製品名 チオラ錠100

一般名
Tiopronin
薬効分類
消化器用薬(その他)
 >肝機能改善薬
価格
100mg1錠:14.1円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 慢性肝疾患における肝機能の改善、初期老人性皮質白内障、水銀中毒時の水銀排泄増加、シスチン尿症

用法・用量

効能・効果用法・用量
慢性肝疾患における肝機能の改善チオプロニンとして、通常成人1回100mg(本剤1錠)を1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
初期老人性皮質白内障チオプロニンとして1回100~200mg(本剤1~2錠)を1日1~2回経口投与する。
なお、症状に応じて適宜増減してもよい。
水銀中毒時の水銀排泄増加チオプロニンとして1回100~200mg(本剤1~2錠)を1日3回経口投与する。
なお、症状に応じて適宜増減してもよい。
シスチン尿症チオプロニンとして、通常、成人には1回100mg(本剤1錠)から開始し、1日4回(食後および就寝前)経口投与する。最大量は1回500mg(1日2,000mg)とする。
通常、小児には1日量として100mg(本剤1錠)から開始し、最大量として1日40mg/kgとする。
ただし、成人最大量(1日2,000mg、本剤20錠)を超えないものとする。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
副作用
(まれに:0.1%未満、副詞なし:頻度不明)
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)注1)、天疱瘡様症状注1)
中毒性表皮壊死融解症、天疱瘡様症状があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
黄疸
まれに黄疸があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど、観察を十分に行い、AST(GOT)・ALT(GPT)・ALP・ビリルビン等の異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
無顆粒球症
まれに無顆粒球症があらわれることがあるので、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、投与中は咽頭痛、発熱等の風邪様症状の発現に十分注意すること。
間質性肺炎注1)
間質性肺炎があらわれたとの報告がある。
ネフローゼ症候群注1)
ネフローゼ症候群があらわれることがあるので、定期的に尿蛋白の検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重症筋無力症注2)、多発性筋炎注2)
慢性関節リウマチ患者等に大量投与した場合、重症筋無力症、多発性筋炎があらわれたとの報告がある。
注1)自発報告において認められている副作用のため頻度不明。
注2)海外文献において報告されている副作用のため頻度不明。
(まれに:0.1%未満、副詞なし:頻度不明)
重症筋無力症注2)、多発性筋炎注2)
慢性関節リウマチ患者等に大量投与した場合、重症筋無力症、多発性筋炎があらわれたとの報告がある。
注2)海外文献において報告されている副作用のため頻度不明。
注意

重要な基本的注意

黄疸等の重篤な副作用があらわれることがあるので、投与中は定期的に肝機能検査(とくに投与後2、4、6週の検査)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、上記の異常には、発疹、そう痒感等の皮膚症状、食欲不振、悪心等の消化器症状、あるいは発熱、倦怠感等が先行してあらわれることがあるので、これらの症状についても観察を十分に行うこと。
シスチン尿症に使用した場合は、他の疾患での用法・用量に比べて高用量になり、また、長期投与される場合が多い。重篤な副作用(ネフローゼ症候群や無顆粒球症など)の発現に注意し、これらが疑われた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置をとること。なお、顆粒球減少は低用量での副作用としても報告されている。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
シスチン尿症
用量(漸増)は、尿中シスチン排泄量に基づき設定すること。
成人では1日尿量が2.5L以上になるよう飲水することが望ましい。また、小児では、尿量が多くなるよう飲水することが望ましい。
シスチン尿症
飲水療法及び尿アルカリ化療法で、尿中シスチン濃度の飽和溶解度(一般に250mg/L)未満に保てない場合に、本剤の使用を検討すること。1日尿量2.5Lの場合、1日尿中シスチン排泄量の目安は600mgである。

高齢者への投与

一般に高齢者では、肝・腎機能が低下していることが多いので減量するなど注意すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊婦に対する安全性は確立していない。〕
授乳中の婦人には投与しないこと。やむを得ず投与する場合は授乳を中止させること。〔授乳婦に投与した場合の乳児に対する安全性は確立していない。〕

小児等への投与

日本で報告されている小児シスチン尿症患者の最低使用年齢は1歳である。また、国内外で報告されている使用年齢は1~14歳(平均7.4歳)で、開始用量は1日量として9.3~28.6mg/kg(平均17.6mg/kg)である。
小児シスチン尿症患者に1日40mg/kg以上投与した場合、ネフローゼ症候群や蛋白尿などの副作用があらわれるとの報告がある。
米国の添付文書には9歳未満の小児に対する安全性と有効性は確立されていない、及び小児の開始用量は1日量として15mg/kgを目安に設定することと記載されている。

薬物動態

血中濃度
健常成人男性にチオプロニン400mgを単回経口投与したとき、血中濃度は1.1±0.4時間後に最高値(2605.5±845.8ng/mL)を示した後、速やかに減少し(T1/2:1.2±0.1hr)、24時間後には定量限界(10ng/mL)未満となった。
尿中排泄
健常成人男性にチオプロニン400mgを単回経口投与したとき、投与後24時間までに投与量の約50%がチオプロニン及びチオプロニンを含有するジスルフィドとして尿中へ排泄された。
動物での体内薬物動態
[参考:ラット]
ラットに35S-チオプロニンを腹腔内投与すると、腎臓、横隔膜、膵臓、副腎、精巣上体脂肪組織、肝臓、脾臓への移行率が高かった。また、投与24時間後の組織残留量は、腎臓、小腸を除き、無視し得る程度であった。
ラットに35S-チオプロニン50mg/kgを経口投与したとき、72時間後までに尿中に78%、糞中に13%が排泄され、尿中には酸化型チオプロニンを含めて5個の代謝産物が検出された。