製品名 ドルナー錠20μg

一般名
beraprost
薬効分類
昇圧・心不全・冠動脈・末梢血管疾患薬
 >プロスタサイクリン誘導体製剤
価格
20μg1錠:47.8円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍、疼痛及び冷感の改善
  • 原発性肺高血圧症

用法・用量

  • 慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍、疼痛及び冷感の改善

    • 通常、成人には、ベラプロストナトリウムとして1日120μgを3回に分けて食後に経口投与する。
  • 原発性肺高血圧症

    • 通常、成人には、ベラプロストナトリウムとして1日60μgを3回に分けて食後に経口投与することから開始し、症状(副作用)を十分観察しながら漸次増量する。増量する場合には、投与回数を1日3~4回とし、最高用量を1日180μgとする。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 出血している患者(血友病、毛細血管脆弱症、上部消化管出血、尿路出血、喀血、眼底出血等)[出血を増大するおそれがある。]
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
副作用
出血傾向[脳出血(0.1%未満)、消化管出血(0.1%未満)、肺出血(0.1%未満)、眼底出血(0.1%未満)
観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
ショック(0.1%未満)、失神(0.1%未満)、意識消失(0.1%未満)
ショック、失神、意識消失を起こすことがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、頻脈、顔面蒼白、嘔気等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
間質性肺炎(頻度不明注2)
間質性肺炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝機能障害(0.1%未満)
黄疸や著しいAST(GOT)、ALT(GPT)の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
狭心症(頻度不明注2)
狭心症があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
心筋梗塞(頻度不明注2)
心筋梗塞があらわれるとの報告があるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
発現頻度は承認時までの臨床試験及び製造販売後調査の結果に基づく。
注2)自発報告によるものについては頻度不明。
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

抗凝血剤、抗血小板剤、血栓溶解剤を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
月経期間中の患者[出血傾向を助長するおそれがある。]
出血傾向並びにその素因のある患者[出血傾向を助長するおそれがある。]
高度の腎機能障害のある患者[曝露量(AUC)が増加するおそれがある。(「薬物動態」の項参照)]
本剤の有効成分は「ケアロードLA錠60μg」、「ベラサスLA錠60μg」と同一であるが、原発性肺高血圧症において用法・用量が異なることに注意すること。
原発性肺高血圧症において「ケアロードLA錠60μg」、「ベラサスLA錠60μg」から本剤へ切り替える場合には、「ケアロードLA錠60μg」、「ベラサスLA錠60μg」の最終投与時から12時間以上が経過した後に、本剤をベラプロストナトリウムとして原則1日60μgを3回に分けて食後に経口投与することから開始すること。また、「ケアロードLA錠60μg」、「ベラサスLA錠60μg」と同用量の本剤に切り替えると、過量投与になるおそれがあるため注意すること。(「薬物動態」の項参照)
意識障害等があらわれることがあるので、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分に説明すること。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
原発性肺高血圧症
原発性肺高血圧症は薬物療法に対する忍容性が患者によって異なることが知られており、本剤の投与にあたっては、投与を少量より開始し、増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら行うこと。
原発性肺高血圧症
原発性肺高血圧症と診断された患者にのみ使用すること。
本剤は経口投与であるため、重症度の高い患者等では効果が得られにくい場合がある。循環動態あるいは臨床症状の改善が見られない場合は、注射剤や他の治療に切り替えるなど適切な処置を行うこと。

高齢者への投与

高齢者には用量に留意して投与すること。[一般に高齢者では生理機能が低下している。]

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。]

小児等への投与

小児等に対する安全性は確立していない。(慢性動脈閉塞症においては使用経験がない。原発性肺高血圧症においては使用経験が少ない。)

薬物動態

血漿中濃度
健康成人8人にベラプロストナトリウム100μg注4)を経口単回投与したときの薬物動態パラメーターは以下のとおりであった。
Cmax(pg/mL)Tmax(h)t1/2(h)
4401.421.11
また、ベラプロストナトリウム50μg注4)を1日3回10日間経口反復投与すると、最高血漿中未変化体濃度は0.3~0.5ng/mLであり、反復投与による蓄積性は認められなかった。
健康成人に本剤40μgを食後経口単回投与したときの薬物動態パラメーターは以下のとおりであった。
Cmax(pg/mL)Tmax(h)AUC0-6(pg・h/mL)
228.4±94.61.3±0.6462±144
n=12、平均値±SD
<参考>
健康成人に「ケアロードLA錠60μg」又は「ベラサスLA錠60μg」(120μg又は180μg)を食後経口単回投与したときの薬物動態パラメーターは以下のとおりであった。
「ケアロードLA錠60μg」、「ベラサスLA錠60μg」投与量Cmax
(pg/mL)
Tmax
(h)
AUC0-48
(pg・h/mL)
MRT0-48
(h)
120μg
(n=12)
178.5±74.33.2±1.01076±3228.38±2.69
180μg
(n=12)
264.5±112.93.9±1.11989±84710.70±1.60
平均値±SD
代謝・排泄
健康成人12人にベラプロストナトリウム50μg注4)を経口単回投与したときの24時間後までの尿中未変化体排泄量は2.8μgであり、β-酸化体は5.4μgであった。未変化体及びβ-酸化体は、グルクロン酸抱合体としても排泄される。なお、排泄量における遊離体の割合はそれぞれ14%、70%であった。
また、ベラプロストナトリウムは、CYP2C8によって添加量の約3%とわずかに代謝されたが(in vitro)、他のCYP分子種(1A2、2A6、2B6、2C9、2C19、2D6、2E1、3A4、4A11)では代謝されなかった(in vitro)。CYP分子種(1A2、2A6、2C8、2C9、2C19、2D6、3A4)のいずれに対しても阻害を認めず(in vitro)、また、CYP分子種(1A2、2C9、2C19、3A4)のいずれに対しても、その活性を誘導しなかった(in vitro)。
腎機能障害患者
腎機能正常者、中等度腎機能障害患者及び高度腎機能障害患者を対象に本剤40μgを食後経口単回投与したときの薬物動態パラメーターは以下のとおりであり、腎機能正常者と比較し、高度腎機能障害患者でAUC0-24が増加する傾向が認められた。
Cmax
(pg/mL)
Tmax
(h)
t1/2
(h)
AUC0-24
(pg・h/mL)
腎機能正常者
(Scr<1.3mg/dL)
141.28±76.982.77±1.501.46±0.30404.15±185.75
中等度腎機能障害患者
(1.3≦Scr<2.5mg/dL)
132.33±85.702.02±0.851.27±0.62308.18±117.71
高度腎機能障害患者
(Scr≧2.5mg/dL)
148.55±60.133.15±2.161.55±0.39682.83±189.27
Scr:血清クレアチニンn=8(※:n=7)、平均値±SD
注4)承認された本剤の用法・用量とは異なる。(「用法・用量」の項参照)