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冠動注用ミリスロール0.5mg/10mL

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 冠動脈造影時の冠攣縮寛解

用法・用量

  • 通常成人には、冠動脈造影時に本剤を注射液そのまま、ニトログリセリンとして0.2mgを、カテーテルを通し速やかに冠動脈内に投与する。
    なお、投与量は患者の症状に応じて適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.2 閉塞隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
  • 2.3 高度な貧血の患者[血圧低下により貧血症状(めまい、立ちくらみ等)を悪化させるおそれがある。]
  • 2.4 ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)を投与中の患者[10.1参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 メトヘモグロビン血症の患者
メトヘモグロビン血症をさらに悪化させるおそれがある。
9.1.2 頭部外傷又は脳出血の患者
頭蓋内圧を上昇させるおそれがある。
9.1.3 著しく血圧の低い患者
血圧低下をさらに悪化させるおそれがあるので、必要ならばドパミン塩酸塩等の昇圧剤を併用すること。
9.3 肝機能障害患者
副作用が強くあらわれるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で、乳汁中への移行が報告されている。
9.7 小児等
新生児及び乳幼児はメトヘモグロビン還元酵素活性が低いので、メトヘモグロビン血症を起こしやすい。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら用量に留意して慎重に投与すること。本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では一般に肝機能が低下していることが多いため、血圧低下等が発現するおそれがある。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤は冠動脈造影に十分な経験をもつ医師が使用すること。
8.2 本剤の投与により過度の血圧低下が起こることがあるので、必ず血圧のモニターを行うこと。特に高用量を投与する際には血圧低下に十分注意すること。[8.3、11.1.1参照]
8.3 本剤の過剰投与により血圧が低下し過ぎた場合には、必要に応じドパミン塩酸塩等の昇圧剤を投与すること。[8.2、11.1.1参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
本剤は皮膚につけると、動悸、頭痛が起こる場合があるので、直ちに水で洗い流すこと。

7.用法及び用量に関連する注意

冠動脈造影時に冠攣縮を誘発した場合は、迅速に攣縮寛解のための処置を行うこと。また、完全閉塞寛解時にreperfusion injury(虚血再灌流障害)によると考えられる心室細動などの危険な不整脈や血圧低下を起こすおそれがあるので電気的除細動などの適切な処置を行うこと。[11.1.2参照]

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
麻酔したイヌに冠動脈内投与したとき、血漿中ニトログリセリンは二相性(α相の半減期:2.3分、β相の半減期:11.9分)で速やかに消失し、代謝物の1,2,3-プロパントリオール-1,2-(及び-1,3-)ジナイトレイトは半減期32.3分及び24.5分で緩やかに消失した。冠動脈内投与時のニトログリセリン及び代謝物2種の血漿中濃度推移は静脈内投与時とほぼ同様であり、両投与群の薬物動態パラメータに有意な差は認められなかった。

併用禁忌 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤
シルデナフィルクエン酸塩(バイアグラ、レバチオ)
バルデナフィル塩酸塩水和物(レビトラ)
タダラフィル(シアリス、アドシルカ、ザルティア)
[2.4参照]
併用により、降圧作用を増強することがある。
本剤投与前にこれらの薬剤を服用していないことを十分確認すること。また、本剤投与中及び投与後においてこれらの薬剤を服用しないよう十分注意すること。
本剤はcGMPの産生を促進し、一方、ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する。
グアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤
リオシグアト(アデムパス)
[2.4参照]
併用により、降圧作用を増強することがある。
本剤投与前にこれらの薬剤を服用していないことを十分確認すること。また、本剤投与中及び投与後においてこれらの薬剤を服用しないよう十分注意すること。
本剤とグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤は、ともにcGMPの産生を促進することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
パンクロニウムパンクロニウムの神経筋遮断効果を延長することがある。機序不明
利尿剤
他の血管拡張剤
血圧低下が増強されることがある。ともに血圧低下作用を有する。
ヘパリンヘパリンの作用を減弱するとの報告がある。機序不明

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 急激な血圧低下(0.7%)、心拍出量低下(頻度不明)
急激な血圧低下、心拍出量低下、心拍数増加、投与終了後の遷延性血圧低下、リバウンド現象等が報告されている。このような副作用があらわれた場合には投与を中止すること。また、速やかに血圧を回復させたい場合には、ドパミン塩酸塩等の昇圧剤を投与すること。[8.2、8.3参照]
11.1.2 心室細動、心室頻拍(いずれも頻度不明)[7.参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

2%未満
循環器血圧低下、徐脈
その他気分不快、LDH上昇
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