診断書交付の義務

著者: 中西泰造 福井県立病院 救命救急センター

監修: 林寛之 福井大学医学部附属病院

著者校正/監修レビュー済:2016/07/21

概要・推奨  

ポイント: >詳細情報 
  1. 診察を行った医師は、患者から診断書交付の求めがあった場合には、正当な理由がなければ、これを拒んではならない。
  1. また医師は、自ら診察しないで治療をしたり、診断書や処方箋を交付してはならない。なお、診断書は各種保険金の受け取り請求、刑事民事訴訟の際の証拠書類として用いられるなど、社会において重要な書類であるので慎重に記載する必要がある。
 
交付の対象: >詳細情報 
  1. 診断書を交付する対象としては、患者本人、患者の法定代理人、もしくは患者本人から正式な委任を受けた代理人がある。これら以外からの請求については、医師患者間の守秘義務のため拒否しなければならない。
  1. しかし、下表のように患者本人の同意を必要とせず、第三者に診療情報を提供することが認められる場合もある。
  1. 患者本人の同意を必要としない第三者提供:<図表>
 
診断書交付を拒むことのできる場合: >詳細情報 
  1. 医師は診断書を求められた場合、正当な理由がないかぎりこれを拒むことはできない。時間外診療だから、非常勤医師であるから、自分の専門外だから、といった理由は正当とはいえない。
  1. 以下の場合は、診断書交付を拒むことのできる正当な理由として判断される。
  1. 個人情報漏洩や犯罪に使用される恐れのある場合
  1. 虚偽の記載をするよう求められた場合
  1. 患者や第三者などに病名や症状が知られると、診療上重大な支障が生ずる恐れがある場合
 
臨床のポイント:
  1. 診察を行ったら、患者から求められた場合、診断書を交付する義務がある。
  1. 正当な理由なく診断書交付は拒んではいけない。専門外や時間外でも診療したら診断書は交付義務がある。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

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