製品名 ナディック錠30mg
ナディック錠60mg

一般名
Nadolol
薬効分類
降圧薬
 >β遮断薬(β1非選択性)
価格
30mg1錠:55円/錠
60mg1錠:85.1円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症、頻脈性不整脈

用法・用量

  • ナドロールとして、通常成人に1回30~60mgを1日1回経口投与する。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 気管支喘息、気管支痙れん、慢性閉塞性肺疾患のおそれのある患者〔気管支筋を収縮させ、喘息症状の誘発及び症状の悪化を招くおそれがある。〕
  • 糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者〔心筋収縮力の抑制が増強されるおそれがある。〕
  • 高度の徐脈(著しい洞性徐脈)、房室ブロック(II、III度)、洞房ブロック、洞不全症候群のある患者〔心刺激伝導の抑制により、症状の悪化をきたす。〕
  • 心原性ショックの患者〔心拍出量の抑制により、循環不全が悪化するおそれがある。〕
  • 肺高血圧による右心不全のある患者〔心拍出量の抑制により、症状の悪化をきたすおそれがある。〕
  • うっ血性心不全のある患者〔心収縮力抑制作用により、症状の悪化をきたすおそれがある。〕
  • 異型狭心症の患者〔症状を悪化させるおそれがある。〕
  • 未治療の褐色細胞腫の患者〔「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照〕
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人〔「妊婦・産婦・授乳婦等への投与」の項参照〕
副作用
心不全(0.1%未満)
心不全があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
洞房ブロック、洞不全症候群
他のβ-遮断剤でこれらの副作用が報告されているので、観察を十分に行い、このような症状が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

うっ血性心不全のおそれのある患者〔心収縮力抑制作用により、心不全症状を誘発するおそれがあるので、観察を十分に行い、強心配糖体を併用するなど慎重に投与すること。〕
低血糖症、コントロール不十分な糖尿病、長期間絶食状態の患者〔低血糖症状を起こしやすく、かつ低血糖の前駆症状である心悸亢進、頻脈等の症状をマスクしやすいので、血糖値に注意すること。〕
重篤な肝障害のある患者〔肝障害を悪化させるおそれがある。〕
腎障害のある患者〔「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照〕
徐脈、房室ブロック(I度)のある患者〔心刺激伝導の抑制により、症状の悪化をきたすおそれがある。〕
末梢循環障害のある患者(レイノー症候群、間欠性跛行症等)〔末梢血管の拡張を抑制し、症状の悪化をきたすおそれがある。〕
甲状腺中毒症の患者〔頻脈等の甲状腺中毒症状をマスクすることがある。「重要な基本的注意」の項参照〕
高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕
小児等〔「小児等への投与」の項参照〕

重要な基本的注意

投与が長期にわたる場合は、心機能検査(脈拍、血圧、心電図、X線等)を定期的に行うこと。
特に徐脈になったとき及び低血圧を起こした場合には、減量又は中止すること。また、必要に応じアトロピンを使用すること。なお、肝機能、腎機能、血液像等に注意すること。
類似化合物(プロプラノロール)を使用中の狭心症の患者で、急に投与を中止したとき、症状が悪化したり、心筋梗塞を起こした症例が報告されているので、休薬を要する場合は、徐々に減量し、観察を十分に行うこと。また、患者に医師の指示なしに服薬を中止しないよう注意すること。狭心症以外の適用、例えば不整脈で投与する場合でも、特に高齢者においては同様の注意をすること。
甲状腺中毒症の患者では、急に投与を中止すると症状を悪化させることがあるので、休薬を要する場合は、徐々に減量し、観察を十分に行うこと。
手術前48時間は投与しないことが望ましい。
めまい、ふらつきがあらわれることがあるので、本剤投与中の患者(特に投与初期)には、自動車の運転など危険を伴う機械の作業に注意させること。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。〔PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。〕

用法・用量に関連する使用上の注意

褐色細胞腫の患者では、本剤の単独投与により急激に血圧が上昇することがあるので、α-遮断剤で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα-遮断剤を併用すること。
腎障害のある患者では血中濃度が高値になることがあるので、クレアチニンクリアランス値が50mL/分、糸球体ろ過値が50mL/分以下の場合は、投与間隔を延長するなど慎重に投与すること。〔「薬物動態」の項参照〕

高齢者への投与

高齢者には、次の点に注意し、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
高齢者では一般に過度の降圧は好ましくないとされている。〔脳梗塞等が起こるおそれがある。〕
休薬を要する場合は、徐々に減量する。〔「重要な基本的注意」の項参照〕
本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。〔「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照〕

妊婦・産婦・授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。〔動物実験(ウサギ)で大量投与により胎児死亡、流産が報告されており、また、ヒトにおける妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。〕
授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせること。〔母乳中へ移行することが報告されている。〕

小児等への投与

小児等に対する安全性は確立していない。〔使用経験がない。〕

薬物動態

血漿中濃度
(健康成人、60mg1回投与)
Tmax(h)Cmax(ng/mL)t1/2(h)
459.14.8(α相)
19.6(β相)
(高血圧患者、30mg1回投与)
Tmax(h)Cmax(ng/mL)t1/2(h)
440.52.5(α相)
17.4(β相)
吸収率(参考)
17.9%(ラット)
血漿蛋白結合率
23.9%(in vitro、ヒト血漿、60ng/mL)
主な代謝産物及び代謝経路
体内では代謝されない。
排泄経路及び排泄率
排泄経路
主として尿中
排泄率
投与後72時間までの尿中に投与量の11.5~14.1%が未変化体として排泄された。(健康成人、60mg1回投与)
腎機能障害患者における薬物動態
クレアチニンクリアランスが9~50mL/min/1.48m2の腎機能障害患者8名に60mgを1回投与したときの血中濃度半減期は、27.8~83.5時間と健康成人に比べてかなり遅延していた。