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診療報酬点数

H004 摂食機能療法(1日につき)

  1.  1 30分以上の場合
    185点
  2.  2 30分未満の場合
    130点
  3. 注1 1については、摂食機能障害を有する患者に対して、1月に4回に限り算定す る。ただし、治療開始日から起算して3月以内の患者については、1日につき算 定できる。
  4.  2 2については、脳卒中の患者であって、摂食機能障害を有するものに対して、 脳卒中の発症から14日以内に限り、1日につき算定できる。
  5.  3 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等 に届け出た保険医療機関において、摂食機能又は嚥下機能の回復に必要な指導管 理を行った場合は、摂食嚥下機能回復体制加算として、当該基準に係る区分に従 い、患者(ハについては、療養病棟入院料1又は療養病棟入院料2を現に算定し ているものに限る。)1人につき週1回に限り次に掲げる点数を所定点数に加算 する。
  6.  イ 摂食嚥下機能回復体制加算1
    210点
  7.  ロ 摂食嚥下機能回復体制加算2
    190点
  8.  ハ 摂食嚥下機能回復体制加算3
    120点

通知

(1) 摂食機能療法は、摂食機能障害を有する患者に対して、個々の患者の症状に対応した診療計画書に基づき、医師、歯科医師又は医師若しくは歯科医師の指示の下に言語聴覚士、 看護師、准看護師、歯科衛生士、理学療法士若しくは作業療法士が1回につき 30 分以上訓練指導を行った場合に限り算定する。なお、摂食機能障害者とは、以下のいずれかに該当 する患者をいう。

ア 発達遅滞、顎切除及び舌切除の手術又は脳卒中等による後遺症により摂食機能に障害があるもの

イ 内視鏡下嚥下機能検査又は嚥下造影によって他覚的に嚥下機能の低下が確認できるものであって、医学的に摂食機能療法の有効性が期待できるもの

(2) 摂食機能療法の実施に当たっては、摂食機能療法に係る計画を作成し、医師は定期的な摂食機能検査をもとに、その効果判定を行う必要がある。なお、治療開始日並びに毎回の 訓練内容、訓練の開始時間及び終了時間を診療録等に記載すること。

(3) 摂食機能療法を算定する場合は、診療報酬明細書の摘要欄に疾患名及び当該疾患に係る摂食機能療法の治療開始日を記載すること。

(4) 医師又は歯科医師の指示の下に言語聴覚士、看護師、准看護師又は歯科衛生士が行う嚥下訓練は、摂食機能療法として算定できる。

(5) 「2」については、脳卒中の発症後 14 日以内の患者に対し、15 分以上の摂食機能療法を行った場合に算定できる。なお、脳卒中の発症後 14 日以内の患者であっても、30 分以上の摂食機能療法を行った場合には「1」を算定できる。

(6) 当該患者の転院時又は退院時には、患者又はその家族等に対して、嚥下機能の状態の説明並びに誤嚥予防のための食事内容及び摂食方法の指導を行うとともに、転院後又は退院 後の摂食機能療法を担う他の保険医療機関等の医師及びその他の職種に対して、患者の嚥 下機能の状態並びに患者又はその家族等への説明及び指導の内容について情報提供を行う こと。

(7) 「注3」に掲げる摂食嚥下機能回復体制加算は、摂食機能及び嚥下機能の回復の支援に係る専門知識を有した多職種により構成されたチーム(以下「摂食嚥下支援チーム」とい う。)等による対応によって摂食機能又は嚥下機能の回復が見込まれる患者に対して、多 職種が共同して必要な指導管理を行った場合に算定できる。

(8) 「注3」に掲げる摂食嚥下機能回復体制加算は、以下のアからウまでの要件をいずれも満たす場合に算定する。

ア 摂食嚥下支援チーム等による対応を開始する際には、当該患者の診療を担う医師、看護師等と共同の上、当該チーム等により、内視鏡下嚥下機能検査又は嚥下造影の結果に 基づいて摂食嚥下支援計画書を作成すること。なお、すでに摂食機能療法を実施中であ り、当該計画書が作成されている場合には、当該チーム等により見直しを行うこととし ても差し支えない。当該計画書について、その内容を患者又はその家族等に説明の上交 付するとともに、その写しを診療録等に添付すること。

イ アを実施した患者について、月に1回以上、内視鏡下嚥下機能検査又は嚥下造影を実施すること。当該検査結果等を踏まえて、摂食嚥下支援チーム等により、摂食嚥下支援 計画書等の見直しに係るカンファレンスを週に1回以上行うこと。

ウ 摂食嚥下支援チームは、カンファレンスの結果に基づき、摂食嚥下支援計画書の見直し、嚥下調整食の見直し(嚥下機能の観点から適切と考えられる食事形態に見直すこと や量の調整を行うことを含む。)及び摂食方法の調整や口腔管理等の見直しを行い、患 者又はその家族等への指導管理を行うこと。カンファレンスの結果を踏まえて計画書等 の見直しを行った際には、見直しの要点を診療録等に記載する又は計画書の写しを診療 録等に添付すること。

(9) 「注3」に掲げる摂食嚥下機能回復体制加算を算定する場合は、当該患者の摂食機能療法の効果や進捗状況、内視鏡下嚥下機能検査又は嚥下造影の結果及びカンファレンスの概 要を診療録等に記載又は添付すること。また、内視鏡下嚥下機能検査又は嚥下造影を実施した日付及びカンファレンスを実施した日付を診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。

(10) 「注3」に掲げる摂食嚥下機能回復体制加算を算定するに当たっては、FIM及びFO IS(function Oral Intake Scale)を測定すること。

(令和4年版)
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