製品名 カベルゴリン錠0.25mg「トーワ」
カベルゴリン錠1.0mg「トーワ」

一般名
Cabergoline
薬効分類
パーキンソン病・認知症治療薬
 >ドパミンアゴニスト:麦角系
価格
0.25mg1錠:40.5円/錠
1mg1錠:132.2円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • パーキンソン病
  • 乳汁漏出症
  • 高プロラクチン血性排卵障害
  • 高プロラクチン血性下垂体腺腫(外科的処置を必要としない場合に限る)
  • 産褥性乳汁分泌抑制

用法・用量

  • パーキンソン病

    • 通常、成人にはカベルゴリンとして1日量0.25mgから始め、2週目には1日量を0.5mgとし、以後経過を観察しながら、1週間毎に1日量として0.5mgずつ増量し、維持量を定めるが、最高用量は1日3mgとする。いずれの投与量の場合も1日1回朝食後経口投与する。
  • 乳汁漏出症
    高プロラクチン血性排卵障害
    高プロラクチン血性下垂体腺腫(外科的処置を必要としない場合に限る)

    • 通常、成人には1週1回(同一曜日)就寝前経口投与とし、カベルゴリンとして1回量0.25mgから始め、以後臨床症状を観察しながら、少なくとも2週間以上の間隔で1回量を0.25mgずつ増量し、維持量(標準1回量0.25~0.75mg)を定める。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1回量の上限は1.0mgとする。
  • 産褥性乳汁分泌抑制

    • 通常、成人にはカベルゴリンとして1.0mgを胎児娩出後に1回のみ食後に経口投与する。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 麦角製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 心エコー検査により、心臓弁尖肥厚、心臓弁可動制限及びこれらに伴う狭窄等の心臓弁膜の病変が確認された患者及びその既往のある患者[症状を悪化させるおそれがある。(「重要な基本的注意」の項参照)]
  • 妊娠中毒症の患者[産褥期に痙攣、脳血管障害、心臓発作、高血圧が発現するおそれがある。]
  • 産褥期高血圧の患者[産褥期に痙攣、脳血管障害、心臓発作、高血圧が発現するおそれがある。]
副作用
(頻度不明)
幻覚、妄想、失神、せん妄、錯乱
幻覚、妄想、失神、せん妄、錯乱があらわれることがあるので、このような場合には、減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと。
悪性症候群(Syndrome malin)
パーキンソン病治療において、本剤の急激な減量又は中止により、高熱、意識障害、高度の筋硬直、不随意運動、血清CK(CPK)上昇等があらわれることがある。このような場合には、再投与後、漸減し、体冷却、水分補給等の適切な処置を行うこと。なお、投与継続中に同様の症状があらわれることがある。
間質性肺炎
間質性肺炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等があらわれた場合には、速やかに胸部X線検査を実施し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
胸膜炎、胸水、胸膜線維症、肺線維症、心膜炎、心嚢液貯留
胸膜炎、胸水、心嚢液貯留があらわれることがある。また、本剤の長期投与又はドパミン受容体刺激作用を有する麦角製剤の治療歴のある患者に本剤を投与した場合、胸膜線維症、肺線維症、心膜炎があらわれることがある。本剤の投与中に胸痛、浮腫、呼吸器症状等があらわれた場合には、速やかに胸部X線検査を実施し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
心臓弁膜症
十分な観察(聴診等の身体所見、胸部X線、CT等)を定期的に行い、心雑音の発現又は増悪等があらわれた場合には、速やかに胸部X線検査、心エコー検査等を実施すること。心臓弁尖肥厚、心臓弁可動制限及びこれらに伴う狭窄等の心臓弁膜の病変が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
後腹膜線維症
後腹膜線維症が報告されているので、観察を十分に行い、背部痛、下肢浮腫、腎機能障害等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
突発的睡眠
前兆のない突発的睡眠があらわれることがあるので、このような場合には、減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
狭心症、肢端紅痛症
狭心症、肢端紅痛症があらわれたとの報告がある。
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

高度の肝機能障害又はその既往のある患者[外国で重度の肝不全患者で本剤の血中AUCが上昇することが明らかにされている。]
胸膜炎、胸水、胸膜線維症、肺線維症、心膜炎、心嚢液貯留、後腹膜線維症又はその既往歴のある患者[これらを悪化させるおそれがある。(「副作用」の項参照)]
消化性潰瘍や消化管出血又はその既往歴のある患者[症状を悪化させるおそれがある。]
レイノー病の患者[末梢血管障害を悪化させるおそれがある。]
精神病又はその既往歴のある患者[ドパミン受容体作動性のため統合失調症の症状である幻覚、妄想などを悪化させる可能性がある。]
低血圧症患者[血圧低下がみられることがある。]
重篤な心血管障害又はその既往歴のある患者[外国で狭心症の報告がある。]
下垂体腫瘍がトルコ鞍外に進展し、視力障害などの著明な患者[外科的な処置を必要とする下垂体腺腫の場合、類薬の使用により残存腺腫の線維化及び易出血性の変化が起こり、手術の際に腺腫の摘出に支障を来すことや、髄液鼻漏を来すことが報告されている。]
妊婦又は妊娠している可能性のある女性。ただし、パーキンソン病の患者に対しては投与しないことが望ましい。(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
授乳婦(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

