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ATP注20mg「イセイ」

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○下記疾患に伴う諸症状の改善

    • 頭部外傷後遺症
  • ○心不全
  • ○筋ジストロフィー症及びその類縁疾患
  • ○急性灰白髄炎
  • ○脳性小児麻痺(弛緩型)
  • ○進行性脊髄性筋萎縮症及びその類似疾患
  • ○調節性眼精疲労における調節機能の安定化
  • ○耳鳴・難聴
  • ○消化管機能低下のみられる慢性胃炎
  • ○慢性肝疾患における肝機能の改善

用法・用量

  • <静脈内注射>

    • アデノシン三リン酸二ナトリウムとして、通常1回5~40mgを1日1~2回、等張ないし高張ブドウ糖注射液に溶解して、徐々に静脈内注射する。
  • <点滴静脈内注射>

    • アデノシン三リン酸二ナトリウムとして、通常1回40~80mgを1日1回、5%ブドウ糖注射液200~500mLに溶解し、30~60分かけて点滴静脈内注射する。
  • <筋肉内又は皮下注射>

    • アデノシン三リン酸二ナトリウムとして、通常1回5~40mgを1日1~2回筋肉内又は皮下注射する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 脳出血直後の患者[脳血管拡張により、再出血するおそれがある。]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

14.適用上の注意

14.1 薬剤投与時の注意
<静脈内注射>
ゆっくり(10mgを1~2分で)静脈内に投与すること。急速に投与すると、一過性の胸内苦悶、悪心、頭痛、顔面潮紅、咳、吃逆、発熱等があらわれることがある。[11.1.1参照]

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ジピリダモールジピリダモールはアデノシン三リン酸(ATP)分解物であるアデノシンの血中濃度を上昇させ、心臓血管に対する作用を増強するとの報告があるので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること。ジピリダモールのアデノシン取り込み抑制作用により、ATP分解物であるアデノシンの血中濃度が上昇する。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック様症状(0.1%未満)
胸内苦悶、悪心、顔面潮紅、咳、吃逆、熱感等があらわれた場合には投与を中止すること。[14.1参照]
注)発現頻度は第1次再評価時の文献調査による集計に基づく。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

頻度不明
消化器悪心・嘔吐、食欲不振
循環器一過性の心悸亢進
精神神経系頭痛

注)発現頻度は第1次再評価時の文献調査による集計に基づく。

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