製品名 ミリダシン錠90mg

一般名
Proglumetacin Maleate
薬効分類
鎮痛・解熱薬
 >NSAIDs(アリール酢酸系)
価格
90mg1錠:12.2円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 下記疾患の消炎、鎮痛

    • 関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎

用法・用量

  • プログルメタシンマレイン酸塩として、通常、成人1回90mgを1日3回食直後に経口投与する。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 消化性潰瘍のある患者(ただし、「慎重投与」の項(2)参照)[プロスタグランジン合成阻害作用により胃粘膜防御能が低下するため、消化性潰瘍が悪化するおそれがある。]
  • 重篤な血液の異常のある患者[血液の異常が悪化するおそれがある。]
  • 重篤な肝障害のある患者[肝障害が悪化するおそれがある。]
  • 重篤な腎障害のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用により腎血流量低下及び水、ナトリウムの貯留が起こるため、腎障害が悪化するおそれがある。]
  • 重篤な心機能不全のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用により水、ナトリウムの貯留が起こるため、心機能不全が悪化するおそれがある。]
  • 重篤な高血圧症の患者[プロスタグランジン合成阻害作用により水、ナトリウムの貯留が起こるため、血圧が上昇するおそれがある。]
  • 重篤な膵炎の患者[本剤の活性代謝物のインドメタシンで急性膵炎が報告されており、症状が悪化するおそれがある。]
  • 本剤の成分又はインドメタシン、サリチル酸系化合物(アスピリン等)に過敏症の既往歴のある患者
  • アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[喘息発作を誘発するおそれがある。]
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
  • トリアムテレンを投与中の患者(「相互作用」の項参照)
原則禁忌

次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合は慎重に投与すること

  • 小児[他剤が無効又は使用できない関節リウマチに対して投与する場合には慎重に投与すること(「小児等への投与」の項参照)]
副作用
[( )内に発現頻度を記載。未記載は頻度不明。]
消化管穿孔、消化管出血、消化管潰瘍
消化管穿孔、消化管出血(0.1%未満)、消化管潰瘍(0.1%未満)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
ショック
ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
アナフィラキシー様症状
アナフィラキシー様症状(発疹、浮腫、呼吸困難等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
喘息発作
喘息発作があらわれることがあるので、観察を十分に行い、症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
急性腎不全、ネフローゼ症候群
急性腎不全、ネフローゼ症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
血小板減少、出血傾向、白血球減少、溶血性貧血
血小板減少(0.1%未満)、出血傾向、白血球減少、溶血性貧血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
皮膚粘膜眼症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
(活性代謝物)
本剤の活性代謝物のインドメタシンで次の重大な副作用があらわれたとの報告があるので、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
腸管の狭窄・閉塞、潰瘍性大腸炎
再生不良性貧血、骨髄抑制
中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)、はく脱性皮膚炎
間質性腎炎
痙攣、昏睡、錯乱
性器出血
うっ血性心不全、肺水腫
血管浮腫
角膜混濁、網膜障害
関節リウマチ患者等に長期連用して、角膜混濁及び網膜障害があらわれたとの報告があるので、前駆症状(霧視等の視覚異常)があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

消化性潰瘍の既往歴のある患者[消化性潰瘍が再発するおそれがある(「禁忌」の項参照)。]
非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者[ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もあるので、本剤を継続投与する場合には十分経過を観察し、慎重に投与すること。]
血液の異常又はその既往歴のある患者[血液の異常が悪化又は再発するおそれがある。]
出血傾向のある患者[血小板機能異常が起こることがあるため、出血傾向を助長するおそれがある。]
肝障害又はその既往歴のある患者[肝障害が悪化又は再発するおそれがある。]
腎障害又はその既往歴のある患者[腎障害が悪化又は再発するおそれがある(「禁忌」の項参照)。]
心機能異常のある患者[心機能異常が悪化するおそれがある(「禁忌」の項参照)。]
高血圧症の患者[血圧が上昇するおそれがある(「禁忌」の項参照)。]
膵炎の患者[本剤の活性代謝物のインドメタシンで急性膵炎が報告されており、症状が悪化するおそれがある。]
過敏症の既往歴のある患者
気管支喘息の患者[喘息発作を誘発するおそれがある。]
てんかん、パーキンソン症候群等の中枢神経系疾患、潰瘍性大腸炎又はクローン病の患者[本剤の活性代謝物のインドメタシンで、これらの疾患の悪化が報告されており、これらの疾患が悪化するおそれがある。]
SLE(全身性エリテマトーデス)の患者[非ステロイド性消炎鎮痛剤(フェニルブタゾン)でSLEを悪化させたとの報告がある。また、本剤の活性代謝物のインドメタシンをSLE患者に投与したところ、急性腎不全を起こしたとの報告がある。]
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

