更年期障害 :トップ    
監修: 小西郁生 独立行政法人国立病院機構 京都医療センター
若槻明彦 愛知医科大学 産婦人科学講座

概要

疾患のポイント:
  1. 更年期障害とは、「更年期に現れる多種多様な症状のなかで、器質的変化に起因しない症状を更年期症状と呼び、これらの症状のなかで日常生活に支障を来す病態を更年期障害と定義する」とされている病態である。
  1. 症状は熱感、のぼせ、心悸亢進、発汗、不眠などを中心とした自律神経失調症状と、不安感、抑うつ、恐怖感、疲労感などが中心の精神神経症状に大別される。
  1. エストロゲン欠乏は自律神経失調症状の出現との関連性が強く、精神神経症状はホルモンの変化以外にも心理的、環境的要因が強く関与する。
 
診断: >詳細情報 
  1. 不定愁訴を評価する目的で日本人の更年期症状評価表が用いられる。
  1. 日本人女性の更年期症状評価表:<図表>
  1. 不定愁訴の訴えがある場合には、血中エストラディオール(E2)濃度と下垂体ゴナドトロピンの卵胞刺激ホルモン(follicular stimulating hormone、FSH)濃度を測定し、E2が低値でFSHが高値の場合にはこの病態を考えるべきである。
  1. 鑑別疾患には精神科的疾患、甲状腺機能亢進症などがある。
  1. 更年期障害の診断と管理:アルゴリズム
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. ほてりや発汗などの血管運動神経障害様症状などが中心であれば、ホルモン補充療法(HRT)が著効するので予後がよい。
  1. 精神神経症状の場合には、比較的長期化する傾向にある。
  1. 日本人女性の更年期症状評価表:<図表>
 
治療: >詳細情報 
  1. 治療には対話療法をはじめ、漢方、自律神経調整薬、HRTなどがある。 …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

更年期障害を主訴に来院した患者の初診時の検査
  1. 更年期障害を診断するための検査や更年期女性に特有な疾患の検査
  1. 日本人の更年期症状評価表を用いる
  1. 精神科的疾患が疑われる場合には心理テストを併用する。
  1. 血圧を測定する。
  1. 血液検査でE2とFSHを測定する。
  1. 12時間以上の絶食後に総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、TGや血糖、HbA1cを測定する。
  1. 骨塩量を測定する。
○ 2)、3)による評価を行い、1)、4)、5)、6)は適宜行う。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

更年期障害の診断と管理
更年期外来初診時の愁訴
日本人女性の更年期症状評価表
著者校正/監修レビュー済
2017/05/31


詳細ナビ