今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 池上史郎1) 千葉県済生会習志野病院

著者: 佐伯直勝2) 脳神経内科 津田沼

監修: 甲村英二 公立学校共済組合 近畿中央病院

著者校正/監修レビュー済:2025/03/12
参考ガイドライン:
  1. 日本脳神経外科学会日本脳神経外傷学会:頭部外傷治療・管理のガイドライン 第4版 2019
  1. 日本外傷学会、日本救急医学会:外傷初期診療ガイドライン 改訂第6版 2021
  1. 日本神経学会:てんかん診療ガイドライン 2018
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 前回改定から、新しいガイドラインは発表されていない。
  1. 定期レビューを行い、血腫増大や予後予測因子となり得るswirl signやleakage signの画像所見に関連した文献をもとに加筆・修正した。
  1. 高吸収域と低吸収域が混在する単純CT所見はswirl signとも呼ばれ、血腫増大や予後予測因子として報告されている。最近では造影効果の経時変化や血小板数が血腫増大と関連するとの報告も本邦からなされている(Sugi K, et al. World Neurosurg. 2024 Sep;189:e674-e680.)。
  1. また、症例画像も追加して解説した。詳細は本文を参照されたい。

概要・推奨   

  1. 急性硬膜外血種を認めた場合、緊急手術の可能性もあり脳神経外科コンサルトを行うことが推奨される(推奨度1)
  1. 頭蓋骨骨折を認めた場合は、硬膜外血腫の出現に留意してCTフォローを行うことが望ましい(推奨度1)
  1. 後頭蓋窩の急性硬膜外血種は稀ではあるがテント下で容積が少なく脳幹部も近いため、テント上・円蓋部の血種に比べて症状の進行が速いことがあり、迅速な対応を必要とする(推奨度1)

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薬剤監修について:
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尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
池上史郎 : 特に申告事項無し[2024年]
佐伯直勝 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:甲村英二 : 特に申告事項無し[2024年]

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