重要な基本的注意

消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること。
患者の状態を十分観察し、副作用の発現に留意すること。本剤の活性代謝物のインドメタシンで過度の体温下降、虚脱、四肢冷却等が報告されているので、特に高熱を伴う高齢者又は消耗性疾患を合併している患者においては投与後の患者の状態に十分注意すること。
慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し、本剤を用いる場合には次の事項を考慮すること。
長期投与する場合には定期的に臨床検査(尿検査、血液検査、肝機能検査及び眼科的検査等)を行うこと。また、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な措置を講ずること。
薬物療法以外の療法も考慮すること。
感染症を不顕性化するおそれがあるので、感染による炎症に対して用いる場合には適切な抗菌剤を併用し、観察を十分に行い、慎重に投与すること。
他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい。
高齢者には副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与すること。
眠気、めまい等があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事させないよう十分に注意すること。

適用上の注意

服用時
胃腸障害の発現を少なくするため、食直後に服用又は食物、ミルク、制酸剤等とともに服用することが望ましい。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

高齢者への投与

高齢者では副作用があらわれやすいので、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(「重要な基本的注意」の項参照)。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。妊娠中の投与に関し、次のような報告がある。
本剤の活性代謝物のインドメタシンで、妊娠末期に投与したところ、胎児循環持続症(PFC)、胎児の動脈管収縮、動脈管開存症、胎児腎不全、胎児腸穿孔、羊水過少症が起きたとの報告がある。また、妊娠末期に投与したところ早期出産した新生児に壊死性腸炎の発生率が高いとの報告、及び消化管穿孔、頭蓋内出血が起きたとの報告がある。
本剤の活性代謝物のインドメタシンにおいて、動物実験(マウス)で催奇形作用が報告されている。
妊娠末期のラットに投与した実験で、胎児の動脈管収縮が報告されている。
授乳婦に投与する場合には授乳を中止させること。[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が、また、本剤の活性代謝物のインドメタシンでヒト母乳中への移行が報告されている。]

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。[使用経験が少ない。]
小児には他剤が無効又は使用できない関節リウマチの場合にのみ本剤の投与を考慮するとともに、投与する場合には必要最小限の使用にとどめるなど、慎重に投与すること。[小児において本剤の活性代謝物のインドメタシンの経口投与で大量投与により重篤な副作用(感染症の不顕性化、肝炎)が報告されている。]

薬物動態

血中濃度
健康成人男子にプログルメタシンマレイン酸塩90mgを経口投与した結果、血漿中濃度は図の如く、未変化体は検出されず、代謝物はインドメタシン、デスベンゾイルインドメタシン(以下DBIと略す)及びデスメチルインドメタシン(以下DMIと略す)であった。
代謝物Tmax(hr)Cmax(μg/mL)T1/2(hr)
インドメタシン2.4±1.20.113±0.0492.0
DBI1.9±1.00.045±0.041
DMI7.2±4.70.015±0.008
(n=10,mean±S.D.,ただし:mean)
蛋白結合率
プログルメタシンマレイン酸塩で32%、デスプログルミドプログルメタシン(以下DPPと略す)で13%、インドメタシンで86%(ヒト血清、in vitro
尿中排泄
尿中には未変化体は検出されず、0~48時間での排泄量は中間代謝物のDPPが0.4%、その主代謝物のインドメタシンが4.3%、更に代謝されたDBI及びDMIがそれぞれ6.1%及び2.4%であった。