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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○副腎癌
  • ○手術適応とならないクッシング症候群

用法・用量

  • 通常成人1回1カプセル~2カプセル1日3回経口投与から開始し、有効量まで漸増し、以後、症状、血中・尿中ステロイド濃度、副作用等により適宜増減する。

禁忌 

【警告】

  • ショック時や重篤な外傷を受けた時には、一時的に投与を中止すること。[2.1参照]
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 重篤な外傷のある患者[副腎抑制を起こすおそれがある。][1.参照]
  • 2.2 スピロノラクトン、ペントバルビタール、ドラビリン、エンシトレルビルフマル酸、レナカパビルを投与中の患者[10.1参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
9.1.2 無月経の症状を呈している患者
本剤の作用により月経が再開することがある。[9.4参照]
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 副腎皮質からの転移腫瘍以外の肝疾患のある患者
代謝が妨げられて蓄積するおそれがある。[11.1.7参照]
9.4 生殖能を有する者
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び投与終了後十分な期間適切な避妊をするよう指導すること。[9.1.2参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。生殖発生毒性試験は実施していない。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。小児において、5~6ヵ月後に中枢神経症状が発現し、急激な血漿中濃度の上昇を来していたとの報告がある。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に高齢者では生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

8.1 投与量が確定するまで治療は入院中に開始すること。
8.2 長期連続大量投与により、脳の機能障害を起こすことがある。治療を長期継続する場合は、一定期間ごとに行動的及び神経学的評価を行うこと。[13.1、13.2参照]
8.3 眩暈、嗜眠等があらわれることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には十分に注意させること。

5.効能又は効果に関連する注意

<手術適応とならないクッシング症候群>
下垂体性ACTH過剰分泌によるクッシング症候群(クッシング病)の患者には、下垂体腺腫摘出及び下垂体放射線照射等の方法も考慮すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
ミトタン10gを経口投与すると血中濃度は4~6時間後に最高となり、その後、徐々に低下する(外国人データ)。
16.1.2 反復投与
<効能共通>
(1)本剤の血漿中濃度と累積投与量の関係は下図のとおりである。
図 本剤の血漿中濃度と累積投与量(右図は累積投与量2,000g、血漿中濃度20μg/mLまでの拡大図)
<副腎皮質癌>
(2)副腎皮質癌患者7例にミトタン総量200gを投与したときの本剤投与中止後の血漿中濃度の終末相半減期は18~159日(中央値53日)であった(外国人データ)。
16.3 分布
主に脂肪組織内に蓄積され、次いで副腎に多く蓄積される(外国人データ)。
16.5 排泄
投与量の60~65%は吸収されずに糞便中に排泄される。吸収量の4分の1は水溶性代謝物として尿中に排泄される(外国人データ)。

併用禁忌 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
スピロノラクトン
(アルダクトンA)
[2.2参照]
本剤の作用が阻害されるおそれがある。機序は明確でないが、ミトタンの薬効が阻害されるとの海外報告がある。
ペントバルビタール
(ラボナ)
[2.2参照]
睡眠作用が減弱するおそれがある。機序は明確でないが、ペントバルビタールの睡眠作用を減弱するとの海外報告がある。
ドラビリン
(ピフェルトロ)
エンシトレルビルフマル酸
(ゾコーバ)
レナカパビル
(シュンレンカ)
[2.2参照]
これらの薬剤の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。本剤の肝チトクロームP-450(CYP3A4)誘導作用により、これらの薬剤の代謝が促進されると考えられる。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
エプレレノン
エサキセレノン
本剤の作用が阻害されるおそれがある。本剤の薬効をこれらの薬剤の類薬(スピロノラクトン)が阻害するとの報告がある。
トリロスタン副腎皮質機能抑制作用が増強するおそれがある。トリロスタンは副腎皮質ステロイドホルモン生合成阻害作用を有する。
CYP3A4で代謝を受ける薬剤
ミダゾラム
アムロジピン
クラリスロマイシン等
併用薬剤の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。本剤は肝チトクロームP-450(CYP3A4)を誘導するため、CYP3A4で代謝を受ける薬剤の血中濃度に影響を与える可能性がある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 胃潰瘍(頻度不明)、胃腸出血(頻度不明)
11.1.2 紅皮症(頻度不明)
11.1.3 認知症(頻度不明)、妄想(頻度不明)
11.1.4 副腎不全(頻度不明)
本剤の投与により副腎不全が起こることがある。このような場合は、副腎ステロイド補充を行うこと。
11.1.5 低血糖(頻度不明)
11.1.6 腎障害(尿細管障害)(頻度不明)
11.1.7 肝機能障害(頻度不明)、黄疸(頻度不明)
AST、ALT、γ-GTP、ALPの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。[9.3.1参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

10%以上10%未満頻度不明
消化器食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢便秘、口渇口内異常感、腹痛
皮膚発疹脱毛、そう痒色素沈着、皮膚乾燥
中枢神経系嗜眠頭痛、眩暈歩行不安定、脳波異常、言語障害、振戦、不穏、不安、健忘、神経過敏、神経症、しびれ
内分泌女性型乳房帯下増加、性器出血、ACTH高値
肝臓AST上昇、ALT上昇、ALP上昇、γ-GTP上昇
代謝・栄養総コレステロール上昇低尿酸血症、低ナトリウム血症、低カリウム血症
血液白血球減少貧血、血小板増加、眼底出血
腎臓浮腫、乏尿、血漿レニン活性上昇
循環器高血圧、動悸、QT延長
その他味覚異常、関節痛、筋肉痛全身倦怠感、耳鳴、腰痛、発熱、のぼせ、脱力感
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