今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 吉村 淳1) 美喜和会 オレンジホスピタル

著者: 樋口 進2) 国立病院機構 久里浜医療センター

監修: 上島国利 昭和大学

著者校正/監修レビュー済:2024/10/16
参考ガイドライン:
  1. 新アルコール・薬物使用障害の診断治療ガイドライン作成委員会:新アルコール・薬物使用障害の診断治療ガイドライン, 2018, 新興医学出版社
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、アルコール関連遺伝子の機能的多型や断酒率低下における最近の知見について加筆した。
  1. アルコール依存症の親を持つ人はそうではない人と比べて依存症になる確率が4倍高いと報告されており、依存症の原因の50~60%は遺伝要因とされる。特にわが国を含む東アジア地域では、アルコール代謝関連遺伝子である2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)と1B型アルコール脱水素酵素(ADH1B)の機能的多型が、依存症のリスクに深く関与する。
  1. うつ病や双極性障害、不安障害が併存すると断酒率が低下する。また注意欠如多動症の併存(特に不注意の特性を有する場合)で断酒率が低下して、再飲酒のリスクになることが示されている(Yoshimura A, et al. BMC Psychiatry. 2022 Dec 19;22(1):803.)。

概要・推奨   

  1. アルコールは、麻薬、覚せい剤、タバコ、睡眠薬などと同じく、依存性のある薬物の一種であり、ほかの薬物と同じく依存症という疾患を生じさせる。
  1. WHOの国際疾病分類ICD-10にはアルコール依存症の特徴として、飲酒への強い欲望、飲酒に関して自らの行動を統制することの困難、離脱症状、耐性の証拠などが挙げられている。
  1. ICD-10による「依存症候群」の診断ガイドライン:表
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  1. ウェルニッケ脳症はビタミンB1(チアミン)の欠乏によって起こる急性脳症であるが、見過ごされていることも多い。先進国ではアルコール依存症に伴って生じることがほとんどであり、予防や治療にビタミンB1大量投与が有効である(推奨度1、O)
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病態・疫学・診察 

疾患情報  
  1. アルコール依存症とは自らの意志で飲酒をコントロールすることができず、強迫的な飲酒を繰り返し、様々な身体的、精神的、社会的な問題を引き起こす慢性、進行性の疾患である。長期間、お酒を止めていても、再飲酒すると程なくして強迫的な飲酒に戻ることが知られている。
  1. 2013年に実施された全国調査ではICD-10によるアルコール依存症の生涯経験者は107万人、男性94万人(成人男性の1.9%)、女性13万人(成人女性の0.2%)と推計されている。
  1. 「酔ったときに周りに迷惑をかける」「飲酒して暴言を吐く、暴力的になる」というのは依存症の診断とは関係がない。依存症ではなく、たまにしか飲まなくてもこのようないわゆる“酒乱”の人はいる。乱暴な人はむしろ少数である。
 
  1. 2013年に改定された精神障害の診断と統計マニュアル最新版(DSM-5)ではアルコール依存症(alcohol dependence)の診断名が削除されて、アルコール使用障害(alcohol use disorder)という対象者を拡大させた診断名に変更されている。
  1. アルコール依存症は、Edwards GとGross MMにより、アルコールに関連した問題や結果は排除して、「強迫的な飲酒」「耐性の増加」「繰り返される離脱症状」などのアルコール依存症の本質的な特徴が抽出され、疾患概念として提唱された。
  1. 中核となる生物学的な症状をもつアルコール依存症と、アルコールに関連した身体的、精神的、社会的な問題に分けて考えられるようになり、後者にはアルコールの有害な使用、アルコール乱用などの診断名が充てられ、二軸的・階層的な診断基準が用いられてきた。
  1. 近年の研究で二軸的・階層的診断を否定するエビデンスが集積されてきた。
  1. アルコール依存症の診断基準の信頼性や妥当性は高かったが、アルコール乱用の信頼性や妥当性は低く、乱用の診断そのものが疑問視された。
  1. アメリカの一般成人、数万人を対象とした大規模な疫学調査において、飲酒に問題のある対象者は依存症と乱用の2群に分けることはできず、1つの連続的なアルコール使用障害のグループであることが示された。
  1. 同じ大規模疫学調査で、アルコール乱用の診断基準はアルコール使用障害の軽症群を反映せず、むしろかなり重症な一群を反映した。
  1. またDiagnostic orphans(診断的孤児)の存在も問題視された。例えば、依存症の診断基準を2項目(診断閾値は3項目以上)満たし、飲酒問題を抱えているが、依存症にも乱用にも診断されない一群がある。
  1. このような経緯からDSM-5では、アルコール依存症とアルコール乱用を統合したアルコール使用障害という診断名を採用した。さらに診断項目11項目のうち2項目該当すれば診断基準を満たすといった閾値の低い設定として、飲酒問題を抱える対象者を広く捉まえることも目的とした。
問診・診察のポイント  
  1. 飲酒状況や時間、量から飲酒コントロールに障害があることを確認する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
吉村 淳 : 特に申告事項無し[2024年]
樋口 進 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:上島国利 : 特に申告事項無し[2024年]

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アルコール依存症

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