製品名 注射用アイオナール・ナトリウム(0.2)

一般名
Secobarbital Sodium
薬効分類
鎮静薬(麻酔薬含む)
 >バルビツール酸系薬
価格
200mg1瓶:226円/瓶

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 不眠症,麻酔前投薬,全身麻酔の導入,不安緊張状態の鎮静

用法・用量

  • 通常,成人にはセコバルビタールナトリウムとして,1回100~200mg(5%溶液2~4mL)を徐々に静脈内注射するか,または筋肉内注射する。
    なお,年齢,症状により適宜増減するが,総量500mg(5%溶液10mL)を超えないことが望ましい。
    • ※5%溶液;本品1バイアルを注射用水等4mLに溶解
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • バルビツール酸系化合物に対し過敏症の患者
原則禁忌

次の患者には投与しないことを原則とするが,特に必要とする場合には慎重に投与すること

  • 心障害を有する患者[バルビツール酸系化合物を大量投与した場合,血管拡張作用,心拍出量の減少が知られており,血圧下降が増強されるおそれがある。]
  • 肝障害,腎障害を有する患者[代謝・排泄の遅延により副作用発現のおそれがある。]
  • 呼吸機能の低下している患者[呼吸中枢抑制作用により,症状を悪化させるおそれがある。]
  • 急性間歇性ポルフィリン症の患者[酵素誘導によりポルフィリン合成を促進し,症状を悪化させるおそれがある。]
  • 薬物過敏症の患者
副作用
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(発熱,皮膚・粘膜の発疹又は紅斑,壊死性結膜炎等の症候群)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には,投与を中止すること。
チアノーゼ,呼吸抑制(0.1~5%未満)
チアノーゼ,呼吸抑制があらわれることがあるので,観察を十分に行い注意すること。
薬物依存(頻度不明)
連用により薬物依存を生じることがあるので,観察を十分に行い,用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。特にアルコール中毒,薬物依存の傾向又は既往歴のある患者,重篤な神経症患者に対しては注意すること。また,連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により,不安,不眠,痙攣,悪心,幻覚,妄想,興奮,錯乱又は抑うつ状態等の離脱症状があらわれることがあるので,投与を中止する場合には徐々に減量するなど,慎重に行うこと。なお,高齢者,虚弱者の場合は特に注意すること。
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

幼児,小児,虚弱者[呼吸抑制を起こすことがある。]
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)[呼吸抑制を起こすことがある。]
頭部外傷後遺症又は進行した動脈硬化症等の脳の器質障害のある患者[中枢作用が増強されるおそれがある。]

重要な基本的注意

本剤投与中の患者には,自動車の運転等,危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
連用により薬物依存を生じることがあるので,漫然とした継続投与による長期使用を避けること。本剤の投与を継続する場合には,治療上の必要性を十分に検討すること(「重大な副作用」の項参照)。

適用上の注意

投与時
皮下には決して投与しないこと。
本剤は高アルカリ性であるため,皮下への漏出により壊死を起こすことがあるので皮下に漏出させないよう注意すること。
皮下に漏れた場合はプロカイン注射液等の局所麻酔剤による浸潤,温湿布等の適切な処置を行うこと。
呼吸抑制,血圧降下があらわれることがあるので,注射方法については十分注意し,静脈内投与においては注射速度をできるだけ遅くすること。
筋肉内注射時
筋肉内注射にあたっては,組織・神経等への影響を避けるため,下記の点に注意すること。
筋肉内投与はやむを得ない場合にのみ必要最小限に行うこと。なお,特に同一部位への反復注射は行わないこと。
また新生児,低出生体重児,乳児,小児には注意すること。
神経走行部位を避けるよう注意すること。
注射針を刺入したとき,激痛を訴えたり,血液の逆流をみた場合は,直ちに針を抜き,部位をかえて注射すること。
バイアル穿刺時
注射針はゴム栓の中心円内に垂直に穿刺すること。注射針をゴム栓の中心を外れて穿刺したり,斜めに穿刺するとゴム栓が削られゴム片がバイアル内に落下する原因になるので注意すること。

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。

妊婦,産婦,授乳婦等への投与

妊婦に投与する場合には慎重に投与すること。[妊娠中に投与すると,新生児の出血傾向,呼吸抑制等を起こすことがある。]
分娩前に連用した場合,出産後新生児に離脱症状(多動,振戦,反射亢進,過緊張など)があらわれることがある。

小児等への投与

小児では,呼吸抑制が起こることがあるので,慎重に投与すること。(「慎重投与」の項参照)

薬物動態

成人患者の麻酔前投薬としてセコバルビタールナトリウム2,3,4mg/kgを上腕筋肉内に投与した結果,各々30~40分後に最高血中濃度5.8mg/L,10.3mg/L,17.6mg/Lを示した。また,60分後には各々3.1mg/L,5.4mg/L,10.2mg/Lと低下した。
図 セコバルビタールナトリウム筋注投与後の血中濃度の時間変動