今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 廣田衛久 東北医科薬科大学 内科学第二(消化器内科)

監修: 下瀬川徹 みやぎ県南中核病院企業団

著者校正済:2025/04/23
現在監修レビュー中
参考ガイドライン:
  1. 日本消化器病学会:慢性膵炎診療ガイドライン2021(改訂第3版)
  1. 国際膵臓学会(IAP)/ 米国膵臓学会(APA),日本膵臓学会/ 欧州膵臓クラブ(EPC):International consensus guidelines for surgery and the timing of intervention in chronic pancreatitis.
  1. 国際膵臓学会(IAP)/ 米国膵臓学会(APA), 日本膵臓学会 / 欧州膵臓クラブ(EPC):International consensus guidelines on interventional endoscopy in chronic pancreatitis.
  1. 欧州消化器内視鏡学会(ESGE):Endoscopic treatment of chronic pancreatitis: European Society of Gastrointestinal Endoscopy (ESGE) Guideline – Updated August 2018
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 『慢性膵炎診療ガイドライン2021(改訂第3版)』に沿った内容とした。
  1. 慢性膵炎の病期による栄養療法についてガイドラインで強調されたため、記述を追加した。
  1. 本ガイドラインの記述にあわせ、膵酵素補充療法を膵消化酵素補充療法、膵酵素製剤または消化酵素製剤を膵消化酵素製剤と記載を変更した。
  1. 膵性糖尿病の血糖コントロール目標値について具体的な数値の記載が省かれたことを反映した。

概要・推奨   

  1. 膵管内の結石(膵石)を認めた場合と、膵全体に分布する複数かつびまん性の石灰化を認めた場合は慢性膵炎と診断できる(推奨度1)
  1. 加齢現象に伴い膵石が観察される場合がある。
  1. 石灰化を伴った膵腫瘍がまれに存在する。
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病態・疫学・診察 

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 膵臓の石灰化は以下の2つに大別される。1)膵管内結石(膵石)、2)膵実質の石灰化。
  1. 1)膵管内結石は慢性膵炎の確診所見であり、CT、US、超音波内視鏡(EUS)により膵管内結石を認めた場合、慢性膵炎と確定診断できる[1][2]。剖検例の観察から、高齢者では慢性膵炎の臨床所見に乏しい加齢性変化と思われる膵石を70歳代の約4%、80歳代の約8%、90歳代では約17%に認めるという報告がある[3]
 
膵管内結石(膵石)の単純CT画像

膵体部に膵石(矢印)を認める。それより尾側の主膵管が拡張している。膵尾部の膵実質内にも小石灰化を認める。慢性膵炎確診の画像所見である。

出典

著者提供
 
膵石の超音波内視鏡(EUS)像

拡張した主膵管(矢頭)内に音響陰影を伴う高エコー(膵石;矢印)を2個認める。慢性膵炎確診の画像所見である。

出典

著者提供
 
  1. 2)膵実質の石灰化も多くは慢性膵炎を診断する所見である。CT、US、EUSにて膵全体に分布する複数ないしびまん性の石灰化を認めた場合、慢性膵炎と確定診断できる[1][2]
 
膵実質石灰化の単純CT画像

膵体尾部の膵実質に複数の石灰化を認める。慢性膵炎確診の画像所見である。

出典

著者提供
 
  1. 加齢現象に伴い膵石が観察される場合がある(O)。
  1. 剖検例の検討から、70歳以上の高齢者では高率に膵石を認めたと報告されている。
  1. 膵石は69歳以下では0%であったが、70歳代では4.2%、80歳代では7.7%、90歳代では16.7%に認められ、高齢者の膵石は多くが末梢の膵管内に存在し、腹痛やアルコール依存症などとは関係しないことが特徴である[3]
 
  1. わが国の全国疫学調査によると、2019年1年間に慢性膵炎で医療機関を受療した患者数は推定5万6,520人、人口10万人あたり44.5人であった。慢性膵炎患者の約67%に膵石または膵石灰化を認めた[4]
 
  1. 最近の全国調査では2019年1年間で受療した慢性膵炎の患者数は推定約5万6,520人であり、人口10万人あたり44.5人である。慢性膵炎患者のうち約67%に膵石灰化を認めたため、慢性石灰化膵炎患者は推定3万7,900人である(O)。
  1. これまで、膵石灰化を対象とした疫学調査研究はない。膵石灰化の95%は慢性膵炎と診断されることから、慢性膵炎の疫学調査結果を示す。
  1. わが国では厚労省難治性膵疾患研究班により、定期的に慢性膵炎患者の疫学調査が行われている。最新の調査結果では、2019年1年間に日本全国の医療機関を受療した慢性膵炎患者数は推定5万6,520人であり、人口10万人あたり44.5人と、緩やかに増加傾向にある[4]
  1. 慢性膵炎患者のうち、膵石灰化を認めたのは全体で約67%であった。膵石灰化率は成因により異なり、アルコール性では70.3%、特発性では59.7%であった[4]
 
  1. 膵臓の石灰化と鑑別を要するものとして、膵腫瘍の石灰化がある。solid-pseudopapillary neoplasm (SPN)、膵内分泌腫瘍、漿液性嚢胞腫瘍(serous cystic neoplasm:SCN)などで石灰化を認めることがある[5][6]
 
Solid and pseudopapillary neolasm(SPN)の卵殻状石灰化

膵頭部に卵殻状石灰化を認める(矢印)。切除を行い、SPNの診断であった。

出典

著者提供
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 膵に石灰化を認める場合は、慢性膵炎を念頭に以下の問診を行う。

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オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
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尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
廣田衛久 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:下瀬川徹 : 特に申告事項無し[2025年]

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膵臓の石灰化

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