間質性膀胱炎 :トップ    
監修: 松田公志 関西医科大学 泌尿器科学教室
武井実根雄 医療法人原三信病院 泌尿器科

概要

疾患のポイント:
  1. 間質性膀胱炎とは、原因不明の膀胱痛を伴う非細菌性萎縮性膀胱炎である。
  1. 女性に多く(9割)、男性は慢性前立腺炎を合併することがある。頻度は人口の1%、遺伝素因は不明だが、食事習慣(酸、カリウム、刺激物)など環境因子が症状増悪因子となっている。
  1. 病態は、尿路上皮の尿の透過性の亢進に伴う間質の炎症で、グリコサミノグリカン層(GAG)の機能異常と肥満細胞の増多が認められる。
  1. 尿に対する膀胱の知覚過敏であり、免疫学的に亢進した病態である。(間質性膀胱炎の病態と薬剤のターゲット:<図表>
  1. 間質性膀胱炎(ハンナ型)は、指定難病であり、重症の場合などでは、申請し認定されると保険料の自己負担分の一部が公費負担として助成される。([平成27年7月施行])
  1.  難病法に基づく医療費助成制度 
 
診断:アルゴリズム  >詳細情報 
  1. 治療に奏功しない6週間以上続く膀胱の不快感、圧迫感、疼痛膀胱を認め、麻酔下に経尿道的に15分ほど膀胱を充満させて、膀胱鏡下に膀胱粘膜を観察し新生血管の集簇などの異常粘膜を認める場合診断する。
  1. 膀胱潰瘍の検出感度を上げるために、Narrow Band Imaging(NBI:<図表>)を用いる。膀胱鏡所見としては、特徴的な膀胱鏡所見として、膀胱上皮のびらん(ハンナー潰瘍)や膀胱水圧拡張時の点状出血を認めることがある。
  1. ハンナー潰瘍:<図表>
  1. 膀胱水圧拡張時の点状出血<図表>
 
治療:

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための評価例
  1. 基本は除外診断であるが、まず頻尿で困っている患者を症状問題質問票で評価する。
  1. 検尿、残尿測定(超音波検査)で尿路感染症や尿排出障害の有無を評価する。
○ 間質性膀胱炎を疑った場合は1)~3)を評価する。

追加情報ページへのリンク

  • 間質性膀胱炎に関する詳細情報
  • 間質性膀胱炎に関する評価・治療例(詳細) (1件)
  • 間質性膀胱炎に関する画像 (5件)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

間質性膀胱炎診療のアルゴリズム
ハンナー潰瘍
点状出血
過活動膀胱(OAB)と間質性膀胱炎(IC)との関係
間質性膀胱炎の病態と薬剤のターゲット
著者校正/監修レビュー済
2017/02/28