製品名 リスミー錠1mg
リスミー錠2mg

一般名
Rilmazafone Hydrochloride Hydrate
薬効分類
鎮静薬(麻酔薬含む)
 >ベンゾジアゼピン系薬(短時間型)
価格
1mg1錠:16.1円/錠
2mg1錠:25.4円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 不眠症
  • 麻酔前投薬

用法・用量

  • 不眠症

    • 通常,成人にはリルマザホン塩酸塩水和物として1回1~2mgを就寝前に経口投与する。
      なお,年齢,疾患,症状により適宜増減するが,高齢者には1回2mgまでとする。
  • 麻酔前投薬

    • 通常,成人にはリルマザホン塩酸塩水和物として1回2mgを就寝前又は手術前に経口投与する。
      なお,年齢,疾患,症状により適宜増減するが,高齢者には1回2mgまでとする。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 急性狭隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
  • 重症筋無力症の患者[重症筋無力症の症状を悪化させるおそれがある。]
原則禁忌

次の患者には投与しないことを原則とするが,特に必要とする場合には慎重に投与すること

  • 肺性心,肺気腫,気管支喘息及び脳血管障害の急性期等で呼吸機能が高度に低下している場合[炭酸ガスナルコーシスを起こしやすい。(「副作用」の項参照)]
副作用
呼吸抑制(0.1%未満),炭酸ガスナルコーシス(頻度不明)
呼吸抑制があらわれることがある。また,呼吸機能が高度に低下している患者に投与した場合,炭酸ガスナルコーシスを起こすことがあるので,このような場合には気道を確保し,換気を図るなど適切な処置を行うこと。
依存性
連用により薬物依存(0.1%未満)を生じることがあるので,観察を十分に行い,用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また,連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により,痙攣発作(0.1%未満),譫妄,振戦,不眠,不安,幻覚,妄想等の離脱症状(0.1~5%未満)があらわれることがあるので,投与を中止する場合には,徐々に減量するなど慎重に行うこと。
刺激興奮,錯乱(頻度不明)
刺激興奮,錯乱等があらわれることがある。
一過性前向性健忘,もうろう状態(頻度不明)
一過性前向性健忘,また,もうろう状態があらわれることがあるので,本剤を投与する場合には少量から開始するなど,慎重に行うこと。なお,十分に覚醒しないまま,車の運転,食事等を行い,その出来事を記憶していないとの報告がある。異常が認められた場合には投与を中止すること。
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

衰弱者[作用が強くあらわれる。]
高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
心障害のある患者[心障害が悪化するおそれがある。]
肝障害,腎障害のある患者[肝障害,腎障害のある患者では一般に排泄が遅延する傾向があるので,薬物の体内蓄積による副作用の発現に注意すること。特に,腎不全患者では少量から投与を開始することが望ましい。(「薬物動態」の項参照)]
脳に器質的障害のある患者[作用が強くあらわれる。]

重要な基本的注意

本剤の影響が翌朝以後に及び,眠気,注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので,自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
連用により薬物依存を生じることがあるので,漫然とした継続投与による長期使用を避けること。本剤の投与を継続する場合には,治療上の必要性を十分に検討すること。[「重大な副作用」の項参照]

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
不眠症には,就寝の直前に服用させること。また,服用して就寝した後,睡眠途中において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させないこと。

高齢者への投与

高齢者では,運動失調等の副作用が発現しやすいので少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。

妊婦,産婦,授乳婦等への投与

妊婦(3ヵ月以内)又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中に他のベンゾジアゼピン系薬剤の投与を受けた患者の中に,奇形を有する児等の障害児を出産した例が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告がある。]
妊娠後期の婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に哺乳困難,嘔吐,活動低下,筋緊張低下,過緊張,嗜眠,傾眠,呼吸抑制・無呼吸,チアノーゼ,易刺激性,神経過敏,振戦,低体温,頻脈等を起こすことが報告されている。なお,これらの症状は,離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある。また,ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている。]
分娩前に連用した場合,出産後新生児に離脱症状があらわれることが,ベンゾジアゼピン系薬剤で報告されている。
授乳婦への投与は避けることが望ましいが,やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。[ヒト母乳中へ移行し,新生児に嗜眠,体重減少等を起こすことが他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム)で報告されており,また黄疸を増強する可能性がある。本剤による動物試験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。]

小児等への投与

低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立していない。[使用経験がない。]

薬物動態

血漿中濃度
単回投与
健康成人男性4例にリルマザホン塩酸塩水和物錠2mgを空腹時経口投与したとき,血漿中に未変化体は認められず,4種の活性代謝物(「3.代謝」の項参照)が認められた。活性代謝物の血漿中濃度を図1に,総活性代謝物のパラメータを表1に示す。
図1 経口投与時の血漿中活性代謝物濃度
表1 薬物動態パラメータ
投与量
(mg)
nCmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
AUC0-∞
(ng・hr/mL)
T1/2
(hr)
247.6±2.53.0±0.0122.8±42.010.5±2.6
(測定法:HPLC)(mean±S.D.)
腎不全患者における血漿中濃度
健康成人男性4例にリルマザホン塩酸塩水和物錠2mgを投与した群と腎不全患者5例にリルマザホン塩酸塩水和物錠1mgを投与した群の,血漿中濃度シミュレーションはほぼ同等であった。
図2 健康成人男性,腎不全患者における代謝物(M-1とM-2の和)の平均血漿中濃度とそのシミュレーションカーブ
反復投与
健康成人男性にリルマザホン塩酸塩水和物錠2mg反復投与(22日間)後の血漿中活性代謝物濃度は,初回投与後の測定値より求めた薬物動態パラメータから予測された血漿中濃度とほぼ等しく,反復投与による薬物動態の変動は認められなかった。活性代謝物のうち,最も遅く生成するM-3の血漿中濃度は投与後3日目に定常状態となり,投与中止後3日目には消失した。
食事の影響
健康成人男性にリルマザホン塩酸塩水和物錠2mgを食後あるいは空腹時投与後,各代謝物の血漿中濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータについて分散分析を行った結果,両群間に有意差は認められなかったことから,食事によって代謝物の血漿中濃度は変動しないことが明らかとなった。
分布
(参考)
ラットに14C-標識リルマザホン塩酸塩水和物を3mg/kg単回経口投与したとき,血漿中濃度は投与2時間後に,肝臓中濃度は投与30分後に最高値を示し血漿中濃度の24倍となった。また,他の臓器(消化管以外)は投与1時間後に最高値を示し,その後徐々に減少した。排泄に関与する肝臓・腎臓・腸管を除く他の臓器は,いずれも血漿中濃度とほぼ等しい動きを示し,投与72時間後以降は検出限界以下となった。
代謝
リルマザホン塩酸塩水和物は,アミノペプチダーゼによって脱グリシンを受け閉環後,順次M-1,M-2,M-A,M-3活性代謝物に変換する。M-1からM-2,M-2からM-Aへの変換にはCYP 3A4が関与する。各活性代謝物はカルボキシエステラーゼによりM-4へ代謝される。
図3 リルマザホン塩酸塩水和物の主要代謝物と代謝経路
排泄
リルマザホン塩酸塩水和物は主にM-4となって尿中に排泄される。2mg錠を単回投与後及び22日間反復投与後の24時間までのM-4の尿中排泄率は,それぞれ62.3%,61.5%であった。
その他
血漿蛋白結合率
M-1:79.3%,M-2:81.2%,M-A:76.8%,M-3:80.8%,M-4:88.9%である。