製品名 メトリジンD錠2mg

一般名
midodrine hydrochloride
midodrine
薬効分類
昇圧・心不全・冠動脈・末梢血管疾患薬
 >非カテコラミン系昇圧薬
価格
2mg1錠:31円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 本態性低血圧、起立性低血圧

用法・用量

  • 成人にはミドドリン塩酸塩として、通常1日4mgを2回に分けて経口投与する。なお、症状により適宜増減する。ただし、重症の場合は1日8mgまで増量できる。
  • 小児にはミドドリン塩酸塩として、通常1日4mgを2回に分けて経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、1日最高量は6mgとする。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 甲状腺機能亢進症の患者[甲状腺機能亢進症の患者は、ノルエピネフリン等と類似の作用を持つ交感神経刺激薬により過度な反応を起こす可能性が知られている。本剤は、薬理学的にこれらの薬剤と同様な反応を起こすおそれがある。]
  • 褐色細胞腫の患者[褐色細胞腫の患者は、カテコールアミンの過剰放出があり、本剤が病態を悪化させるおそれがある。]
副作用
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

重篤な心臓障害のある患者[本剤は静脈還流量増加作用を介した心臓への作用を有しているため、静脈還流を治療上抑制している患者等に投与する場合、病態を悪化させるおそれがある。]
重篤な血管障害のある患者[閉塞性動脈硬化症等の重篤な血管狭窄のある患者に投与する場合、病態を悪化させるおそれがある。]
重篤な腎障害のある患者[消失半減期の延長により血中濃度が持続するので、投与間隔をあけて使用する。]
高血圧の患者[基礎疾患として高血圧がある起立性低血圧患者に使用する場合、過度の血圧上昇が起こるおそれがある。]
前立腺肥大に伴う排尿困難のある患者[本剤が膀胱頸部のα受容体に作用するため、排尿困難を悪化させるおそれがある。]

重要な基本的注意

外国において、神経原性起立性低血圧に対する二重盲検試験が実施された。臥位血圧が過度に上昇した症例が報告されているので注意すること。動悸、頭痛などの症状は臥位血圧の上昇による場合が考えられる。臥位血圧の上昇は本剤の減量、または頭部を高くして寝ることで調節できるが、臥位高血圧が続く場合には投与を中止すること。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)
高温多湿を避け、服用時にPTPシートから取り出すよう指導すること。
服用時
本剤は舌の上にのせ唾液を浸潤させ舌で軽くつぶし、崩壊後唾液のみで服用可能である。また、水で服用することもできる。
本剤は口腔内で崩壊するが、口腔粘膜から吸収されることはないため、唾液又は水で飲み込むこと。[「適用上の注意」の項参照]

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。]

薬物動態

血中濃度
健常成人12名にミドドリン塩酸塩として2mg単回投与したときの平均血中濃度及び各パラメーターの値を以下に示す。
Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)AUC0-24(ng・hr/mL)
ミドドリン塩酸塩(未変化体)2.81.11.05.2
脱グリシン体(活性本体)5.31.52.419.1
吸収・排泄
健常成人に1、2、4mgを空腹時単回投与すると、血清中未変化体濃度はいずれも投与後1時間で最高に達し、その後は急激に低下して4時間以降はほとんど検出されなかった。
一方、脱グリシン体(活性本体)の濃度は1.5~2時間で最高に達し、最高血清中濃度は未変化体濃度を大きく上回り、その後はいずれも半減期約2時間で減衰した。また血清中濃度曲線下面積(AUC)は用量依存的であった。
尿中排泄は投与後24時間までにほぼ終了した。
また4mg分2、8mg分2での7日間反復投与時の血中濃度、尿中排泄率は単回投与時と比較して差は認められず、蓄積性はないものと考えられた。
プロドラッグ化によるバイオアベイラビリティの改善
健常成人にミドドリン塩酸塩2mgと等モルの活性本体を経口投与し、活性本体のAUCを比較すると、AUCは直接活性本体を投与した時よりミドドリン塩酸塩投与時の方が有意に高く、プロドラッグ化によるバイオアベイラビリティの改善が示された。
代謝
健常成人に4mgを単回投与後1~2時間の血清中代謝物は活性本体が67%、未変化体が28%であった。尿中代謝物は活性本体のO-脱メチル・酸化的脱アミノ体が35%と最も多く、ついで活性本体が21%であった。
なお、蛋白結合率は未変化体では24~31%、活性本体では27~28%であった(in vitro)。
生物学的同等性[メトリジンD錠2mg申請時データ]
健常成人を対象としたクロスオーバー法による、メトリジンD錠2mgとメトリジン錠2mgの生物学的同等性試験を行った。その結果、活性本体の血漿中濃度は両剤形間で同様の推移を示し、メトリジンD錠2mgとメトリジン錠2mgは生物学的に同等であることが確認された。[「血中濃度」の項参照]
Cmax(ng/mL)Tmax(hr)AUC0-24(ng・hr/mL)
メトリジンD錠2mg4.091.5520.32
メトリジン錠2mg4.261.2320.17
(n=20)
小児における尿中排泄
起立性低血圧の患児に2mgを単回投与したところ、未変化体、活性本体の尿中排泄は成人とほぼ同様であった。
その他
健常成人に2mgを食後又は空腹時に経口投与したところ、本剤の体内動態は食事による影響を受けなかった。