製品名 液化亜酸化窒素
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- 一般名
- Nitrous Oxide
- 薬効分類
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鎮静薬(麻酔薬含む)>全身吸入麻酔薬
- 価格
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1g:3.6円/g
- 製薬会社
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- 製造販売元: 日産化学株式会社
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効能・効果
用法・容量 -
効能・効果
- 全身麻酔
- 鎮痛
用法・用量
- 本剤は酸素と併用し、酸素の吸気中濃度は必ず20%以上に保つこと。
- 使用目的、患者の状態に応じ、適宜酸素濃度を増加させること。
- 禁忌
- 副作用
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- (頻度不明)
- 造血機能障害(顆粒球や血小板の減少等)
- 顆粒球や血小板の減少等、造血機能障害があらわれることがあるので、長期にわたって連用する場合には血液検査を行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
- 注意
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慎重投与
次の患者には慎重に投与すること
- ビタミンB12欠乏症の患者[本剤の副作用が強くあらわれるおそれがある。]
- 造血機能障害のある患者[本剤の副作用が強くあらわれるおそれがある。]
- 耳管閉塞、気胸、腸閉塞、気脳症等、体内に閉鎖腔のある患者[閉鎖腔内容量及び内圧が変化する。]
重要な基本的注意
- ビタミンB12の不活性化により造血機能障害や神経障害を起こすことがあるので、患者の観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合にはビタミンB12を投与するなど適切な処置を行うこと。
- 麻酔を行う際には原則としてあらかじめ絶食させておくこと。
- 麻酔を行う際には原則として麻酔前投薬を行うこと。
- 麻酔中は気道に注意して呼吸・循環に対する観察を怠らないこと。
- 麻酔の深度は手術、検査に必要な最低の深さにとどめること。
- タンポナーデに用いられた気体(パーフルオロプロパン、六フッ化硫黄等)が硝子体内に存在している眼手術後の患者には、本剤を使用しないこと。本剤の体内閉鎖腔内圧上昇作用により眼圧が急激に上昇し、失明するおそれがある。
適用上の注意
- 麻酔開始時
- 吸気中酸素濃度は30%を越えることが望ましい。
- 麻酔開始のときには、亜酸化窒素の肺内残気による希釈を防ぐために十分な脱窒素を行う。
- 麻酔終了時
- 麻酔終了と同時に空気呼吸を開始すると、酸素欠乏症に陥ることがあるので、5分以上の100%酸素を吸入させることが望ましい。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
- 妊婦(3ヶ月以内)又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[動物実験(ラット)で催奇形作用が報告されている。]
薬物動態
- 本剤は、血液/ガス分配係数が0.5と小さく、血中への溶解度が小さい。また、組織/血液分配係数も2.3と小さいため、吸入後の導入が速やかで排泄が早い。
- しかし、血液/ガス分配係数が小さいため体内閉鎖腔内気体に分布し、これらの内圧を上昇させる。
- 亜酸化窒素は、体内ではほとんど代謝を受けずにそのままの形で速やかに肺から排泄される。