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プロスタール錠25

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他剤形 薬剤一覧

効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 前立腺肥大症、前立腺癌
    但し、転移のある前立腺癌症例に対しては、他療法による治療の困難な場合に使用する。

用法・用量

  • <前立腺肥大症>

    • クロルマジノン酢酸エステルとして、1回25mgを1日2回食後に経口投与する。
  • <前立腺癌>

    • クロルマジノン酢酸エステルとして、1回50mgを1日2回食後に経口投与する。
      なお、症状により適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 重篤な肝障害・肝疾患のある患者[9.3.1参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 心疾患又はその既往歴のある患者
ナトリウムや体液の貯留により、症状が増悪することがある。
9.1.2 糖尿病患者
耐糖能の低下があらわれることがある。
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 腎疾患又はその既往歴のある患者
ナトリウムや体液の貯留により、症状が増悪することがある。
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重篤な肝障害・肝疾患のある患者
投与しないこと。代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が増悪することがある。[2.参照]
9.8 高齢者
投与の際には用量並びに投与間隔に留意するなど慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多いため、血中濃度が持続するおそれがある。

8.重要な基本的注意

<効能共通>
8.1 劇症肝炎等の重篤な肝機能障害による死亡例が報告されているので、投与開始後3カ月までは少なくとも1カ月に1回、それ以降も定期的に肝機能検査を行うこと。[11.1.3参照]
8.2 糖尿病、糖尿病の悪化あるいは高血糖があらわれることがあるので、血糖値や尿糖に注意するなど観察を十分に行うこと。[11.1.4参照]
<前立腺肥大症>
8.3 ポテンツ低下等があらわれた場合、治療上の有益性を考慮の上、必要に応じ休薬又は他の療法への変更を行うこと。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

7.用法及び用量に関連する注意

<前立腺肥大症>
投与期間は16週間を基準とし、期待する効果が得られない場合には、以後漫然と投与を継続しないこと。

5.効能又は効果に関連する注意

<前立腺肥大症>
本剤による前立腺肥大症に対する治療は、根治療法ではないことに留意し、本剤投与により期待する効果が得られない場合には、手術療法等他の適切な処置を考慮すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
健康成人男性に本剤1錠(25mg)を空腹時に経口投与した結果、最高血中濃度到達時間(Tmax)は3.8時間、血中濃度半減期(T1/2)は6.9時間であった。
16.2 吸収
16.2.1 食事の影響
健康成人男性に本剤1錠(25mg)を摂食時に投与した場合の血中濃度は空腹時投与に比し最高血中濃度(Cmax)及び血中濃度-時間曲線下面積(AUC)で有意に高く、これは主として食事摂取により刺激された胆汁分泌によると考えられた。
16.3 分布
雄ラットにおける経口投与後の分布は肝臓に最も多く、次に腎臓、副腎、脂肪の順である。
血漿蛋白結合率は、約99%である(in vitro:平衡透析法)。
16.4 代謝
多種の代謝物が生成され、2位及び3位のヒドロキシ体が多い。
3β-hydroxy体は、未変化体であるクロルマジノン酢酸エステルの約0.7倍の活性を認めた。
16.5 排泄
前立腺癌患者6名に[3H]-クロルマジノン酢酸エステルを100mg経口投与したとき、投与3日後まで尿中に11.2%、糞中に25.7%排泄された。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 うっ血性心不全(0.1%未満)
11.1.2 血栓症(脳、心、肺、四肢等)(0.1%未満)
11.1.3 劇症肝炎(頻度不明)、肝機能障害、黄疸(ともに0.1%未満)
本剤投与1~2カ月後に劇症肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれ、死亡に至った症例が報告されているので、悪心・嘔吐、食欲不振、全身倦怠感等の異常が認められた場合には直ちに投与を中止し適切な処置を行うこと。[8.1参照]
11.1.4 糖尿病、糖尿病の悪化、高血糖(いずれも頻度不明)
昏睡、ケトアシドーシスを伴う重篤な症例も報告されている。[8.2参照]
注)発現頻度は使用成績調査を含む。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満0.1%未満頻度不明
生殖器インポテンス等性欲低下等
過敏症発疹等そう痒
肝臓肝機能異常等
腎臓BUN、クレアチニンの上昇等
電解質代謝浮腫、体重増加等
循環器動悸、心悸亢進、胸内苦悶、息切れ等
血液貧血
消化器胃部不快感等悪心、便秘、下痢、食欲不振、口渇等嘔吐、腹痛等
精神神経系頭痛、眠気等
泌尿器頻尿、尿道不快感、下腹部痛等
脂質代謝中性脂肪の上昇
内分泌女性型乳房血中FSH、LH、テストステロン値の低下、プロラクチン値の上昇
皮膚脱毛
その他倦怠感、微熱、発汗、肥満

注)発現頻度は使用成績調査を含む。

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