重要な基本的注意

非麦角製剤と比較して、本剤を含む麦角製剤投与中の心臓弁膜症、線維症の報告が多いので、パーキンソン病に対する薬物療法について十分な知識・経験を持つ医師のもとで本剤の投与を開始するとともに、投与継続中はリスクとベネフィットを考慮すること。(「副作用」の項参照)
本剤の長期投与において心臓弁膜症があらわれることがあるので、投与前・投与中に以下の検査を行い、十分な観察を行うこと。なお、投与中止により改善がみられたとの報告例もある。
本剤投与開始に際しては、聴診等の身体所見の観察、心エコー検査により潜在する心臓弁膜症の有無を確認すること。
本剤投与中は、投与開始後3~6ヵ月以内に、それ以降は少なくとも6~12ヵ月毎に心エコー検査を行うこと。心エコー検査等により心臓弁尖肥厚、心臓弁可動制限及びこれらに伴う狭窄等の心臓弁膜の病変が認められた場合は、本剤の投与を中止すること。また、十分な観察(聴診等の身体所見、胸部X線、CT等)を定期的に行うこと。(「副作用」の項参照)
間質性肺炎、胸膜炎、胸水、胸膜線維症、肺線維症、心膜炎、心嚢液貯留、後腹膜線維症があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察するとともに、患者に対し、本剤の投与中に発熱、咳嗽、胸痛、息切れ、呼吸困難等があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、直ちに連絡するよう指導すること。(「副作用」の項参照)
前兆のない突発的睡眠、傾眠、起立性低血圧がみられることがあるので、自動車の運転、機械の操作、高所作業等危険を伴う作業には従事させないよう注意すること。(「副作用」の項参照)
本剤を長期連用する場合には、プロラクチン分泌が抑制され、婦人科的異常が起こる可能性があるので、定期的に一般的な婦人科検査を実施すること。(「その他の注意」の項参照)
妊娠を望まない患者には避妊の方法を指導すること。
妊娠を希望する患者に本剤を投与する場合には、妊娠を早期に確認するため定期的に妊娠反応等の検査を実施すること。(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
乳汁漏出症や高プロラクチン血性排卵障害では、投与開始前にトルコ鞍の検査を行うこと。
産褥性乳汁分泌の抑制に投与する際には、場合により氷罨法等の補助的方法を併用すること。
レボドパ又はドパミン受容体作動薬の投与により、病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害が報告されているので、このような症状が発現した場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。また、患者及び家族等にこのような衝動制御障害の症状について説明すること。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

用法・用量に関連する使用上の注意

本剤投与は、少量から開始し、消化器症状(悪心、嘔吐等)、血圧等の観察を十分に行い、慎重に維持量まで増量すること。
パーキンソン病治療において、本剤の減量・中止が必要な場合は、漸減すること。[本剤の急激な減量又は中止により、悪性症候群(Syndrome malin)があらわれることがある。(「副作用」の項参照)]
産褥性乳汁分泌の抑制に投与する際には、胎児娩出後4時間以内の投与は避け、呼吸、脈拍、血圧等が安定した後、投与すること。また、胎児娩出後2日以内に投与することが望ましい。投与後(特に投与当日)は観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。[類薬において血圧上昇、頭痛、中枢神経症状等があらわれたとの報告がある。]

効能・効果に関連する使用上の注意

パーキンソン病治療において、非麦角製剤の治療効果が不十分又は忍容性に問題があると考えられる患者のみに投与すること。(「重要な基本的注意」及び「副作用」の項参照)

高齢者への投与

本剤は主として肝臓で代謝されるが、高齢者では肝機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがあるので、用量に留意して患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある女性
<パーキンソン病>
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。生殖発生毒性試験(サル)においてパーキンソン病の臨床用量上限までの安全性は確認されていない。]
<乳汁漏出症、高プロラクチン血性排卵障害、高プロラクチン血性下垂体腺腫>
本剤投与中に妊娠が確認された場合は、直ちに投与を中止することが望ましいが、やむを得ず投与する場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。なお、下垂体腺腫のある患者では本剤の投与中止により妊娠中に下垂体腺腫の拡大が起こることがあるので、本剤中止後も観察を十分に行い、腺腫の拡大を示す症状(頭痛、視野狭窄等)に注意すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
授乳婦
授乳を望む母親には本剤を投与しないこと。[本剤は乳汁分泌を抑制する。]
授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を中止すること。[ヒト母乳中への移行の有無は不明であるが、ラットではカベルゴリン及び代謝物が乳汁中へ移行することが認められている。さらに乳児における安全性は確立していない。]

小児等への投与

小児等に対する安全性は確立していない。(使用経験がない)

薬物動態

生物学的同等性試験
カベルゴリン錠0.25mg「トーワ」
カベルゴリン錠0.25mg「トーワ」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(カベルゴリンとして0.25mg)健康成人男子(n=23)に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
判定パラメータ参考パラメータ
AUC72
(pg・hr/mL)
Cmax
(pg/mL)
Tmax
(hr)
T1/2
(hr)
カベルゴリン錠0.25mg「トーワ」
(錠剤、0.25mg)
153.3±69.56.245±2.9511.57±0.8371.9±46.0
標準製剤
(錠剤、0.25mg)
132.4±56.46.189±2.7791.85±2.3972.6±27.4
(Mean±S.D.,n=23)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
カベルゴリン錠1.0mg「トーワ」
カベルゴリン錠1.0mg「トーワ」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(カベルゴリンとして1.0mg)健康成人男子(n=39)に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
判定パラメータ参考パラメータ
AUC72
(pg・hr/mL)
Cmax
(pg/mL)
Tmax
(hr)
T1/2
(hr)
カベルゴリン錠1.0mg「トーワ」
(錠剤、1.0mg)
519±23623.056±9.6131.95±1.7255.5±20.1
標準製剤
(錠剤、1.0mg)
536±25423.218±11.3671.82±1.3759.4±30.4
(Mean±S.D.,n=39)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。