製品名 カディアンカプセル20mg
カディアンカプセル30mg
カディアンカプセル60mg

一般名
Morphine Sulfate Hydrate
薬効分類
鎮痛・解熱薬
 >麻薬性鎮痛・鎮咳薬
価格
20mg1カプセル:495.1円/カプセル
30mg1カプセル:691.6円/カプセル
60mg1カプセル:1200.3円/カプセル

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 激しい疼痛を伴う各種癌における鎮痛

用法・用量

  • 通常、成人にはモルヒネ硫酸塩水和物として1日20~120mgを1日1回経口投与する。
    なお、症状に応じて適宜増減する。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 重篤な呼吸抑制のある患者〔呼吸抑制を増強する。〕
  • 気管支喘息発作中の患者〔気道分泌を妨げる。〕
  • 重篤な肝障害のある患者〔昏睡に陥ることがある。〕
  • 慢性肺疾患に続発する心不全の患者〔呼吸抑制や循環不全を増強する。〕
  • 痙れん状態(てんかん重積症、破傷風、ストリキニーネ中毒)にある患者〔脊髄の刺激効果があらわれる。〕
  • 急性アルコール中毒の患者〔呼吸抑制を増強する。〕
  • 本剤の成分及びアヘンアルカロイドに対し過敏症の患者
  • 出血性大腸炎の患者〔腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢患者では、症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれがある。〕
原則禁忌

次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること

  • 細菌性下痢のある患者〔治療期間の延長をきたすおそれがある。〕
副作用
依存性
連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。
また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、あくび、くしゃみ、流涙、発汗、悪心、嘔吐、下痢、腹痛、散瞳、頭痛、不眠、不安、せん妄、振戦、全身の筋肉・関節痛、呼吸促迫等の退薬症候があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、1日用量を徐々に減量するなど、患者の状態を観察しながら行うこと。
呼吸抑制
呼吸抑制があらわれることがあるので、息切れ、呼吸緩慢、不規則な呼吸、呼吸異常等があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、本剤による呼吸抑制には、麻薬拮抗剤(ナロキソン、レバロルファン等)が拮抗する。
錯乱、せん妄
錯乱、せん妄があらわれることがあるので、このような場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
無気肺、気管支痙れん、喉頭浮腫
無気肺、気管支痙れん、喉頭浮腫があらわれるとの報告がある。
麻痺性イレウス、中毒性巨大結腸
炎症性腸疾患の患者に投与した場合、麻痺性イレウス、中毒性巨大結腸があらわれるとの報告がある。
肝機能障害
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、ALP上昇等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

心機能障害のある患者〔循環不全を増強するおそれがある。〕
呼吸機能障害のある患者〔呼吸抑制を増強するおそれがある。〕
肝・腎機能障害のある患者〔代謝・排泄が遅延し、副作用があらわれるおそれがある(「薬物動態」の項参照)。〕
脳に器質的障害のある患者〔呼吸抑制や頭蓋内圧の上昇を起こすおそれがある。〕
ショック状態にある患者〔循環不全や呼吸抑制を増強するおそれがある。〕
代謝性アシドーシスのある患者〔呼吸抑制を起こすおそれがある。〕
甲状腺機能低下症(粘液水腫等)の患者〔呼吸抑制や昏睡を起こすおそれがある。〕
副腎皮質機能低下症(アジソン病等)の患者〔呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている。〕
薬物依存の既往歴のある患者〔依存性を生じやすい。〕
高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕
新生児、乳児〔「小児等への投与」の項参照〕
衰弱者〔呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている。〕
前立腺肥大による排尿障害、尿道狭窄、尿路手術術後の患者〔排尿障害を増悪することがある。〕
器質的幽門狭窄、麻痺性イレウス又は最近消化管手術を行った患者〔消化管運動を抑制する。〕
痙れんの既往歴のある患者〔痙れんを誘発するおそれがある。〕
胆のう障害及び胆石のある患者〔胆道痙れんを起こすことがある。〕
重篤な炎症性腸疾患のある患者〔連用した場合、巨大結腸症を起こすおそれがある。〕
ジドブジン(アジドチミジン)を投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕

