の貧血であれば、経口薬(1日鉄100 mg程度まで)の内服が勧められるが、不耐例や高度貧血、活動期では、静脈投与を検討する。経口薬の使用においては、嘔気や下痢などの副作用を考慮する必要がある。
  1. 免疫抑制的治療開始前の結核に対するスクリーニング:生物学的製剤などの免疫抑制的治療開始時には、結核に関する病歴聴取、胸部X線検査(場合によってはCT検査)、インターフェロンγ遊離検査またはツベルクリン反応検査が必要である。
  1. 図表「クローン病診断基準」と「クローン病治療指針」を更新した。

概要・推奨   

概要:
  1. クローン病とは、原因不明の、口腔内から肛門周囲までの腸管のどの部位にでも発症する炎症性腸疾患の1つである。
  1. 完全には明らかにされていないが、発病の原因として遺伝的要因と環境因子の関与が示唆されている。
  1. クローン病の家族歴を持つことは、明らかに発病のリスクとなるが、絶対リスクは低率である。
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病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. クローン病とは、原因不明の、口腔内から肛門周囲までの腸管のどの部位にでも発症する炎症性腸疾患の1つである。
  1. 診断には難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班による「クローン病診断基準」が使用される。
  1. クローン病診断基準:<図表>
  1. クローン病は、指定難病であり、IOIBDスコア(<図表>)で2点以上の場合などは申請し認定されると保険料の自己負担分の一部が公費負担として助成される(平成27年1月施行)。
  1. 難病法に基づく医療費助成制度
 
IOIBDスコア

1項目1点とする。

出典

難病情報センター:クローン病(指定難病96)(平成29年4月24日), 重症度分類. [http://www.nanbyou.or.jp/entry/219 クローン病(指定難病96)]
 
  1. 家族歴は発病リスクを上げるため、遺伝的背景は発病の原因の1つと考えられている。
  1. 一卵性双生児での一致率は50%に満たないため、環境因子の関与が示唆される。
  1. 喫煙は発病リスクを上げ、喫煙者の予後は不良である。禁煙が強く勧められる。
  1. 大腸型および小腸型、それぞれにおいて、大腸癌および小腸癌のリスクが上昇する。
 
  1. クローン病の家族歴を持つことは、明らかに発病のリスクとなるが、絶対リスクは低率である。
  1. クローン病患者の家族におけるクローン病発病リスクは、必ずしも高くない。
  1. ベルギーの640人のクローン病患者の家族歴に関する調査研究[1]によると、一親等における年齢調整後のクローン病リスクは3.9%、兄弟では4.9%、親では1.9%、子どもでは7.4%であった。
  1. クローン病患者の家族がクローン病を発病することは多くはない。
  1. 絶対リスクは背景の有病率の影響を受けるため、日本人での数字はさらに低いものと思われる。
 
  1. 喫煙者には禁煙が強く勧められる(推奨度1)
  1. 喫煙者は予後不良であり、その予後は、禁煙をすることで非喫煙者と同等になることが期待できる。
  1. 喫煙クローン病患者に対する禁煙指導を行った前向き介入試験[2]の結果からは、1年以上禁煙を継続できた患者の経過観察(1~54カ月:中央値29カ月)における増悪の頻度やステロイド薬や免疫抑制薬治療は、非喫煙者と同様であり、喫煙者より少なかった。また、622人のクローン病患者の前向きコホート研究[3]において、観察期間(12~18カ月)における増悪は、喫煙者、非喫煙者、かつての喫煙者において、それぞれ、46%、30%、23%であった。
  1. このことから、喫煙者では禁煙が強く推奨される。
問診・診察のポイント  
  1. 腹痛、下痢などの消化器症状について詳細に病歴を確認する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
長堀正和 : 講演料(武田薬品工業(株))[2024年]
監修:上村直実 : 講演料(武田薬品工業(株),カイゲンファーマ(株))[2025年]

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