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監修: 花房規男 東京女子医科大学 血液浄化療法科
花房規男 東京女子医科大学 血液浄化療法科

概要

ポイント:
  1. 透析療法は、腎機能が十分でなくなった場合に、腎臓の機能をサポートするために行われる治療法である。
  1. 血液透析(hemodialysis、HD)は末期腎不全(end-stage renal disease、ESRD)と急性腎傷害(acute kidney injury、AKI)・急性腎不全(acute renal failure、ARF)との双方に対して行われる。
  1. 急性腎不全における腎代替療法の開始基準案:アルゴリズム
  1. 慢性維持透析の導入基準:<図表>
  1. 急性腎不全の透析開始基準:<図表>
 
透析加療の目的
  1. 透析の目的は、(体液量・電解質の維持、尿毒素の排泄機能)である。ほかに、腎臓が持つ内分泌機能を補助する目的で、赤血球造血刺激因子製剤(ESA)、ビタミンDの補充を考慮する。
 
腹膜透析、腎移植との比較: >詳細情報 
  1. 腎移植では、内分泌機能も含め、ほぼすべてを正常な領域まで代替することが可能であるが移植腎の手配と手術侵襲さらには免疫抑制剤の内服が必要になる。
  1. 腹膜透析は、維持透析治療としては、自己管理は必要であるが、QOL、ADL、および初期の生命予後が良好であることが示されていて、ESRDにおける腎代替療法(RRT)としては、有効な治療法である。一方、厳密な除水量の設定が困難であり、自己腎の機能(残存機能)に依存する治療でもある。また、腹膜炎・被嚢性腹膜硬化症のリスクが存在し、永続的に継続することはできない。
 
血液透析に伴う急性合併症とその対処方法: >詳細情報 
  1. 血圧低下:
  1. 除水が行われるため、これに伴う血圧低下がみられる。点滴、透析一時中断、除水量減量、透析方法変更(持続透析、血液濾過 、限外濾過などに変更)より対応する。
  1. 出血:
  1. 透析は、抗凝固剤(…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

透析の適応に関する検査
  1. 体液量の状況、尿毒症の指標、電解質異常・酸塩基平衡の異常、腎不全症候を検査する。
○ 緊急性の評価目的で1)~5)を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

急性腎不全における腎代替療法の開始基準案
慢性維持透析導入の判断
急性腎不全の透析開始基準
抗凝固剤の種類と特徴
日本透析医学会による貧血管理目標値
日本透析医学会のガイドラインによるリン・カルシウムの治療管理法「9分割図」
著者校正/監修レビュー済
2017/01/26