重要な基本的注意

連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。〔「副作用」(1)-1)の項参照〕
眠気、眩暈が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
本剤を増量する場合には、副作用に十分注意すること。

適用上の注意

本剤は徐放性製剤であることから、早期に除痛を必要とする場合は、速溶性製剤を用いることが望ましい。
患者等に対する指導
本剤の投与にあたっては、具体的な服用方法、服用時の注意点、保管方法等を十分に説明し、本剤の目的以外への使用あるいは他人への譲渡をしないよう指導するとともに、本剤を子供の手の届かないところに保管するよう指導すること。
服用時
本剤は徐放性製剤であるため、カプセルの内容物を砕いたり、すりつぶしたりしないで、そのまま噛まずに服用させること。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。〔PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。〕
本剤が不要となった場合には、病院又は薬局へ返却するなどの処置について適切に指導すること。

高齢者への投与

低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。〔一般に高齢者では生理機能が低下しており、特に呼吸抑制の感受性が高い。〕

妊婦・産婦・授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔動物実験(マウス、ラット)で催奇形作用(骨格異常)が報告されている。〕
分娩前に投与した場合、出産後新生児に退薬症候(多動、神経過敏、不眠、振戦等)があらわれることがある。
分娩時の投与により、新生児に呼吸抑制があらわれることがある。
授乳中の婦人には、本剤投与中は授乳を避けさせること。〔ヒト母乳中へ移行することがある。〕

小児等への投与

新生児、乳児、幼児及び小児に対する安全性は確立されていない。
なお、新生児、乳児には、低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。〔呼吸抑制の感受性が高い。〕

薬物動態

血漿中濃度
(癌疼痛患者17例、60mg1日1回、3日間以上投与)
Tmax(h)Cmax(ng/mL)Cmin(ng/mL)t1/2(h)AUC0~24(ng・h/mL)
7.3±0.821.8±2.59.4±1.49.2±0.9342.3±44.8
平均値±標準誤差※反復経口投与中における投与前の血漿中濃度
癌疼痛患者にカディアン60mgを1日1回反復経口投与したときのモルヒネの血漿中濃度推移[各測定点は平均値±標準誤差(n=17、ただし、2時間値はn=7)]
食事の摂取により、モルヒネのTmaxが遅延する場合があるが、吸収量に影響はない。(外国人)
主な代謝産物及び代謝経路
モルヒネは肝臓で3位又は6位の水酸基がグルクロン酸抱合を受け、モルヒネ-3-グルクロニド(活性なし)又はモルヒネ-6-グルクロニド(活性あり)になる。
排泄経路及び排泄率
排泄経路
主として尿中
排泄率
1日あたりの平均尿中排泄率は、未変化体として3.2~5.6%、モルヒネ-6-グルクロニドとして13.1~17.7%、モルヒネ-3-グルクロニドとして43.7~56.3%であった。これらは投与量の60.5~78.5%であった。(癌疼痛患者、20~90mg1日1回、3日間以上投与)
腎機能障害患者における薬物動態
類薬(モルヒネ硫酸塩徐放錠)において、腎不全患者及び血液透析患者では、モルヒネ-6-グルクロニドの蓄積によると考えられる遷延性の意識障害又は遷延性の呼吸抑制が起きたとの報告がある。
高齢者における薬物動態
[癌疼痛患者(高齢者8例、非高齢者9例)、60mg1日1回、3日間以上投与]
患者群Tmax(h)Cmax(ng/mL)t1/2(h)AUC0~24(ng・h/mL)
高齢者(65歳以上)7.5±1.422.4±3.18.4±1.0350.3±51.5
非高齢者(65歳未満)7.1±0.921.2±4.010.0±1.4335.2±74.3
平均値±標準誤差
モルヒネ代謝物の血漿中濃度は、高齢者群で8~50%高く推移した(有意差なし)。