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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 腹部磁気共鳴コンピューター断層撮影における下記造影
    • ○消化管(胃、十二指腸、空腸)造影
    • ○胆道膵管撮影時の消化管陰性造影

用法・用量

  • <消化管(胃、十二指腸、空腸)造影>

    • 通常、成人にはクエン酸鉄アンモニウムとして600mg(1包)を300mLの水に溶かし経口投与する。なお、必要に応じて1,200mg(2包)まで増量する。
  • <胆道膵管撮影時の消化管陰性造影>

    • 通常、成人にはクエン酸鉄アンモニウムとして1,200mg(2包)を150mLの水に溶かし経口投与する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 ヘモクロマトーシスなど鉄過剰症の治療を受けている患者[症状が増悪するおそれがある。]
  • 2.2 本剤の成分又は他の鉄剤に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 消化性潰瘍、潰瘍性大腸炎、限局性腸炎等の胃腸管疾患を有する患者
鉄が大量に吸収されるおそれがある。消化管粘膜を刺激し、潰瘍や炎症を増悪するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。
9.6 授乳婦
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
一般に生理機能が低下している。

14.適用上の注意

14.1 診断上の注意
通常、本剤服用後、造影効果は約20分後まで持続するが、胃内通過時間は個人によって大きく異なることがあるので注意すること。

7.用法及び用量に関連する注意

<胆道膵管撮影時の消化管陰性造影>
1.5T(磁場強度)以上のMRI機器を使用しTE(エコー時間)500msec以上の条件で撮像することが望ましい(第III相試験における撮像条件)。

5.効能又は効果に関連する注意

本剤はT1強調画像で造影効果を、T2強調画像で陰性造影効果を示す。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
テトラサイクリン系経口抗生物質
テトラサイクリン塩酸塩、ミノサイクリン塩酸塩、ドキシサイクリン塩酸塩水和物等
ニューキノロン系経口抗菌剤
レボフロキサシン水和物、トスフロキサシントシル酸塩水和物、シプロフロキサシン塩酸塩等
セフジニル
左記医薬品の作用が減弱するおそれがあるので、造影終了後3時間程度服用時間をあける等注意する。消化管内で難溶性のキレートを形成して左記医薬品の吸収を阻害することが考えられる。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

1%以上1%未満頻度不明
過敏症発疹(発赤、蕁麻疹、全身の発疹)、アレルギー反応
消化器下痢胸やけ等胃部不快感、腹部膨満感、嘔気・嘔吐、食欲低下
その他肩痛、血清鉄低下、血清フェリチン増加、血小板増多、総ビリルビン上昇、血清カリウム上昇
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