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メナテトレノンカプセル15mg「科研」

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 骨粗鬆症における骨量・疼痛の改善

用法・用量

  • 通常、成人にはメナテトレノンとして1日45mgを3回に分けて食後に経口投与する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 ワルファリンカリウム投与中の患者[10.1参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
投与中は患者の状態を十分に観察すること。本剤は高齢者に長期にわたって投与されることが多い薬剤である。

14.適用上の注意

14.1 薬剤投与時の注意
14.1.1 本剤は空腹時投与で吸収が低下するので、必ず食後に服用させること。なお、本剤は脂溶性であるため、食事に含まれる脂肪量が少ない場合には吸収が低下する。[16.2.1参照]
14.2 薬剤交付時の注意
14.2.1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

5.効能又は効果に関連する注意

5.1 本剤の適用にあたっては、厚生省「老人性骨粗鬆症の予防及び治療法に関する総合的研究班」の診断基準(骨量減少の有無、骨折の有無、腰背痛の有無などの総合による)等を参考に、骨粗鬆症との診断が確立し、骨量減少・疼痛がみられる患者を対象とすること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人男子9名にメナテトレノン1カプセル(15mg)を食後単回経口投与したところ、平均血漿中メナテトレノン濃度は投与後約1時間のラグタイムの後上昇し、投与後約6時間でピークに達した。なお、若年成人及び高齢者各6名にメナテトレノン1回1カプセル(15mg)を1日3回食後に7日間反復経口投与したところ、初回投与時に比し最終投与時のCmax及びAUCは、若年成人ではほぼ同様の値を示した。一方、高齢者では各々約1.3倍、約1.5倍に上昇したが、朝投与前の血漿中濃度は投与3日以降上昇しなかった。
メナテトレノン1カプセルを経口投与した時の薬物動態パラメータ
nCmax(ng/mL)Tmax(hr)AUC(ng・hr/mL)
9253.2±82.44.72±1.52870.7±149.6
Mean±S.D.
16.1.2 生物学的同等性試験
メナテトレノンカプセル15mg「科研」とグラケーカプセル15mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1カプセル(メナテトレノンとして15mg)健康成人男子に食後単回経口投与して血漿中メナテトレノン濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
n判定パラメータ参考パラメータ
AUC0-24(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)
メナテトレノンカプセル15mg「科研」30889.4±376.3317.9±114.43.9±1.31.8±1.6
グラケーカプセル15mg30849.9±310.6329.8±114.13.7±0.92.3±4.8
Mean±S.D.
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.2 吸収
16.2.1 食事の影響
健康成人男子3名にメナテトレノン1カプセル(15mg)を一晩絶食後あるいは朝食摂取30分以内に経口投与し、血漿中メナテトレノン濃度推移を検討したところ、一晩絶食後投与ではメナテトレノンの吸収は低下した。
また、健康成人男子18名を6名ずつ3群に分け、クロスオーバー法により、脂肪含有量の異なる3種類の食事(脂肪含有量:8.8g、20.0g、34.9g)摂取30分以内にメナテトレノン1カプセル(15mg)を経口投与し、血漿中メナテトレノン濃度推移を検討したところ、メナテトレノンの吸収は食事に含まれる脂肪量に応じて増大した。なお、上記健康成人男子18名のうち12名に、さらに高い脂肪を含有する食事(脂肪含有量:53.8g)摂取30分以内にメナテトレノン1カプセル(15mg)を経口投与し、血漿中メナテトレノン濃度推移を検討したところ、メナテトレノンの吸収は脂肪含有量34.9gの食事を摂取した時と同程度であった。[14.1.1参照]
絶食下(空腹時)あるいは摂食下(朝食後)にメナテトレノン1カプセルを経口投与した時の薬物動態パラメータ
投与方法nCmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
AUC
(ng・hr/mL)
絶食下投与332.3±18.24.3±1.2165.00±73.54
摂食下投与3354.0±165.03.3±1.51,114.50±227.86
Mean±S.D.
脂肪含有量の異なる4種類の食事摂取後にメナテトレノン1カプセルを経口投与した時の薬物動態パラメータ
脂肪含有量nCmax(ng/mL)Tmax(hr)AUC(ng・hr/mL)
8.8g18133.4±80.55.3±1.5370.6±194.2
20.0g18139.7±43.34.4±1.3485.2±150.1
34.9g18409.4±159.13.0±1.51,024.4±341.4
53.8g12297.1±157.84.3±1.7991.2±392.0
Mean±S.D.
(参考):脂肪含有量8.8gの献立内容
内容量(g)脂肪(g)
ご飯1800.90
味噌汁2072.45
煮物1700.18
温泉卵845.10
いちごジャムゼリー560.04
バナナ(1本)1000.10
合計7978.77

併用禁忌 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ワルファリンカリウム
(ワーファリン)[2.1参照]
ワルファリンの期待薬効が減弱する可能性がある。
患者がワルファリン療法を必要とする場合はワルファリン療法を優先し、本剤の投与を中止する。プロトロンビン時間、トロンボテストなど血液凝固能検査を実施し、ワルファリンが維持量に達するまで定期的にモニタリングを行う。
ワルファリンは肝細胞内のビタミンK代謝サイクルを阻害し、凝固能のない血液凝固因子を産生することにより抗凝固作用、血栓形成の予防作用を示す製剤である。本剤はビタミンK2製剤であるため、ワルファリンと併用するとワルファリンの作用を減弱する。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満0.1%未満頻度不明
消化器胃部不快感、腹痛、下痢、悪心、口内炎、食欲不振、消化不良、便秘口渇、舌炎、嘔吐
過敏症発疹、そう痒発赤
精神神経系頭痛めまい、ふらつき、しびれ
循環器血圧上昇、動悸
肝臓AST、ALT、γ-GTPの上昇等
泌尿器BUNの上昇等頻尿
その他浮腫眼の異常、関節痛倦怠感

注)発現頻度は製造販売後調査を含む。

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