腋臭症 :トップ    
監修: 戸倉 新樹 浜松医科大学医学部附属病院 皮膚科
嵯峨賢次 廣仁会アリオ札幌皮膚科クリニック

概要

疾患のポイント:
  1. 腋臭症とは、腋窩に存在するアポクリン汗腺分泌液が細菌により分解されて独特の刺激臭を発する疾患であり、独特の臭いと湿性耳垢、家族性があるなどの所見があれば診断は容易である。
  1. アポクリン汗腺分泌物は細菌により分解されて臭いが強くなる。
  1. 腋臭症は遺伝性がある。ABCC11遺伝子の一塩基多型が腋臭症の発症に関係している。
  1. 湿性耳垢を伴っている。
 
診断: >詳細情報  アルゴリズム
  1. 思春期になり腋窩が独特な強い刺激臭を発することから診断する。家族歴があり、耳垢が湿性であることを参考にする。
  1. 実際に腋窩の汗をガーゼで拭い、臭いを確かめる。
 
重症度・予後評価: >詳細情報 
  1. 臭いの強さを軽度、中等度、重度の3段階に分類する。
 
治療: >詳細情報  アルゴリズム
  1. 初期治療には20%塩化アルミニウム液を外用する。
  1. 難治の場合は手術治療を行う。
  1. 実際には臭わないにもかかわらず、臭いを強く訴える場合は精神疾患を鑑別する。

専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 塩化アルミニウム液外用治療、清潔の保持などの保存的治療で十分な効果が得られないときは手術治療のために専門医を紹介する [2]。
  1. 実際には臭わないにもかかわらず、自分が臭っていると強く主張し、執着する場合は精神科医の受診を促す。
 
臨床のポイント:
  1. 腋窩のアポクリン汗腺分泌液による刺激臭を愁訴とする疾患で、通常は家族歴や湿性耳垢を伴う。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診診断時の問診事項
  1. 腋臭症は湿性耳垢と関連し、家族歴がある。
  1. 患者の耳垢が乾性であるのか、湿性であるのか調べる。
  1. 血族に腋臭症が有るのか問診する。
○ 腋窩分泌液をガーゼで拭い、臭いを確かめる。同時に1),2)の問診を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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著者校正/監修レビュー済
2016/04/01