今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 木村亜紀子 やさしい目のクリニック

監修: 沖波聡 倉敷中央病院眼科

著者校正済:2025/07/23
現在監修レビュー中
参考ガイドライン:
  1. 日本眼科学会:斜視に対するボツリヌス療法に関するガイドライン 2020年版
  1. 日本神経学会:重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン2022 2022年版
  1. 日本眼科学会:小児の眼鏡処方に関する手引き 2024年版
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 加齢性斜視という新しい概念が確立された。
  1. 乳児内斜視に対する早期手術が広まっている。
  1. マイナーな分野である斜視に対する保存的治療・観血的治療が積極的に広まりつつある。

概要・推奨   

  1. 赤ちゃんの内斜視には自然治癒するケースがあるが、大斜視角の場合は自然治癒する可能性は低い。乳児内斜視では良好な両眼視機能の獲得はきわめて難しいといわれており、生後6カ月の超早期手術や生後1年の早期手術が推奨されている(推奨度2)
  1. 調節性内斜視(部分調節性内斜視)では調節麻痺薬を用いた完全屈折矯正眼鏡を装用することが治療の第一である。内斜視が残存している場合はフレネル膜プリズムなどの保存的治療で眼位矯正をはかり、残余内斜視を放置しないことが重要である(推奨度2)
  1. 先天上斜筋麻痺では大きく首を左右に傾ける頭部傾斜を認める。右の上斜筋麻痺では左に、左の上斜筋麻痺では右に頭部傾斜を認める。主訴は頭位異常である。片眼遮閉で頭位異常が消失すれば首からくる頚性斜頚との鑑別ができる(推奨度2)
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病態・疫学・診察 

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 斜視とは、両眼が同じ方向を向いていない状態のことをいい、先天性と後天性がある。
  1. 眼球運動制限を伴わないものは共同性斜視、伴うものは非共同性斜視(麻痺性斜視)といい、圧倒的に共同性斜視が多い。
  1. 先天性では通常、複視の自覚はない。斜視眼に中枢で抑制がかるためである。そのため、視覚の感受性期にある小児では、正常な立体視が育たない危険性がある。治療の目的は良好な両眼視機能の獲得にあり、最も頻度が高い間欠性外斜視では手術時期は就学前後が多く、乳児内斜視(<図表>)では生後1年以内の早期手術、遅くとも2歳までの手術が望ましいとされている[1]。頭をどちらかに傾ける頭位異常(頭部傾斜)は、先天上斜筋麻痺が原因のことが多い。
  1. わが国では外斜視の頻度が高く(約7割)、内斜視(約2割)、上下斜視(約1割弱)となっている[2]
  1. 若年者では複視を自覚するスマホ内斜視(後天共同性内斜視)が増加傾向にある[3]
  1. 後天性のものでは、通常、複視の自覚がある。
  1. 高齢者のわずかな上下斜視、あるいは内斜視は加齢性斜視のことが多い[4]。現在では、加齢性斜視の概念が確立され、加齢性斜視の頻度が高いとされている[5]
  1. 眼運動神経麻痺では、高齢者では基礎疾患として糖尿や高脂血症などを持つ微小循環障害によるものが多い。しかし、重症筋無力症や甲状腺眼症は高齢者での発症が増加傾向にあり鑑別を要する。
  1. 後天発症の斜視では、原因により自然寛解率が異なり、微小循環障害が原因の麻痺性斜視では約8割は自然に寛解するが、外傷が原因の場合は半数は自然には治らない[6]
  1. 後天発症の麻痺性斜視は、脳腫瘍、甲状腺眼症、重症筋無力症などさまざまな原因が潜んでいる可能性があり、原因検索をまず行う必要がある。原疾患の治療後は経過観察し、半年を経過して斜視が残存した場合に斜視手術を行う。
 
問診・診察のポイント  
  1. 小児の問診では、保護者に発症様式を確認する。出生児の状況(未熟児であったかなど)、斜視が顕性化してきた時期も確認する。幼少時からの写真を持参してもらって確認するとよい。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
木村亜紀子 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:沖波聡 : 特に申告事項無し[2025年]

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