製品名 ソラナックス0.4mg錠
ソラナックス0.8mg錠
個人契約のトライアルまたはお申込みで全コンテンツが閲覧可能
- 一般名
- Alprazolam
- 薬効分類
-
鎮静薬(麻酔薬含む)>ベンゾジアゼピン系薬(中間型)
- 価格
-
0.4mg1錠:7.5円/錠
0.8mg1錠:12.6円/錠
- 製薬会社
-
- 製造販売:ファイザー株式会社
-
効能・効果
用法・容量 -
効能・効果
- 心身症(胃・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、自律神経失調症)における身体症候ならびに不安・緊張・抑うつ・睡眠障害
用法・用量
- 通常、成人にはアルプラゾラムとして1日1.2mgを3回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。増量する場合には最高用量を1日2.4mgとして漸次増量し、3~4回に分けて経口投与する。
高齢者では、1回0.4mgの1日1~2回投与から開始し、増量する場合でも1日1.2mgを超えないものとする。
- 禁忌
-
【禁忌】
次の患者には投与しないこと
- 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
- 急性閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]
- 重症筋無力症の患者[筋弛緩作用により、症状を悪化させるおそれがある。]
次の薬剤を投与中の患者
HIVプロテアーゼ阻害剤(インジナビル等)[「相互作用」の項参照]
- 副作用
-
- 依存性(頻度不明)、離脱症状(頻度不明)
- 連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
- 刺激興奮(頻度不明)、錯乱(頻度不明)
- 刺激興奮、錯乱等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 呼吸抑制(頻度不明)
- 慢性気管支炎等の呼吸器疾患に用いた場合、呼吸抑制があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- アナフィラキシー(頻度不明)
- そう痒、蕁麻疹、顔面潮紅・腫脹、息切れ等のアナフィラキシーがあらわれたとの報告があるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 肝機能障害(頻度不明)、黄疸(頻度不明)
- AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 注意
-
慎重投与
次の患者には慎重に投与すること
- 心障害のある患者[症状を悪化させるおそれがある。]
- 肝障害のある患者[肝臓で代謝されるため、クリアランスが低下するおそれがある。]
- 腎障害のある患者[排泄が遅延するおそれがある。]
- 脳に器質的障害のある患者[作用が強くあらわれるおそれがある。]
- 小児等[「小児等への投与」の項参照]
- 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
- 衰弱患者[副作用があらわれやすい。]
- 中等度呼吸障害又は重篤な呼吸障害(呼吸不全)のある患者[症状を悪化させるおそれがある。]
重要な基本的注意
- 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
- 連用により薬物依存を生じることがあるので、漫然とした継続投与による長期使用を避けること。本剤の投与を継続する場合には、治療上の必要性を十分に検討すること。[「重大な副作用」の項参照]
適用上の注意
- 薬剤交付時
- PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
高齢者への投与
- 高齢者では、少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。[運動失調等の副作用が発現しやすい。]
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
- 妊婦
- 妊婦(3ヵ月以内)又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中に他のベンゾジアゼピン系化合物(ジアゼパム)の投与を受けた患者の中に奇形を有する児等の障害児を出産した例が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告があり、また本剤を動物に大量投与したとき、骨格異常、胎仔の死亡、出産仔の発育遅延の増加が報告されている。]
- 妊娠後期の婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[ベンゾジアゼピン系化合物で新生児に哺乳困難、嘔吐、活動低下、筋緊張低下、過緊張、嗜眠、傾眠、呼吸抑制・無呼吸、チアノーゼ、易刺激性、神経過敏、振戦、低体温、頻脈等を起こすことが報告されている。なお、これらの症状は、離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある。また、ベンゾジアゼピン系化合物で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている。]
- 分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状があらわれることが、ベンゾジアゼピン系化合物で報告されている。
- 授乳婦
- 授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせること。[ヒト母乳中に移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが、他のベンゾジアゼピン系化合物(ジアゼパム)で報告されており、また黄疸を増強する可能性がある。]
小児等への投与
- 小児等に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
薬物動態
- 健康成人に1回0.4mgを経口投与した場合の血中濃度は、投与約2時間後に最高値6.8ng/mLに達し、半減期は約14時間である。