2％グルタルアルデヒド－兼一、他

効能・効果

• 医療機器の化学的滅菌又は殺菌消毒

用法・用量

• 2％グルタルアルデヒド-兼一

  • 調製法

    • 本品は用時調製の製剤で使用目的に応じて、次の用法により製する。

      使用濃度 2％グルタルアルデヒド－兼一 2W/V％実用液 2W/V％溶液1Lに対し緩衝化剤30mLを加えて混和し、淡緑色～淡緑青色の液とする。 0.5W/V％実用液 2W/V％実用液1Lに精製水3Lを加えて希釈する。

    • ただし、精製水に代えて常水を使用することができる。

  • 使用目的

    使用濃度 用途 対象器具 2W/V％実用液 微生物もしくは有機物により高度に汚染された器具又は皮下組織、粘膜に直接適用される器具の化学的滅菌、及びHBウイルスの汚染が予想される器具の消毒に使用する。 レンズ装着の装置類、内視鏡類、麻酔装置類、人工呼吸装置類、人工透析装置類、メス・カテーテル等の外科手術用器具、産科・泌尿器科用器具、歯科用器具又はその補助的器具、注射筒、体温計及び加熱滅菌できないゴム・プラスチック器具、リネン等。 0.5W/V％実用液 上記以外の用途の殺菌消毒に使用する。 麻酔装置類、人工透析装置類等

  • 使用方法

    • 被消毒物を液に完全に浸漬して行う。
      細孔のある器具類は注意して液と十分に接触させること。
    • 通常、次の時間浸漬する。

      • 体液等の付着した器具

        1時間以上

      • 体液等の付着してない器具

        30分以上
    • 浸漬後、取り出した器具類は付着物があれば除き、多量の滅菌水で十分に洗浄すること。また、細孔のある器具類は内孔を注意して洗浄すること。

• 20％グルタルアルデヒド-兼一

  • 調製法

    • 本品は用時調製の製剤で使用目的に応じて、次の用法により製する。

      使用濃度 20％グルタルアルデヒド－兼一 2W/V％実用液 20W/V％溶液100mLを注意してとり、精製水900mLに徐々に加えて混和し2W/V％液1Lとする。 この液に緩衝化剤30mLを加えて混和し、淡緑色～淡緑青色の液とする。 0.5W/V％実用液 2W/V％実用液1Lに精製水3Lを加えて希釈する。

    • ただし、精製水に代えて常水を使用することができる。

  • 使用目的

    使用濃度 用途 対象器具 2W/V％実用液 微生物もしくは有機物により高度に汚染された器具又は皮下組織、粘膜に直接適用される器具の化学的滅菌、及びHBウイルスの汚染が予想される器具の消毒に使用する。 レンズ装着の装置類、内視鏡類、麻酔装置類、人工呼吸装置類、人工透析装置類、メス・カテーテル等の外科手術用器具、産科・泌尿器科用器具、歯科用器具又はその補助的器具、注射筒、体温計及び加熱滅菌できないゴム・プラスチック器具、リネン等。 0.5W/V％実用液 上記以外の用途の殺菌消毒に使用する。 麻酔装置類、人工透析装置類等

  • 使用方法

    • 被消毒物を液に完全に浸漬して行う。
      細孔のある器具類は注意して液と十分に接触させること。
    • 通常、次の時間浸漬する。

      • 体液等の付着した器具

        1時間以上

      • 体液等の付着してない器具

        30分以上
    • 浸漬後、取り出した器具類は付着物があれば除き、多量の滅菌水で十分に洗浄すること。また、細孔のある器具類は内孔を注意して洗浄すること。

人体に使用しないこと。

本剤の成分又はアルデヒドに対し過敏症の既往歴のある人は本剤を取扱わないこと。

グルタラール水溶液との接触により、皮膚が着色することがあるので、液を取扱う場合には必ずゴーグル、防水エプロン、マスク、ゴム手袋等の保護具を装着すること。また、皮膚に付着した時は直ちに水で洗い流すこと。

眼に入らぬようゴーグル等の保護具をつけるなど、十分注意して取扱うこと。誤って眼に入った場合には、直ちに多量の水で洗った後、専門医の処置を受けること。

グルタラールの蒸気は眼、呼吸器等の粘膜を刺激するので必ずゴーグル、マスク等の保護具をつけ、吸入又は接触しないよう注意すること。換気が不十分な部屋では、適正な換気状態の部屋に比べて、空気中のグルタラール濃度が高いとの報告があるので、窓がないところや換気扇がないところでは使用せず、換気状態の良いところでグルタラールを取扱うこと。

本剤にて内視鏡消毒を行った後、十分なすすぎが行われなかったために、薬液が内視鏡に残存し、大腸炎等の消化管の炎症が認められた報告があるので、消毒終了後は多量の水で本剤を十分に洗い流すこと。

手術室等における汚染された部分の清拭や、環境殺菌の目的での手術室等への噴霧等は行わないこと。

使用時の注意

誤飲を避けるため、保管及び取扱いに十分注意すること。

本剤を用時調製する場合、ピペット等で直接吸引して調製しないこと。

グルタラールには一般に、たん白凝固性がみられるので器具に付着している体液等を除去するため予備洗浄を十分に行ってから薬液に浸漬すること。

浸漬の際にはグルタラール蒸気の漏出防止のために、ふた付容器を用い、浸漬中はふたをすること。また、局所排気装置を使用することが望ましい。

両性界面活性剤で消毒したあと直ちにグルタルアルデヒド実用液で消毒すると褐色に変色する。

炭素鋼製器具は24時間以上浸漬しないこと。

下記のような症状があらわれた場合には、換気、防護が十分でない可能性があるので、グルタラールの蒸気を吸入又はグルタラールと接触しないよう十分に換気、防護を行うこと。また、このような症状が継続して発生している場合、症状が全身に広がるなど増悪することがあるので、直ちに本剤の取扱いを中止すること。

	頻度不明
過敏症	発疹、発赤等の過敏症状
皮膚	接触皮膚炎