製品名 リルテック錠50

一般名
Riluzole
薬効分類
中枢神経薬(その他)
 >ALS治療薬
価格
50mg1錠:1456.3円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療
  • 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の病勢進展の抑制

用法・用量

  • 通常、成人には本剤を1回1錠、1日2回(朝及び夕食前)、リルゾールとして1日量100mg(本剤2錠)を経口投与する。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 重篤な肝機能障害のある患者[「1.慎重投与」、「2.重要な基本的注意」及び「4.副作用」の項参照]
  • 本剤又は本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある患者[「6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
副作用
アナフィラキシー様症状
アナフィラキシー様症状(頻度不明があらわれることがあるので、観察を十分に行い、血管浮腫、呼吸困難、喘鳴、発汗等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
好中球減少
重篤な好中球減少(0.1%未満)の報告があるので、発熱が認められた場合には直ちに白血球数を測定し、好中球減少が認められた場合には投与を中止すること。
間質性肺炎
間質性肺炎(0.1%)があらわれることがあるので、発熱、咳嗽、呼吸苦等の呼吸器症状があらわれた場合には、速やかに胸部X線等の検査を実施し適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸(0.3%)
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、Al-Pの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
※:海外で認められた副作用のため頻度不明
アナフィラキシー様症状
アナフィラキシー様症状(頻度不明があらわれることがあるので、観察を十分に行い、血管浮腫、呼吸困難、喘鳴、発汗等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
※:海外で認められた副作用のため頻度不明
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

肝機能異常の既往歴のある患者又は肝機能障害のある患者[本剤は主として肝で代謝され、肝機能を悪化させるおそれがある。]
発熱を有し、感染症が疑われる患者[好中球減少があらわれることがある。]
腎機能が低下している患者[安全性が確立していない。]

重要な基本的注意

本剤を投与する場合は本剤の有効性及び安全性にかかる以下の事項について、患者又は患者に十分な同意の能力がない場合は代諾者に説明し、本剤投与にあたっての同意を得ること。
国内第III相二重盲検試験における安全性は18ヵ月の期間で確認された。[「4.副作用」、【臨床成績】の項参照]
国内第III相二重盲検試験において、プライマリ・エンドポイントである「一定の病勢進展」又は「死亡」までの期間について、プラセボに対する本剤の有効性は検証されなかった。また、観察期間18ヵ月の使用成績調査における生存率は、国内第III相二重盲検試験と同程度であった。[【臨床成績】の項参照]
本剤は肝疾患の既往歴のない患者でも血清トランスアミナーゼ等(AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、ビリルビン等)を上昇させることがあるので、本剤の投与に際しては、適応患者の選択を適切に行うこと。なお、本剤投与前及び投与中はALT(GPT)を含むトランスアミナーゼを定期的に測定することが望ましく、また、ALT(GPT)の上昇がみられた場合には、より頻回にALT(GPT)を測定し、必要ならば、投与中止を検討すること。[海外でのALS患者約800例を対象とした試験より、ALT(GPT)については約8%に正常値上限の3倍以上、約2%に正常値上限の5倍以上の上昇がみられた。【禁忌】、「1.慎重投与」及び「4.副作用」の項参照]
好中球減少があらわれることがあるので、発熱を有し、感染症が疑われる患者には慎重に投与し、本剤の投与により好中球数が減少した患者には投与を中止すること。[「1.慎重投与」及び「4.副作用」の項参照]
赤血球数の減少がみられることがあるので、本剤投与前及び投与中は赤血球数を測定することが望ましい。
増量しても効果の増強は期待できず、また副作用の頻度及び程度が増大するおそれがあるので、定められた用量を守ること。
本剤の投与中に、めまい又は眠気が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないように注意すること。
努力性肺活量が理論正常値の60%未満に低下している患者では効果が期待できないので、投与を行わないこと。
米国神経学会の勧告では、下記の1)~4)を満たす患者への適用を推奨するとされている。
World Federation of Neurology(WFN;世界神経学会)の基準(他の原因によって進行性筋萎縮となった場合は除く)で“definite”または“probable”であること
罹病期間が5年未満であること
努力性肺活量が理論正常値の60%以上であること
気管切開未実施例であること

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能(肝機能等)が低下していることが多いので、副作用の発現に注意すること。副作用があらわれた場合には休薬、投薬中止等の適切な処置を行うこと。[「4.副作用」の項参照]

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[ラット妊娠前及び妊娠初期投与試験において、高用量投与時(15mg/kg/日)に胎児の骨化遅延が、また、ラット及びウサギの器官形成期投与試験において、胎児に軽度の外表及び内臓異常が用量非依存的に認められたとの報告がある。]
動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されているので、授乳中の婦人には投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。[使用経験がない。]

薬物動態

血漿中濃度
単回投与(日本人健康成人)
健康成人男子8名にリルゾール50mgを空腹時単回経口投与した時の最高血漿中濃度(Cmax)などは下表のとおりであった。
リルゾール50mg空腹時単回経口投与における薬物動態パラメータ
Cmax(ng/mL)tmax(hr)t1/2(hr)AUC(ng・hr/mL)
149.46±63.370.81±0.265.64±2.23613.12±263.52
空腹時単回投与した際の血漿中リルゾール濃度推移
反復投与(日本人健康成人及び外国人健康成人)
日本人健康成人男子16名及び外国人健康成人男子16名にリルゾール50mgを1日2回8日間反復経口投与(8日目は1日1回投与)した時、血漿中リルゾールトラフ濃度は日本人及び外国人ともに投与後2日以降はほぼ平坦に推移した。投与8日目の血漿中リルゾール濃度は、日本人及び外国人ともに30分から2時間で最高血漿中濃度に達した。投与8日目の血漿中リルゾール濃度は、日本人と外国人でほぼ同様に推移した。
リルゾール50mg反復経口投与における薬物動態パラメータ
Cmax(ng/mL)tmax(hr)t1/2Z(hr)AUC0-12(hr・ng/mL)CL/F(L/hr)
日本人179.2±71.51.0±0.651.5±20.2733.1±273.075.5±22.7
外国人207.9±78.30.9±0.442.7±19.7833.8±381.871.3±29.9
反復経口投与した際の血漿中リルゾール濃度推移
吸収・分布・代謝・排泄
健康成人男子9名にリルゾール50mgを1日2回13日間反復経口投与(1日及び13日目は1日1回、3~12日目は1日2回、2日目は休薬、合計22回投与)した時の尿中排泄率は、未変化体として1~2%、未変化体及びそのグルクロン酸抱合体として20~25%(最終投与後48時間)であった。
また、海外健康成人男子16名を対象にリルゾール100mgを単回経口投与した時の絶対生物学的利用率は約63%であった。