製品名 バランス散10%
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- 一般名
- Chlordiazepoxide
- 薬効分類
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鎮静薬(麻酔薬含む)>ベンゾジアゼピン系薬(長時間型)
- 価格
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10%1g:38.4円/g
- 製薬会社
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- 製造販売元:丸石製薬株式会社
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効能・効果
用法・容量 -
効能・効果
- 神経症における不安・緊張・抑うつ
- うつ病における不安・緊張
- 心身症(胃・十二指腸潰瘍、高血圧症)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ
用法・用量
- クロルジアゼポキシドとして、通常成人1日20~60mgを2~3回に、小児1日10~20mgを2~4回にそれぞれ分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 禁忌
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【禁忌】
次の患者には投与しないこと
- 急性閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]
- 重症筋無力症のある患者[筋弛緩作用により症状が悪化するおそれがある。]
- 副作用
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- 依存性(頻度不明)
- 連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には徐々に減量するなど慎重に行うこと。
- 刺激興奮、錯乱(いずれも頻度不明)
- 刺激興奮、錯乱等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 呼吸器(頻度不明)
- 慢性気管支炎等の呼吸器疾患に用いた場合、呼吸抑制があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 注意
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次の患者には慎重に投与すること
- 心障害、肝障害、腎障害のある患者[心障害では症状が悪化、肝・腎障害では排泄が遅延するおそれがある。]
- 脳に器質的障害のある患者[作用が強くあらわれる。]
- 乳・幼児[作用が強くあらわれる。]
- 高齢者(「5.高齢者への投与」の項参照)
- 衰弱患者[作用が強くあらわれる。]
- 中等度又は重篤な呼吸不全のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
- 連用により薬物依存を生じることがあるので、漫然とした継続投与による長期使用を避けること。本剤の投与を継続する場合には、治療上の必要性を十分に検討すること。(「4.副作用(1)重大な副作用」の項参照)
- 高齢者へ投与する場合は、少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。[運動失調等の副作用が発現しやすい。]
- 妊婦等
- 妊婦(3カ月以内)又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中に本剤の投与を受けた患者の中に奇形を有する児等の障害児を出産した例が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告がある。]
- 妊娠後期の婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に哺乳困難、嘔吐、活動低下、筋緊張低下、過緊張、嗜眠、傾眠、呼吸抑制・無呼吸、チアノーゼ、易刺激性、神経過敏、振戦、低体温、頻脈等を起こすことが報告されている。なお、これらの症状は、離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある。また、ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている。]
- 分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状があらわれることが、ベンゾジアゼピン系薬剤で報告されている。
- 授乳婦
- 授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。[ヒト母乳中に移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム)で報告されており、また、黄疸を増強する可能性がある。]
- 血中濃度
- 健康成人に本剤100mgを経口投与したとき、血漿中濃度は投与後3時間で最高に達し、徐々に下降する。投与後24時間でも血漿中にかなりの量が存在し、48時間でも認められた。また、成人軽症患者に本剤100mgを静脈内投与したとき、血清中濃度は速やかに上昇し、15~30分で最高値(約7μg/mL)となり、以後徐々に減少し4日後に消失した。筋肉内投与の場合、投与1時間後に約1μg/mLとなり、この値が4日前後持続した。
- 代謝、排泄
- 14Cで標識した本剤をヒトに投与したとき、ジアゼピン環の2位のメチルアミノ基が脱メチルされ、さらに脱アミノされてラクタム誘導体となる。これは大部分そのままの型で排泄されるが、一部は開環されたラクタムに変化する。このアミノ酸はこの型のまま、あるいはアルカリに不安定な抱合体となって排泄される。健康成人に本剤100mgを経口投与したとき、投与後48時間までの平均尿中排泄率は0.8%であった。