ラテックスアレルギー

著者: 赤澤晃 東京都立小児総合医療センター

監修: 上阪等 千葉西総合病院 膠原病リウマチ内科

著者校正/監修レビュー済:2018/04/05

概要・推奨  

疾患のポイント: >詳細情報 
  1. ラテックスアレルギーとは、天然ゴム製品との接触で特異IgE抗体を介した即時型アレルギー反応が起こり、接触尋麻疹、喘息様症状、アナフィラキシー、アナフィラキシーショックを呈する疾患である。
  1. ラテックスアレルギーを起こしやすいハイリスクグループは、医療従事者、ラテックス製医療用具との接触の多い患者である。国内での有病率は、医療従事者3.3~13.8%、一般1%以下の報告があり、米国では1990年前後にアナフィラキシーショックが1,000例以上、アナフィラキシーショックによる死亡例が15例報告された。
 
診断: >詳細情報 
  1. ラテックスアレルゲンとの接触の有無を問診し、接触後に尋麻疹、呼吸困難、アナフィラキシーなどの即時型アレルギー症状が出現していれば本症を疑い、血液検査、皮膚テストなどで免疫学的機序の証明ができれば本症と診断する。必要があれば、負荷テストである手袋使用テストを行い、症状の有無を確認し診断することが必要になる。
  1. 血液検査では、ラテックス特異的IgE抗体の測定ができるが、従来のラテックス特異的IgE抗体は、症状発現との特異性が低いので擬陽性が多くみられる。ラテックスアレルゲンのコンポーネントである、Hev b6.02特異的IgE抗体は、医療従事者等のラテックス製手袋での感作によるラテックスアレルギー患者での特異度が高いという報告がある。
  1. 天然ゴム製手袋による皮膚炎には、即時型アレルギー反応によるラテックスアレルギー、遅発型アレルギー反応によるアレルギー性接触皮膚炎、物理的な刺激による刺激性皮膚炎があり、これらの疾患との鑑別を行う。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. アレルゲンとの接触で起こる即時型アレルギー症状の強さで重症度を判断する。複数の臓器に症状が現れるアナフィラキシーを起こす場合は重症、アナフィラキシーショックを起こす場合は最重症と評価する。
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)


ページ上部に戻る

疫学、診断、治療、予後、それらのエビデンス等をご覧になりたい場合には、
トライアル登録またはご契約へ