製品名 インヒベース錠0.25
インヒベース錠0.5
インヒベース錠1

一般名
Cilazapril Hydrate
薬効分類
降圧薬
 >ACE阻害薬
価格
0.25mg1錠:18.1円/錠
0.5mg1錠:30.2円/錠
1mg1錠:45.8円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 高血圧症

用法・用量

  • 通常、成人にはシラザプリル(無水物)として1日1回0.5mgより経口投与し漸次増量するが、最大1日1回2mgまでとする。ただし、重症又は腎障害を伴う患者にはシラザプリル(無水物)として1日1回0.25mgから投与を開始する。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 血管浮腫の既往歴のある患者(アンジオテンシン変換酵素阻害剤等の薬剤による血管浮腫、遺伝性血管浮腫、後天性血管浮腫、特発性血管浮腫等)[高度の呼吸困難を伴う血管浮腫を発現することがある。]
  • デキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシスを施行中の患者[ショックを起こすことがある(「相互作用」の項参照)。]
  • アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜(AN69)を用いた血液透析施行中の患者[アナフィラキシーを発現することがある(「相互作用」の項参照)。]
  • 腹水を伴う肝硬変のある患者[本剤の活性代謝物の血中濃度が上昇し、重篤な低血圧を起こすことがある。]
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
  • アリスキレンを投与中の糖尿病患者(ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)[非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている(「重要な基本的注意」の項参照)。]
副作用
(以下の副作用はすべて頻度不明)
血管浮腫
呼吸困難を伴う顔面、舌、声門、喉頭の腫脹を症状とする血管浮腫があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、アドレナリン注射、気道確保等の適切な処置を行うこと。
他のアンジオテンシン変換酵素阻害剤で、腸管の血管浮腫(症状:腹痛、嘔気、嘔吐、下痢等)があらわれることが報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
急性腎不全
急性腎不全があらわれることがあるので、特に腎障害、脱水症状等を有する患者に投与する場合には、定期的に検査を行い、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
高カリウム血症
重篤な高カリウム血症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。
膵炎
膵炎があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者(「重要な基本的注意」の項参照)
高カリウム血症の患者(「重要な基本的注意」の項参照)
重篤な腎機能障害のある患者(<用法・用量に関連する使用上の注意>の項参照)
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
肝硬変のある患者[過度の血圧低下を起こすことがある。]

重要な基本的注意

両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者においては、腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。
高カリウム血症の患者においては、高カリウム血症を増悪させるおそれがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。
また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、高カリウム血症が発現するおそれがあるので、血清カリウム値に注意すること。
本剤の投与により、初回投与後、一過性の急激な血圧低下を起こすおそれがあるので、特に次の患者に投与する場合は、少量より開始し、増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うこと。
重症の高血圧症患者
血液透析中の患者
厳重な減塩療法中の患者
利尿降圧剤投与中の患者(特に最近利尿降圧剤投与を開始した患者)
アリスキレンを併用する場合、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。
降圧作用に基づくめまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
手術前24時間は投与しないことが望ましい。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
重篤な腎機能障害のある患者では、本剤の活性代謝物の血中濃度が上昇し、過度の血圧低下、腎機能の悪化を起こすことがあるので、血清クレアチニン値が3mg/dL以上の場合には、投与量を減らすか、又は投与間隔をのばすなど慎重に投与すること。(「慎重投与」、【薬物動態】の項参照)

高齢者への投与

高齢者では低用量から投与を開始するなど、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。[薬物動態試験で、非高齢者と比較して血漿濃度が高く、クリアランスの低下が認められており、高い血中濃度が持続するおそれがある(【薬物動態】の項参照)。また、高齢者では一般に過度の降圧により脳梗塞等が起こるおそれがある。]

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。[妊娠中期及び末期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された高血圧症の患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の変形等があらわれたとの報告がある。また、海外で実施されたレトロスペクティブな疫学調査で、妊娠初期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者群において、胎児奇形の相対リスクは降圧剤が投与されていない患者群に比べ高かったとの報告がある。]
授乳婦に投与する場合には、授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが認められている。]

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

薬物動態

血中濃度
健康成人男子6例にシラザプリルとして0.5、1.25mgを単回経口投与したとき、速やかに吸収されて活性代謝物シラザプリラートに変換され、投与後約2時間でそれぞれ最高血中濃度4.2、16.5ng/mLに達し、その後2相性(t1/22.6と2.0時間及び52.6と66.0時間)に減少した。
なお、高血圧症患者(腎機能正常5例、腎機能障害患者7例)にシラザプリルとして1.25mgを1日1回5~8日間反復経口投与したとき、クレアチニン・クリアランスとシラザプリラートの血中濃度-時間曲線下面積(AUC)が負の相関を示し、腎機能障害のある患者では、腎機能正常の患者に比べて血中シラザプリラート濃度の上昇が認められた。
健康成人における単回経口投与後の血中濃度の推移
健康成人における単回経口投与後の血中濃度パラメーター
\パラメーター投与量tmax
(hr)
Cmax
(ng/mL)
t1/2
(hr)
AUC0-24hr
(ng・hr/mL)
シラザプリル0.5mg(6例)1.426.41.584.0
1.25mg(6例)0.966.81.3162.7
シラザプリラート
(活性代謝物)
0.5mg(6例)2.14.22.6注5)52.6注6)26.3
1.25mg(6例)2.016.52.0注5)66.0注6)72.2
注5)Initial phase注6)Terminal phase
(外国人のデータ)
腎機能の正常な高齢者(65~83歳)と健康成人(18~31歳)各12例にシラザプリルとして1mgを単回経口投与したとき、シラザプリラートの最高血中濃度はそれぞれ11.5ng/mL、8.3ng/mL、総クリアランスはそれぞれ12.8L/hr、16.0L/hrであり、腎機能の正常な高齢者は健康成人に比べ最高血中濃度は40%上昇し、総クリアランスは20%減少した。
尿中排泄
健康成人男子6例にシラザプリルとして0.5mg、1.25mgを単回経口投与したとき、投与後24時間までに投与量の約20%以上がシラザプリルとして、39~67%がシラザプリラートとして尿中に排泄され、投与後48時間までに投与量の約20%がシラザプリルとして、投与量の70~80%がシラザプリラートとして尿中に排泄された。