製品名 コナン錠5mg
コナン錠10mg
コナン錠20mg

一般名
Quinapril Hydrochloride
薬効分類
降圧薬
 >ACE阻害薬
価格
5mg1錠:31.5円/錠
10mg1錠:48.8円/錠
20mg1錠:99円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 高血圧症

用法・用量

  • 通常,成人にはキナプリルとして5~20mgを1日1回経口投与する.なお,年齢,症状により適宜増減する.
    ただし,重症高血圧症又は腎障害を伴う高血圧症の患者では5mgから投与を開始することが望ましい.
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 血管浮腫の既往歴のある患者(アンジオテンシン変換酵素阻害剤等の薬剤による血管浮腫,遺伝性血管浮腫,後天性血管浮腫,特発性血管浮腫等)〔高度の呼吸困難を伴う血管浮腫を発現することがある.〕
  • デキストラン硫酸固定化セルロース,トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシスを施行中の患者〔ショックを起こすことがある.(「相互作用」の項参照)〕
  • アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜(AN69)を用いた血液透析施行中の患者〔アナフィラキシーを発現することがある.(「相互作用」の項参照)〕
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)
  • アリスキレンフマル酸塩を投与中の糖尿病患者(ただし,他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)〔非致死性脳卒中,腎機能障害,高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている.(「重要な基本的注意」の項参照)〕
副作用
血管浮腫(頻度不明)
呼吸困難を伴う顔面,舌,声門,喉頭の腫脹を症状とする血管浮腫があらわれることがあるので,異常が認められた場合には直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと.
また,腹痛を伴う腸管の血管浮腫があらわれることがあるので,異常が認められた場合には直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと.
急性腎不全(頻度不明)
急性腎不全があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
高カリウム血症(頻度不明)
重篤な高カリウム血症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,直ちに適切な処置を行うこと.
膵炎(頻度不明)
膵炎があらわれることがあるので,血中のアミラーゼ,リパーゼの上昇等が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者(「重要な基本的注意」の項参照)
高カリウム血症の患者(「重要な基本的注意」の項参照)
重篤な腎機能障害のある患者(「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照)
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

重要な基本的注意

両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者においては,腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがあるので,治療上やむを得ないと判断される場合を除き,使用は避けること.
高カリウム血症の患者においては,高カリウム血症を増悪させるおそれがあるので,治療上やむを得ないと判断される場合を除き,使用は避けること.
また,腎機能障害,コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では,高カリウム血症が発現するおそれがあるので,血清カリウム値に注意すること.
アリスキレンフマル酸塩を併用する場合,腎機能障害,高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため,患者の状態を観察しながら慎重に投与すること.なお,eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については,治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること.
本剤の投与によって,特に次の患者では,初回投与後一過性の急激な血圧低下を起こす場合があるので,投与は少量より開始し,増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うこと.
重症の高血圧症患者
血液透析中の患者
利尿降圧剤投与中の患者(特に最近,利尿降圧剤投与を開始した患者)
厳重な減塩療法中の患者
降圧作用に基づくめまい,ふらつきがあらわれることがあるので,高所作業・自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること.
手術前24時間は投与しないことが望ましい.

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること.〔PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている.〕
重篤な腎機能障害のある患者(クレアチニンクリアランスが30mL/分以下,又は血清クレアチニン値が3mg/dLを超える場合)では,本剤は腎排泄性であり,また腎機能を低下させることがあるので低用量(例えば2.5mg)から投与を開始するか,もしくは投与間隔をのばすなど,経過を十分に観察しながら慎重に投与すること.

高齢者への投与

本剤は主として腎臓から排泄されるが,高齢者では腎機能が低下していることが多いため高い血中濃度が持続するおそれがあり,副作用が発現又は作用が増強しやすいこと及び一般的に高齢者では,過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が起こるおそれがある)ことから,高齢者に使用する場合は,低用量(例えば5mg/日)から投与を開始するなど,経過を十分に観察しながら慎重に投与すること.
なお,国内で実施された臨床試験において,65歳以上の高齢者での副作用は,135例中16例にみられた.このうち,75歳以上の高齢者に投与された例数は7例であり,副作用は1例に悪心がみられた.

妊婦,産婦,授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと.また,投与中に妊娠が判明した場合には,直ちに投与を中止すること.〔妊娠中期及び末期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された高血圧症の患者で羊水過少症,胎児・新生児の死亡,新生児の低血圧,腎不全,高カリウム血症,頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮,頭蓋顔面の変形等があらわれたとの報告がある.また,海外で実施されたレトロスペクティブな疫学調査で,妊娠初期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者群において,胎児奇形の相対リスクは降圧剤が投与されていない患者群に比べ高かったとの報告がある.〕
授乳中の婦人に投与することを避け,やむを得ず投与する場合には,授乳を中止させること.〔ヒト母乳中へ移行することが報告されている.〕

小児等への投与

小児に対する安全性は確立していない.(使用経験がない.)

薬物動態

血中濃度
健康成人に5~20mgを1回経口投与したときの活性キナプリラートの血漿中濃度は投与後1.3~1.6時間で最高血中濃度に達し,以後2相性の消失を示し,消失半減期は18.8~22.5時間であった.
健康成人6人,5~20mg単回投与時のキナプリラートのパラメータ(平均値±SD)
tmax(h)Cmax(ng/mL)t1/2(h)AUC(ng・h/mL)
5mg1.5±0.5113.2±41.522.5±3.0527.8±102.7
10mg1.6±0.9241.5±55.720.8±5.31006.9±103.4
20mg1.3±0.5530.0±98.018.8±3.22064.0±373.0
健康成人男子にキナプリル塩酸塩を空腹時経口投与したときのキナプリラート血漿中濃度(平均値+SD)
※10mg投与は2回の試験をプールして示した.
健康成人に1回10mgを反復投与したときの投与1日目と7日目の血漿中濃度推移はほぼ等しく,薬物動態の変化及び蓄積性は認められなかった.
腎機能障害を有する高血圧症患者では,障害の程度(血清クレアチニン値)に伴ってキナプリラートの最高血漿中濃度(Cmax)及び血漿中濃度時間曲線下面積(AUC)が増大し,AUCとクレアチニンクリアランスの逆数との間には有意な正相関がみられた.
<参考>外国人のデータ
非高齢者に比べ高齢者ではキナプリラートのCmaxに差はないが,最高血漿中濃度到達時間が遅延し,AUCが大きく,消失速度定数が小さかった.この違いは,高齢者ではキナプリラートへの加水分解速度及び消失速度が減少するためと考えられた.
<参考>外国人のデータ
肝障害者ではキナプリルからキナプリラートへの加水分解速度が減少し,キナプリラートの血漿中濃度が低下したが,キナプリラートの消失速度に変化はなかった.
代謝
キナプリル塩酸塩の主代謝経路は,脱エチル化により活性代謝物キナプリラートを生成する経路であった.また,閉環反応による経路も認められた.
排泄
健康成人に,5~20mgを1回経口投与したとき48時間までの尿中にはキナプリル,キナプリラートがそれぞれ投与量の3.8~6.0,30.5~40.4%排泄された.
蛋白結合率<参考>外国人のデータ
97.0~97.7%(キナプリル,in vitro
96.6~97.0%(キナプリラート,in vitro
腹膜透析,血液透析<参考>外国人のデータ
キナプリル,キナプリラートの排泄にほとんど影響しない.